先日(6/28)のライヴへの反省や考察は、まだ咀嚼しきれていないので後回し。ラヂコンズが物凄く楽しかったうえ、お客からも再演を望まれたという事実のみ、先んじて記しておく。
ミキコアラマータとの共演も大いに受け、再度の出演依頼も頂戴しているのだが、こちらのユニットは音源を優先したい。平たく云えば販売用のCDだ。
制作中である。
まずミキコ嬢に詞のネタを求めた。メインボーカルは彼女になるであろうから、彼女が設定したテーマの方が良い。ミキコアラマータには、詞:ミキコ、曲:ビアンコという棲み分けがある。ゆえにミキコアラマータとラヂデパが合体すると、作詞者二人(ミキコ、津原)、作曲者二人(ビアンコ、津原)という体制になる。ギターの伴奏だけで歌える、という程度までの作り込みは、この三者の作業。
断片的な詞が来た。一曲には足りない。補作し、付けられる部分に曲を、とミキコアラマータの二人に送り返す。
数日してビアンコさんから、デモのMP3をアップロードしたURLが送られてきた。聴く。ほぼ生ギターだけの音像ながら、ボーカルさえお嬢に差し替えればリリース出来るんじゃないか、というほど音のバランスが良い。少々憶した。同時に展開も色々と思いついた。ギターで音を確認し、眠る。
翌朝、ビアンコさんの音をロジック・プロに読み込み、リレーするように続きを録る。まずオクターヴァを掛けたグレッチ。これでベースの代用とする。OC-3を使ったので上の和音はギター音として入っている。ついでにオクターヴァなしのグレッチも重ねる。
煌びやかさに欠けるのでリッケンバッカー十二絃も加える。薄くブーストしただけのクリーン音で録る。こうすると曇りが取れるので無理に音量を上げずに済む。
やや話が逸れるが、嘗て〈サヨナキ鳥〉を録っている時、アンプ・シミュレータを通したリッケンの低音に、時々ギョロッという音色が混じってしまい、抑え込むのに困った。本当に人が喋っているように、ギョロッと云う。リッケンはデジタル録音に向かないからもう使うまい、と思いかけた程だ。
今回、原因がわかった。George L'sの赤いケーブルだった。如何にもエレキっぽい帯域を強調してくれる優れたケーブルなのだが、高域が落ち易い往時のケーブルを前提に設計されているリッケンだと、一部の帯域が極度に誇張されるようだ。それが歪むと、ギョロッという音になる。
全帯域に強いCUSTOM AUDIO JAPANのケーブルに差し替えたら、途端に収まった。面白いものだ。
閑話休題。パーカッションが欲しくなり、膝を叩く音を重ねる。笑うな。バディ・ホリィのレコードによく入っていて、ビートルズも真似した伝統芸なのだ。
更に欲が出てテナーウクレレも重ねた。テナーウクレレの音というのは、楽器にもよるのだろうが、アンサンブルに混じると何故かピアノのように聞える。
歌う。ワンテイクで済ませる。メンバーにメロディさえ伝わればいいから気楽なものだ。
気がつけばトータルで三分を超えている。イントロもソロも無しでこれだから、充分に一曲ぶんの素材が揃った。構成はビアンコさんに任せる事にして、送る。以下次号。
ミキコアラマータとの共演も大いに受け、再度の出演依頼も頂戴しているのだが、こちらのユニットは音源を優先したい。平たく云えば販売用のCDだ。
制作中である。
まずミキコ嬢に詞のネタを求めた。メインボーカルは彼女になるであろうから、彼女が設定したテーマの方が良い。ミキコアラマータには、詞:ミキコ、曲:ビアンコという棲み分けがある。ゆえにミキコアラマータとラヂデパが合体すると、作詞者二人(ミキコ、津原)、作曲者二人(ビアンコ、津原)という体制になる。ギターの伴奏だけで歌える、という程度までの作り込みは、この三者の作業。
