壁紙選びなどの家に関する決め事は、どの季節に決めるかで大きく左右されるため
クロス屋さんは、「夏に決めたろう?」とかすぐ当てられるそうです。
どうしても、夏に決めると暑苦しくない爽やかな色柄を選び、
冬に決めると温かさを欲しがった選択になるというのです。
レヴィ=ストロースの構造主義は、自分の置かれている現実が思考を作るという考えです。
マルクスもそんなことを言っています。
もちろん思考が現実を作るという側面もあるのですが、それ以上に、圧倒的に
現実が思考を作っていると私は思います。だから、このことをまったく話題にせずに
「思考は現実化する」というスポット的な一理を全面に押し出して、特定の構造の中で生きさせ
られている人達に説法する啓発書(ほとんどがこの型です)は最初から間違ってると思います。
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関連して、私はテーミスの女神が目隠しをしていることをとても好ましく思っています。
正義の女神テーミス像
見た目に惑わされないよう目隠しをしている
もし、自分が理性で正しく動くと思っていて、なににも影響をされずに「公平だ」などと
思っていたら目隠しなどする必要はありません。不偏不党とか中立とか公平とか客観的になどと
臆面もなく言える人を、私は信用していないし、それは無知傲慢の証左です。
目隠ししたら事足りるのかというと、全然足りないでしょう。
不偏不党とか、中立とか公平とか、客観的とか「特定の立場はとらない」など、あり得ないことです。
しかも、私の経験則に照らせば、そういうことを強調して言う人程、どっちの側から物を言うというのが
強く偏っていて、しかも強い権力者側の味方をしている… 特定の思想全開なのに
「特定の思想によらない」「偏りなく」などと臆面もなく言っている…