大学で学んだもののうち、私に非常に影響を及ぼした考えの1つが、「改良」というものである。
押入れから大学時代の資料を引っ張り出して、改めて投稿しようと思うが、概略を言うと以下の通りである。
先進国の人達が、「文明化の使命」の大義の下で、途上国「開発」を行ってきた。
インフラ整備など、自国ではそれでうまくいって成功したから、「未開」の土地で同じように、上から目線で文明化が施されてきた。
その土地の気候、風土、文化などの文脈に、横から唐突に「開発」を施しても、うまくいかず失敗した。
文脈に沿った中でのちょっとの変化=「改良」が大事。
そんな考えであった。
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これは、私の尊敬する湯浅誠さんが茂木健一郎氏との対話の中で言っていました。
イノベーションは、なにか目立つアクションを起こすことによってではなく
地道な歩みの中での少しの変化によって起こる。目立つ大きな変化を起こすことがイノベーションだと認識している人には
一向にイノベーションを起こせない そんなことを言っていました。彼がまさに、手本となる生き方を地で行く人ですから。
私は、この「改良」の考えを、非常に大切に思っています。
暮らしの中でも、そうだと思います。今度改築をしますが、それも改良の精神で私は捉えています。
これまで続いてきたものを、ぶち壊して刷新して変えるのではなく、古いものを大切にして
極力残して使い続けつつ改良するという心構えです。これまでの歴史も、これからの変化も尊重するというものです。
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先日、小さい頃からの夢で、そんなに高くないのでばちは当たらないだろうと思ってシャンデリアを買ってみました。
今の古い木造家屋に合うものを選びました。豪奢なものではなく、蝋燭を3灯立てているような、飾り気のない鋼製のものです。
廊下の天井から下げるととても馴染んでいい感じでした。古い家も喜んで迎え入れ、シャンデリアも喜んでいるようでした。
どっちも大切にすることで、満たされた気持ちになりました。
※参考イメージ
付属のシャンデリア球3個は40W(LEDでない昔ながらの)でしたが、10Wのを買って付け替えました。
40Wのは、光が強くて白飛びしますが、10Wのは温かい赤みのある光を出して、まさに蝋燭みたいです。
家のスタンドランプ群の白熱球も40Wでしたが、20Wを買って付け替えました。照度が強すぎないから
白飛びせず、より自然で生身感のある光です。LEDは私は買わないようにしています。
前書いたHighly Sensitiveな少年もLED苦手と言いました。高速で点滅している硬い光です。
蛍光灯もチラつき、点滅はありますが、LEDは白熱球やハロゲンや蛍光灯とは、発光原理が全く異なります。
先日、人間工学で「人はわざわざはしない」と言われたことを書きましたが、20Wの白熱球や10Wのシャンデリア球は
ほとんど店で売られていなくて、白熱球だと40Wか60Wばかりなので、わざわざ取り寄せて買いました。
ひびガラス製のランプに、5Wのクリア電球を灯せば、かなりの広域を美しいひび模様で照らします。
5Wでもこんなに照らすんだな と思います。