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平和と人権、環境 資料 PT.1 アーカイブ

旧ブログ人で掲載された記事のアーカイブです。

5月23日日比谷野外音楽堂で狭山事件の再審を求める市民集会

2013-05-23 21:04:58 | 人権

「無実を叫び50年!いまこそ再審開始を!」

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主催:狭山事件の再審を求める市民集会実行委員会

代表:庭山英雄(弁護士 ?狭山事件の再審を求める市民の会代表)
事務局長:鎌田慧(狭山事件の再審を求める市民の会事務局長)
事務局次長:布施哲也(狭山事件の再審を求める市民の会事務局次長)
世話人:組坂繁之(解放同盟中央本部委員長)加藤友康(解放中央共闘会議議長)
原由利子(反差別国際運動(IMADR)事務局長)他

①開会あいさつ組坂繁之(解放同盟中央本部委員長)
②各政党あいさつ
民主党福山哲郎(参議院議員、民主党人権政策推進議員連盟事務局長
社民党福島瑞穂党首
③石川一雄(再審請求人)?石川早智子アピール 「冤罪50年の思いを語る」
④「冤罪50年の思いを語る」石川一雄く聞き手〉鎌田慧さん
⑤弁護団報告 中山武敏(狭山弁護団主任弁護人)中北龍太郎(狭山弁護団事務局長)各弁護人紹介
⑥基調提案 松岡徹(解放同盟中央本部書記長)
⑦講談「冤罪50年石川一雄の間い」講談師 神田香織さん
⑧連帯アピール 菅家利和さん(足利事件)、杉山卓男さん(布川事件)
⑨まとめ 鎌田慧(狭山事件の再審を求める市民の会事務局長?ルポライター)
⑩集会アピール 清水秀行(解放中央共鬪会議事務局長)
⑪閉会あいさつ 山越教雄(同和問題に取り組む宗教教団連帯会議事務局長)

弁護団の一員でもある、社民党福島瑞穂さんの挨拶

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石川一雄さん(再審請求人)と石川早智子さんのアピール

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Youtube: http://youtu.be/N_oxt7hNUus

弁護団報告

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石川一雄さんと鎌田慧さん

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講談「冤罪50年 石川一雄の闘い」神田香織さん
http://youtu.be/vflf9YQ_QFM

鎌田慧さん

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半世紀におよぶ冤罪の叫び狭山事件

1963年5月1日、埼玉県狭山市でおきた女子高校生殺害事件、いわゆる狭山事件で 石川一雄さんが冤罪(えんざい)を叫びつづけて5 0年、半世紀になります。

石川さんは警察の代用監獄における1力月におよぶ取調べでウソの自白を強要され、犯人にでっちあげられました。石川さんは仮出獄後も無実を叫びつづけ、2 0 0 6年5月、弁 護団とともに東京高裁に第3次再審請求を申し立て、再審開始一無罪判決を求めています。 私たちは、市民団体、ジャーナリストらが集り、「狭山事件の再審を求める市民集会実行委員会」を結成し、2 0 0 7年には、再審開始を求める署名10 0万筆を東京高裁に提出しました。

129点の証拠開示 明らかになった重要証拠

2 0 0 9年9月から、裁判所、検察官、弁護団による三者協議が始まり、狭山事件の第3次再審は大きく動き始めました。同年12月には、審理を担当する東京高裁第4刑事部の門野裁判長が、東京高検の検察官に証拠開示の勧告をおこない、翌年5月、検察官から3 6点の証拠が弁護側に開示されました。その中には、石川さんが逮捕当日に書いた上申 書や取調べの録音テープなどがありました。4 7年目にして重要な証拠が明らかになったのです。弁護団は、証拠開示された上申書の筆跡鑑定を依頼し、犯人の残した脅迫状と筆跡が異なるとする専門家のあらたな鑑定書5通を裁判所に提出しています。これまで129点 の証拠が開示され、自白の疑問や証拠のねつ造がつぎつぎと明らかになっています。

