平和と人権、環境 資料 PT.1 アーカイブ

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3.11から2年を迎えるにあたって。 

2013-03-05 14:33:41 | 原発

3月11日は全国的に全国各地で追悼行事や黙とうが行われましたが、国家が「追悼の日 」として黙祷や半旗など追悼を強制することの無いように。

天皇・皇后が臨席する追悼式での、午後2時46分における黙とうをにあわせて、沖縄八重山の集落にも黙とうを促すサイレンが鳴り響きました。

「2013_0311.wma」をダウンロード

共同声明
政府主催の「東日本大震災追悼式」に反対します。

今年も昨年同様、東日本大震災から2年目の3月11日に、政府主催の追悼式が行われます。私たちは、この追悼式には声明趣旨のように大いに問題があると考え、緊急ですが共同声明を準備することとしました。以下の声明にご賛同ください。

呼びかけ:4.29行動実行委員会(準)
連絡先:東京都千代田区神田淡路町1-21-7静和ビル2A淡路町事務所気付

共同声明
政府主催の「東日本大震災追悼式」に反対します。
全国一斉の黙祷ど半旗掲揚の強制に反対します。
原発をやめ、被災者・被害者への補償を要求します。

声明趣旨

政府は、東日本大震災から2年目の3月11日、震災と津波で亡くなった人々を追悼する式典を、昨年同様、東京・国立劇場で安倍首相を実行委員長に政府主催で開催するとしています。今年も、天皇・皇后が臨席するということですが、天皇の「言葉」や地震発生時刻の午後2時46分における黙祷など、同様に行われることが予想されます。

私たちは、この政府主催の追悼式について以下のように考え、反対します。
 

地震・津波による想像を絶する被害は、原発事故によって取り返しのつかない事態に至っています。また、希望のように語られる「復興」という三文字も、この原発事故によって絶望的な状況にあることは悲しい現実です。昨年もそのようななかでこの追悼式が行われました。あれから1年、政府はこの現実に対して、-体どれだけの納得のいく責任を果たしてきたでしょうか。
 

私たちが政府に求めることは、この絶望的な事態のなかでまずは被災した人々を救うこと。原発事故の責任を明確にし、将来にまでわたる事故の被害を最小限度にとどめること。今後同じ災害を作りださないための最善を尽くすこと。すなわち、被曝労働なしでは稼働できず、稼働することによって膨大な放射性物質を作り続ける原発を、また、ひとたび事故を起こせば同じ惨事が起こる原発を、できるだけ安全に廃炉に向かわせること。そして、その過程で被曝を余儀なくされるすべての作業従事者を守ること、等々です。
 

政府はこの1年、これらの私たちの要求とは全く反対の方向に進んできました。ずさんを極める除染の実態はゼネコンのための巨大ビジネスでしかなく、被災した人々を支援・救済する具体的な政策は提示されません。「潜在的核保有」としてある原発の再稼働と輸出を推進する政府が行う追悼式に、政治的なもくろみがないわけはありません。しかも、ここに天皇が臨席し「ことば」を述べることで、この利害と政治にまみれた政府イベントは、あたかもそういったものから超越し、厳粛で、人々のためになされている、といった錯覚までもが作りだされます。
 

この権威づけされた式典をとおして、政府は亡くなった人々、残された遺族、被災地や避難した人々に心をくだいているというメッセージを全国に発します。このメッセージが果たした役割はこの1年で明らかになっています。多くの人々の現状への不満や怒り、絶望の行先をあいまいにさせ、結果として政府の不誠実、作為・不作為、無責任を押しとおし、人々に受け入れさせていくものでした。この政府主催の追悼式は、亡くなった人々への、残された人たちの思いをかき集め、慰め、励ますことで、国家責任や行政責任、企業責任をなきものとするための政治でしかありません。また、3月11日を「追悼の日」と国家が定め、全国的に黙祷や半旗など追悼を強制することで、この日の反原発の声を押さえる力となります。
 

私たちは、このような追悼式、追悼政治に反対します。そして責任を明確にし、具体的な補償を要求します。


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