人生の階段ー日々の詩に託してー

ある老婆の日々ーー

そこへ

2016年12月21日 | 読書

ひとはある読書をして

その舞台へ行ってみたいと

思うもののようですね。

梨木香歩「家守綺譚」を読んだら

ここは全体どのあたりであろうかと

ーーすでにこの作品に同化した語り口ーー

思ったらすでに地図まで書いて

想定した人をネット上に見つけました。

想像したとおり

舞台は山科でありました。

内田百閒のときは麹町を歩き回って

ついに百閒の転々した住居跡

四箇所ほど突き止めましたぞ。

三四郎池なんぞはのべ何百何千人

跡を慕ってやってきたことでしょう。

というわけでヘッセだとドイツに飛びましたし

マルセル・パニョルのために

プロバンスに行った人も

いると思いますね。

どうしてそこへ行ってみたいのか

溢れる気持ちがあるのですね。

そこに漂うはずのある香気のようなもの

きっと求めて行くのでしょう。

うれしい話と思うのでした。