あいつぐ再審?無罪の教訓証拠開示と事実調べの必要性

2007年の志布志事件、富山氷見事件につづき、2010年に足利事件、2011年には布川事件、 2012年には「東電社員殺害事件」で再審無罪判決が出されました。布川事件で再審のカギとなったのは、検察官が何十年も隠していた目撃証言や毛髪鑑定など証拠の開示でした。足利事件でも、無罪判決が違法と断じた検察官の取調べを録音したテープがずっと隠されていました。東電事件では、現場などから採取された犯人の遺留物などが東京高裁の勧告によって証拠開示され、これら遺留物のDNA鑑定をおこなったところ、真犯人の存在が 浮びあがり、ゴビンダさんの無実が明らかになりました。検察官手持ち証拠の全面開示と鑑定人尋問などの事実調べが誤った裁判から無実の人を救う--これがあいついだ再審?無罪判決の教訓です。

つぎつぎ明らかになる石川さん無実の新証拠 東京高裁は事実調べを!

狭山事件で弁護団は、筆跡鑑定や法医学者の鑑定など、石川さんの無実を示す新証拠を これまで106点も提出しています。昨年には、自白通りに発見されたとして有罪証拠とされ た腕時計について、被害者が使うはずのないバンド穴が使われていることを専門家が鑑定で指摘し、証拠の時計が被害者のものではないことが明らかになりました。この春に担当の裁判官全員が交代し、証拠開示と事実調べについて検討することになります。最大のヤマ場です。そこで、私たちは石川さんが逮捕されて5 0年という節目に下記の集会を開き、石川さんの思い、弁護団の報告を受けて、徹底した証拠開示と事実調べ?再審開始を東京高裁に求めていきたいと思います。半世紀に及ぶ冤罪?狭山事件の一日も早い再審開始を実現するため、多くの皆さんのご参加をお願いいたします。

集会アピール

5 0年前のきょう、24歳の石川一雄さんは寝込みをおそわれ逮捕された。証拠もな い別件逮捕だったが、警察は女子高校生殺害の取調べをおこなった。弁護士や家族との 接見を禁止し手錠をかけたままの厳しい取調べが何日も続いた。に対する差別意識、 差別報道が冤罪の背景にあった。5 0年前、狭山警察署で石川さんが書かされた上申書 が3年前にようやく検察官から証拠開示された。石川さんは「わたしのやったことでは ない」と無実を訴えていた。学校にも行けず働いていた石川さんは、字が書けないから 脅迫状など書いていないとくりかえし訴えた。しかし、警察は、無実を叫ぶ石川さんに 兄を逮捕すると言ってウソの自白に追い込んだ。それ以来、石川さんは半世紀も無実を 叫び闘いつづけている。わたしたちは5 0年前の冤罪の真相をふyかえり原点にかえっ て、決意あらたに狭山再審実現にむけた運動をすすめねばならない。

狭山第3次再審の闘いは大きく動いている。この間の三者協議で弁護団が求めた129 点の証拠が開示された。開示された逮捕当日の上申書と脅迫状の筆?の違いは一目瞭然 だ。石川さんが脅迫状を書いていないとする筆跡鑑定書があらたに5通提出されている。 開示された捜査報告書や取調べ録音テープによって石川さんの自白の疑問、捜査の問題 も浮びあがった。犯行現場に血痕はなく、証拠物に石川さんの指紋がないことなど、自 白に頼った冤罪の構造がつぎつぎ暴かれた。自白通り発見されたとして有罪証拠となっ た腕時計が被害者のものではないことも専門家の鑑定で明らかになった。証拠開示と科 学的鑑定によって石川さんの無実はますます明白になっている。

