今、長野に向かうあさまの車中です。
あさまの車中誌に深いい話があったので紹介します。
秋に向かうこの季節、車窓に映る野球場に初々しい姿がある。
新チームの練習が始まる。
松井秀喜が中学か高校だかの夏の終わり、引退して野球部に荷物を取りにいった帰り、ふとグランドを見ると人影が。
あれっと見ると、それは監督。
新チームの練習スタートは明後日のはず。
監督は炎天下の中、黙々とグランド整備をしていた。
松井は驚いた。
また、監督が今年だけでなく、去年もその前も残暑のグランドに立っていたことがわかった。知らなかった。
新チームの練習が始まる。新しい一歩がはじまり、ここで汗と泥にまみれる。泣くときもあるでしょうから、この土に選手をよろしくと思いを込めて1日整備するんです。
監督はそう語ったそうです。
日本人には育とうとする若木に手を差し伸べ、無事を祈る習慣がある。
若い時にはそれに気付かない。
車窓に野球場が見えたら、支えてくれる人を思い、自分にとっては誰だったかを思うのもいい。