枯葉
また一枚枯葉が舞って、
季節を――僕の精神を、彩ってゆく。
それは混ぜ併せた油彩絵の具を、
風の直感そのままに信じ任せて、
透明なキャンバスを塗り染める、
抽象画の、香り、に充ちている。
深緑、
黄土色、
煉瓦色、
薄茶色、
濃茶色、
塗っては重ねて、
重ねては塗って、
深まる秋は、
重層のdioramaの、
――突然に、
愛を告げられた老嬢の、
戸惑いと喜びと、哀愁とを、
絶妙に配合した、
表情で、深い嘆息を漏らす。
ラジオのニュースが、
雨の近いことを告げた。
明日の雨音は、
Bill Evans Trioの、
『Autumn Leaves』の調べに、
濡れるのだろう。
written,elaborated
:2017/10/12
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美しいです
有り難うございます。一葉の枯葉の写真から、イメージが拡がり繋がって、繊細な秋の深まりを、わたしなりの詩にできたかと思っています。
夢見さまの心に美しい秋の光景が浮かんだなら、これにまさる喜びはありません。
鑑賞いただき感謝申し上げます。
photoに ドキッ
僕 に ドキッ
老嬢 に ドキッ
枯葉から
イメージする言葉
すてきですね。
ありがとうございます。
有り難うございます。
色付いた落葉の美しさから、イメージが拡がり繋がって、秋という季節の美しさを堪能しました。そのイメージの詩が、Riraさまのイメージを揺さぶったなら、嬉しい限りです。
ご訪問下さり有り難うございます。これからもよろしくお願いいたします。
石造りの建物
公園のベンチなどが
思い浮かんできます
幾重にも重なってゆく情景
奥行が感じられて
素敵な詩ですね
ありがとうございます。
枯れ葉とともに舞ってきた『欠片』たちを、丁寧に組み合わせ、磨きました。かすみ草さまの琴線を揺することが出来たようで、嬉しい限りです。
丁寧にお読み取りいただきありがとうございます。