狭山事件の第3次再審請求を審理する東京高裁第4刑事部の裁判長が3月に交代し たが、証拠開示を促す姿勢はひきつがれた。今後、河合健司裁判長とあらたな担当裁判 官が弁護団の求める証拠開示と事実調べを検討する。事実調べ?再審開始を実現し、5 0年目の冤罪を晴らす鬪いは最大のヤマ場をむかえる。
足利事件、布川事件、東電社員殺害事件とあいついだ再審無罪の教訓は、検察官手持 ち証拠の開示が重要であり、鑑定人の尋問などの事実調べが不可欠だということである。 裁判所も証拠開示を促している。検察官は番号が抜けている未開示の証拠物、手拭い捜 査資料など弁護団が求める証拠をすみやかに開示すべきである。事件発生から半世紀、 これ以上の証拠隠しは許されない。

東京高裁の河合裁判長は、再審制度の理念とあいつぐ冤罪の教訓をふまえ、証拠開示 を稹極的にすすめ、0さんの証人尋問、鑑定人の尋問や脅迫状筆記インクの科学的鑑定 などの事実調べを一日も早くおこなうべきである。狭山事件では東京高裁の2審有罪判 決以来3 8年以上も一度も事実調べがおこなわれていない。石川さんが冤罪を叫んで5 0年、東京高裁は一日も早く事実調べをおこない、再審を開始すべきである。

わたしたちは、狭山事件の第3次再審請求で、徹底した証拠開示と事実調べをおこな い再審を開始するよう求める。そして、冤罪根絶にむけて、すべての冤罪者や支援者、 司法の民主化を求める運動と連帯し、取調べ可視化や証拠開示の法制化を実現する闊い を全力ですすめる。半世紀に及ぶ石川一雄さんの無実の叫びをうけとめ、一日も早い狭 山事件の再審を実現しよう!

2 013年5月2 3日
狭山事件の再審を求める市民集会参加者一同

以上主催者の集会パンフレットより


生かそう憲法 輝け9条「5・3憲法集会&銀座パレード2013」

2013-05-05 15:42:25 | 人権

5月3日(金)日比谷での、生かそう憲法輝け9条 「5・3憲法集会と銀座パレード2013」に3,500名が参加しました。

日比谷公会堂での集会ではアイリーン・美緒子・スミスさん(グリーンアクション代表)、加藤裕さん(沖縄弁護士会会長) 、福島みずほさん(社会民主党党首)、志位和夫さん(日本共産党委員長)らがスピーチ、おしどりマコ・ケンのコントが行われました。

アイリーン・美緒子・スミスさんのスピーチ

「2013_05031.wma」をダウンロード

加藤裕さんのスピーチ

「2013_05032.wma」をダウンロード

5月3日 「5.3 憲法集会 2013」 終了後の銀座パレード
http://youtu.be/Bwvormsnacw

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生かそう憲法輝け9条 あらゆる憲法改悪を許さず、今こそ平和といのちを尊重する社会へ
5・3憲法集会2013アピール

昨年末の総邐挙の結果、再登場した安倍内閣は前回の醜態のリベンジとばかりに、憲法改悪の策動を強めています。防衛費の増額、武器輸出3原則の緩和などをすすめながら、集団的自衛権の行使を可能 にしようと、かつての「安保法制懇」を再起動させ、国家安全保障基本法の制定を企てるなど、究極の解釈改憲をすすめようとしています。また安倍政権はこの夏の参議院選挙で改憲発議に不可欠な3分の2の讓席を獲得し、「天皇を元首」に「戴いて」、「国防軍」で戦争をする国をつくるという自民党の「憲法改正草案」の実現にむけて、領土問題などで国際緊張を煽りながら、維新の会などと連携し、立憲主義を破壊し、憲法改悪を容易にする96条改憲を突破口にしようとしています。