断片的な詞が来た。一曲には足りない。補作し、付けられる部分に曲を、とミキコアラマータの二人に送り返す。
数日してビアンコさんから、デモのMP3をアップロードしたURLが送られてきた。聴く。ほぼ生ギターだけの音像ながら、ボーカルさえお嬢に差し替えればリリース出来るんじゃないか、というほど音のバランスが良い。少々憶した。同時に展開も色々と思いついた。ギターで音を確認し、眠る。
翌朝、ビアンコさんの音をロジック・プロに読み込み、リレーするように続きを録る。まずオクターヴァを掛けたグレッチ。これでベースの代用とする。OC-3を使ったので上の和音はギター音として入っている。ついでにオクターヴァなしのグレッチも重ねる。
煌びやかさに欠けるのでリッケンバッカー十二絃も加える。薄くブーストしただけのクリーン音で録る。こうすると曇りが取れるので無理に音量を上げずに済む。
やや話が逸れるが、嘗て〈サヨナキ鳥〉を録っている時、アンプ・シミュレータを通したリッケンの低音に、時々ギョロッという音色が混じってしまい、抑え込むのに困った。本当に人が喋っているように、ギョロッと云う。リッケンはデジタル録音に向かないからもう使うまい、と思いかけた程だ。
今回、原因がわかった。George L'sの赤いケーブルだった。如何にもエレキっぽい帯域を強調してくれる優れたケーブルなのだが、高域が落ち易い往時のケーブルを前提に設計されているリッケンだと、一部の帯域が極度に誇張されるようだ。それが歪むと、ギョロッという音になる。
全帯域に強いCUSTOM AUDIO JAPANのケーブルに差し替えたら、途端に収まった。面白いものだ。
閑話休題。パーカッションが欲しくなり、膝を叩く音を重ねる。笑うな。バディ・ホリィのレコードによく入っていて、ビートルズも真似した伝統芸なのだ。
更に欲が出てテナーウクレレも重ねた。テナーウクレレの音というのは、楽器にもよるのだろうが、アンサンブルに混じると何故かピアノのように聞える。
歌う。ワンテイクで済ませる。メンバーにメロディさえ伝わればいいから気楽なものだ。
気がつけばトータルで三分を超えている。イントロもソロも無しでこれだから、充分に一曲ぶんの素材が揃った。構成はビアンコさんに任せる事にして、送る。以下次号。
津原さんデモの音はウクレレがいい感じ。
エレキにトレモロかけてますか?ローファイな、味のある、津原さんらしい音で思わずにやけてしまいましたよ!
そして、以前ビートルズの話をしたときに『膝の音』の話をしたのを思い出し、僕は『アコギを裏返しにして指で叩いた音』を入れてみたんですが、津原さんからの返信デモに案の定『膝の音』が入っていたので、それも思わずにやけてしまいました。
ジョージエルズの赤は僕のメインコードですが、そんなことは一度もないなぁ。。。
リッケンだと起こりうるんですかね?
これからの制作が楽しみです!
仰有るとおり僕が音をつくるとローファイというか、AMラジオ風になってしまいます。それが原体験だからじゃないからでしょうか。ビアンコさんはギター音にしても音源にしても、ざっくり作ってもハイファイですよね。凄いなあと思っています。
ウクレレは、なにしろ『ラム』の主役ですから外せません。色々なスケールのものを使いますが、種類によって残存する効果が違って面白いです。弾き方によって、アコギのようにもパーカッションのようにも聞えるので重宝しています。
George L'sの赤は僕も大好きなんですが、たぶんリッケンと特性が似ているんだと思います。美味しいところ×美味しいところ、で極端になるんじゃないかと。
近所のホームセンターのBGMが、最近エンドレスのビートルズに変わりました(前はフュージョン)。ああいう環境で聴くと、かえってこれまで気づかなかった小技に気づいたりします。