こうした安倍政権のもとで日本国憲法はいま重大な危機にさらされています。

一昨年の東日本大震災と東電福島第一原発の爆発が多くの人びとにもたらした苦難と危機はいまだに解決のメドもついていません。にもかかわらず原発再稼動に踏み出しています。沖縄では「復帰」41 年になる今もなお、米軍基地が集中し、オスプレイの強行配備や辺野古新基地の建設が強行されようとするなど、差別と圧政が続いています。私たちにとって、屈辱と従属の日である4 ?・28を祝うなど、 もってのほかです。安倍政権による労働者いじめ、消費税増税、社会保障の大改悪、TPP参加などによって、社会のいたるところで貧困と格差が拡大し、人びとの人権と暮らしが脅かされています。

このようなときこそ、憲法の平和?人権?国民主権の原則を守り、.生かされることが肝要です。安倍政権の改憲策動は人びとの切実な願いに逆行するものです。

私たちは2001年以来、5月3日の憲法記念日を軸にして、思想?信条、政治的立場の違いを超え、 あらゆる憲法改悪の動きに反対し、憲法を生かし、実現するための広範な共同行動をすすめ、それは全国各地にもひろがっています。私たちは安倍政権が96条を手始めに全面的な改憲に乗り出した今日ほど、こうした共同が求められている時はないと確信します。

本日、13回目の「5 ?3憲法集会jに参加した私たちは、安倍政権の改憲暴走を許さず、今こそ憲法を生かし、第9条を輝かせるため、いっそう力を合わせて、運動を強めることを呼びかけます。

パレード開始前

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東京電力前へ

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数寄屋橋交差点

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首都高速道路上を占拠した「右翼街宣車」から大音量の「罵声」

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朝鮮学校はずしにNO!すべての子どもたちに学ぶ権利を!

2013-03-27 02:00:39 | 人権

朝鮮学校に「高校無償化適用」を!朝鮮学校への補助金復活を!

3月31日に日比谷野音で行われた、朝鮮学校はずしにNO!   3.31全国集会&パレード

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集会アピール

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韓国からの連帯文

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朝鮮学校はずしにNO!  3.31全国集会&パレード
http://youtu.be/jU0-QJosnu8

集会会場周辺で大音量で妨害する右翼街宣車、映画ウリハッキョ監督キム・ミョンジュンさんのメッセージ、韓国の市民団体の共同声明の紹介、朝鮮高校生徒の民族舞踊とメッセージ、朝鮮高校生徒代表の発言ー外の右翼街宣車の大音量で聞こえないほど、生徒父母からの発言、パレードと右翼街宣車の妨害など。

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鎌田さん

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デビさん

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キム・ミョンジュンさん

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朝鮮高校生徒の民族舞踊

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朝鮮高校生徒の合唱

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朝鮮高校生徒代表

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生徒父母

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朝鮮学校に高校無償化適用を!補助金復活を!

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寄せられたメッセージ

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賛同団体

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「朝鮮人は帰れ!」などの低劣な罵声をあびせる右翼街(害)宣車

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呼びかけの映像とチラシ

Youtubehttp://youtu.be/p98hJTMDy2E

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差別・排外主義にNO!

2012-09-25 12:43:42 | 人権

2013年 「差別・排外主義にNO! 9・23行動」

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9月23日(日)に3回目を迎える「差別・排外主義にNO! 」9.23行動が、前日の「差別撤廃東京大行進」に続き新宿花園西公園で集会、200名が参加。 

集会での辛淑玉さんのスピーチ

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「差別排外主義にNO!」 9 23行動の集会で辛淑玉さん
http://youtu.be/Hbd5qdaL130

 

集会後、新宿から新大久保にむけて在特会などの嫌がらせ、脅しにさらされている在日の外国人を励ましながらデモ行進。

デモに出発、前方には100名もの公安刑事の集団

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「許すな!!差別排外主義」のプラカードを持って

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「差別排外主義にNO!」9 23行動デモ
http://youtu.be/5aruwnmA_uA

新宿から新大久保へデモ

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新大久保では韓国語でシュプレヒコール

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外国人差別にNO! 生きる権利に国境はない! 私たちの仲間に手を出すな!
9・23 ACTION への参加・賛同呼びかけ

外国人排斥を叫び、差別・排外を煽る、「在特会」をはじめとする集団の行動がエスカレートしています。特に新宿区大久保通りを中心に執拗に繰り返されたデモでは、「朝鮮人・韓国人を殺せ!」などと卑劣極まりない暴言を叫び、乱暴狼藉を繰り返しています。むきだしの憎悪が街頭を跳梁跋扈している状況が続いています。
 
この事態に対して多くの人たちがカウンター行動に立ち上がり(6月30日には約千人)、多様な横断幕やプラカードなどで怒りと抗議の意思を示しました。差別・排外主義に反対する連絡会も、一連のカウンター行動に呼応しながらビラやリーフレットを、沿道の人々や商店に配布してきました。これまで私たちは、2011年の9月23日、2012年の9月23日の2回にわたって、「外国人差別にNO!」「生きる権利に国境はない!」を掲げ、新宿職安通りや大久保通りで、デモを行いました。その前後には、各国語でのビラの配布も試みました。何よりもこの地域で暮らす人、働く人、訪れる人たちに、レイシズムを許さないというメッセージを届け、街頭で声を上げることの必要性を痛感したからです。
 
この問題は、さまざまなメディアで報じられ、国会でも取り上げられるようになりました。しかし、昨年末の衆院選と7月の参院選の勝利で改憲に突き進む安倍政権の、改憲や歴史認識、戦争責任への姿勢(さらには、麻生の「ナチス発言」も)は、明らかにレイシズムが育まれる土壌をつくりだし、かつ互いに連動していることを見逃してはなりません。
 
こうしたなかで、私たちはこの9月23日に3回目のデモを準備しています。この勢力を社会的に包囲し、ヘイトスピーチデモを止めるためには、もっと多くの人々の英知と力が結集することが求められています。9・23ACTIONが、その契機になりステップになることを願っています。また、この行動はカウンターのための一日行動に止まらず、多文化共生と、生きる権利をめぐる闘いの国境を越えた連帯を目指します。この行動を実りあるものとするために、多くの皆さんの参加・賛同をお願いします。

9月23日(月曜) 13時30分集合 14時30分~デモ出発
会場:新宿・花園西公園 (新宿区新宿1の32 新宿御苑前駅か新宿3丁目駅下車)

差別・排外主義に反対する連絡会
Email: hannhaigaisyugi@gmail.com

 

2012年 「差別・排外主義にNO! 9・23行動」

9月23日(日)に西戸山公園で集会、雨の中、在特会などの嫌がらせ、脅しにさらされている在日の外国人を励ましながら、新大久保を経て新宿までデモ。

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ハングルをまじえながらのシュプレヒコールで激励、沿道では多くの在日外国人の方がチラシを受け取られました。

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2012 差別排外主義にNO!9.23行動
http://youtu.be/RuSUmoeI-C4

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2013年 差別・排外主義にNO! 9・23行動デモで、1名不当逮捕

差別・排外主義に反対する連絡会による「差別・排外主義にNO! 9・23行動デモ」が初めて東京新宿で行われました。 

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先に在特会が「外国人追放」を唱えて行ったデモと同じコースを歩き、途中では在住外国人たちの熱い視線や支持の声が多く寄せられました。

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デモの途中突然警察官が襲いかかり、1名不当逮捕される。

ところが産経の記事によると

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普段は「反原発」のデモなど黙殺なのに、「差別排外主義にNO!」(反在特会)だと

こんなでっち上げの記事をまめに書くとは。 真実は下記の声明を読めば歴然としています。

9月23日に行われた「差別・排外主義にNO!9・23行動」のデモに対する弾圧の抗議・救援カンパよびかけが公開されましたので、転載します。

差別・排外主義にNO!9・23行動への弾圧に抗議する声明文
http://923solidarity.tumblr.com/ 

9月23日、「在特会」「主権回復を目指す会」「排害社」といった、民族差別・排外主義を煽りヘイトスピーチをまき散らす「行動する保守」勢力の行動に抗して、社会的な包囲網を形成すべく、「差別・排外主義にNO! 9・23行動」実行委員会は、「生きる権利に国境はない!」「私たちの仲間に手を出すな!」を合言葉に街頭大衆行動=デモに取り組みました。
 
デモ隊は、新宿柏木公園を出発地点として新宿の繁華街を整然と行進し、予想された集団によるデモへの妨害・襲撃もなく、沿道の市民、あるいは周辺の店などで働くマイノリテイーの人々へ、差別・排外主義にNO!の声を届けました。
 
しかし、警視庁によるデモへの妨害は非常に過剰かつ悪質なもので、デモ隊が整然と歩いているにもかかわらず、隊列右側を歩く参加者を突き飛ばしたり、歩道側に押し付けるなど違憲・違法な警備活動を行いました。このような警察による妨害は、震災/原発事故以降の社会不安の中で、批判の声を圧殺するかのようにエスカレートしています。
 
そして、デモ隊が新宿区役所通りを通過していた午後3時10分ころ、第六機動隊員が、バナーを手に持ち沿道の人達にアピールしていたAさんを引きずり出して隊列から引き離すと同時に、示し合わせたように私服警官を含む大勢の警察官がデモになだれこんできました。デモ参加者も引き倒されたり抑えつけられたりしながら抗議しましたが、警察官はきわめて暴力的にAさんを引き倒し、不当にも逮捕しました。この警察の不当、違法な行為の一部始終は、映像でもはっきりと確認できます。
 
Aさんは、「公務執行妨害」とデッチあげられ、今も新宿署に監禁されています。これは、ただ歩いていただけのAさんを狙い撃ちにし、同時に、民族差別・排外主義に反対するすべての人々を踏みにじるも同然の行為です。

私たち「差別・排外主義にNO!9・23行動救援会」は、Aさんの即時釈放を求め、不利益を最小限にとどめるべく活動しています。今回の弾圧を徹底的に暴露・糾弾し、警察のもくろむ分断とネガティブキャンペーンをはねかえしましょう!

激励/賛同メッセージを送ってください

弁護士が接見を行った時に、みんなの激励メッセージを伝えることができますので、救援会のメールアドレスに送ってください。 また、わたしたち救援会の活動への賛同メッセージも、このウェブサイト上で紹介したいと思っています。「賛同メッセージ」とタイトルをつけて、お名前・肩書き・メッセージをご記入のうえ救援会のメールアドレスに送ってください。

救援カンパをお願いします

弁護士費用をはじめ、救援活動には多額の費用が必要となります。どうかカンパをお願いいたします。郵便振替用紙に『「差別・排外主義にNO!9.23行動」実行委員会』『救援カンパ』とお書きいただき、以下へお振り込みください。

連絡先:東京都港区新橋2-8-16石田ビル5階(救援連絡センター気付)
tel:03-3591-1301 / fax: 03-3591-3583
メールアドレス:923solidarity@gmail.com

救援カンパ振込先:ゆうちょ振替 口座番号=00200-5-38572 
口座名義=「差別・排外主義にNO!9.23行動」実行委員会
※他の金融機関からお振込の場合:ゆうちょ銀行 〇二九店 当座0038572

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映像は

「0923demo.wmv」をダウンロード   「0923demo.mp4」をダウンロード  ipod

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差別・排外主義にNO! 9・23行動デモ

誰にでも、生きる権利がある。
どこででも、生きる権利がある。
私たちは、隣人と手をつなぐ。何人の排除も許さない。
差別・排外的暴言や暴力には、私たちのスクラムで向き合おう。
合言葉は、

「生きる権利に国境はない!」

「私たちの仲間に手を出すな!」

一時鳴りを潜めたかのような差別・排外主義者の活動が、3.11東日本大震災をうけ、さらに多様化した形で盛り返し始めています。
「在特会」等は「反日左翼から原発を守れ」と、反原発運動への憎悪と敵対をあらわにし、他方で田母神GPなどが、フジテレビへ“韓流抗議”のデモをおこなっています。
未曾有の危機に直面している社会の不安に乗じて、人々の劣情や差別意識を刺激する言辞をまきちらしながら、またぞろ差別・排外主義的な示威行動を展開しているのです。
また、この間、「頑張れ、日本!」の掛け声とともに、大阪府議会で公立校の教職員に君が代の起立斉唱を義務づける全国初の条例案が成立する一方、各地で朝鮮学校への補助金打ち切りや凍結が続いています。

私たちは、こうした事態を看過するわけにはいきません。

先行した取り組みを開始している関西の仲間に続き、東京の地で、心ある仲間たちの大きなスクラムで社会的包囲網を形成し、ヘイトスピーチや差別・排外主義の温床を根絶やしにしていく取り組みを、一人一人の力で成功させたいと思います。

<趣意書>

私たちは、来たる9月23日(金)「生きる権利に国境はない!私たちの仲間に手を出すな!差別・排外主義にNO! 9・23行動」を準備しています。この取り組みを多くの皆さんともに創りあげてゆくために実行委員会への参加、賛同を呼びかけます。

「在特会」「主権回復を目指す会」「排害社」といった「行動する保守」を自称する差別・排外主義勢力の跳梁が続いています。この間、大震災と原発事故という未曾有の事態のなかで、一時鳴りを潜めたようですが、この社会不安に乗じて、人々の劣情や差別意識を刺激する言辞をまきちらしながら、街頭での示威行動を展開しています。そうした卑劣な振る舞い、やりたい放題を黙認するわけにはいきません。
 

3・11以降の過剰なまでの「日本」(日の丸)の露出、お上依存と隷従、自粛と同調圧力に流れる社会のあり様も見逃せません。自衛隊への過剰な賛美が露出される一方で、(反・脱原発)運動が高まれば、(ネットを中心に)バッシングがエスカレートする風潮は、差別・排外主義勢力を生み出し増長させるものです。加えて、差別暴言を撒き散らしながら一切の咎めなしで4期目に居座る・石原都知事、「君が代」起立斉唱条例なる人権蹂躙条例を強行した橋下府知事、こうしたレイシスト、ファシストが自治体行政の長に堂々と居座っていられる土壌もまたしかり。またこの間、各地で朝鮮学校への補助金打ち切りや凍結も続いています。さらに治安管理の強化と治安法、条例の突出(「コンピュータ監視法」から「安全・安心まちづくり条例」~「暴力団排除条例」)ともリンクして、差別・排外主義が依拠し蔓延(はびこ)る条件は、助長されるばかりなのです。
 

この間の差別・排外主義勢力の特徴は、「在日特権を許さない」という主張に如実に表れているように、「権利を主張・行使する」ことへの憎悪、憤懣を煽り立てていることです。そもそもマイノリティが勝ち取ってきた多くの権利は、「特権」とはほど遠いものです。しかし、差別者は「自分たちこそ被害者だ」「やつらに権利を与えるな」と強弁します。それ故に3・11以降、多くの人々の人権、生存権がないがしろにされていても、「反日左翼から原発を守れ」というあきれたことが言えるのです。
 

私たちは昨年来、彼らの妨害予告・策動に抗するべく、「慰安婦と戦後補償」「8・15靖国」「韓国併合100年」「国際女性戦犯法廷」「朝鮮学校へも高校無償化を」などの催しを防衛する取り組みを通じて、各課題で当事者とともに運動を積み上げてきた人々・グループとのつながりや連携を摸索してきました。その上で、(関西では2009年から取り組まれてきた)街頭での大衆行動(デモ)を実現させようと、実行委を立ち上げました。
 

私たちは、この現状に強い危機感をもつ人たち、地域・現場で諸課題を闘ってきた人たちとともに、差別・排外主義が跋扈する歴史的背景・根拠に迫り、その拡がりを阻む社会的包囲のうねりをつくりだすために、危機感を共有する多くの皆さんの参集を呼びかけます。 反・脱原発の大きなうねりとともに、差別・排外主義を許さない広範な運動を、9・23行動を契機にともに創ろうではありませんか。


2002年9月17日の日朝平壌宣言から10年、何が進展したのか? 続く制裁と人権侵害。

2012-09-16 04:39:53 | 人権

9月15 日文京区民センターで

日朝ピョンヤン宣言10周年 「軍事大国化やめろ! 日朝対話と過去の清算を」 9.15集会

呼びかけ
野田政権・保守大連立下で進行する軍事大国化路線
 
この間、野田政権は消費税大増税・原発再稼動・オスプレイの沖縄配備などで、その本質をあらわにしています。これに対して、反原発17万人集会や官邸前の再稼動反対行動など反原発のうねり、オスプレイの配備に反対する沖縄・岩国をはじめとする闘いのうねりが野田政権を追い詰めつつあります。
 
他方で、これらの動きと共になし崩し的な軍事大国化路線が顕著になっている事についても警鐘を鳴らしていくことが必要です。この間、集団的自衛権行使容認の動き(首相直属機関の国家戦略会議フロンティア部会)、武器輸出三原則緩和、原子力基本法改正で「わが国の安全保障に資する」を追明記、「独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)法」改正で「平和目的に限る」規定を削除、憲法調査会をめぐる改憲動向の強まりなどが進行しています。
 
日韓軍事協定・日米韓軍事同盟反対一今こそ対話で平和築こう
 
そして、日本と朝鮮半島の間では、ピョンヤン宣言から10年もの歳月が経過したにもかかわらず日朝間の対話もなく、逆に日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)や自衛隊。韓国軍間の物品や役務の相互提供協定(ACSA)締結の動き、済州島沖での米韓合同軍事演習への自衛隊の本格的参加など、日米韓軍事同盟強化の動きが加速しています。
 
これらは尖閣諸島問題を突出させた対中国や、北朝鮮バッシングなど排外主義。ナショナリズムの扇動とセットで進められています。日韓軍事協定を推し進めた李明博大統領は、これに対する韓国世論の厳しい批判を受け、8.15を前に独島(竹島)訪問などのパフォーマンスを行い、日韓関係はしばらく「停滞」するでしょうが、大統領選の結果にもよりますが米軍再編下の日米韓軍事同盟強化を重視する政権が続く限り、この方向は変わらないでしょう。私たちは、野田政権がこれを利用して「領土ナショナリズム」を扇動していることに強く反対します。
 
朝鮮側の提案による日本人遺骨返還問題を契機にようやく日朝対話が再開されましたが、これを注視していく必要があります。あらためて私たちは、軍事大国化路線をやめろ!軍事協定より過去の清算を、対話で平和の実現を-という声をあげていく必要があると思います。
9.15ピョンヤン宣言10周年集会へ参加を!

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ビデオ映像「2012 8.15 ソウル自主平和統一大会」
http://youtu.be/nO8qgcpZ_IE

東京新聞編集委員半田滋さん講演
http://youtu.be/tTsAuQFPFf4

東京新聞編集委員半田滋さん講演、米軍再編と日米韓軍事同盟・軍事大国化路線。オスプレイ沖縄配備について話して米軍再編と日米韓軍事同盟・軍事大国化路線について話されている部分。

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資料1:東京新聞論説兼編集委員半田滋
「米国の思惑映す日米韓軍事同盟」レジュメ   
「0915siryou1.doc」をダウンロード

ノレの会 歌「岩のように」
http://youtu.be/EAT1MB7qYfE

ノレの会が歌う「岩のように」。この歌は水曜デモの際に歌われています。

Kasi

VAWW RAC共同代表西野瑠美子さん講演
http://youtu.be/ke-LayD_dkA

VAWW RAC共同代表西野瑠美子さん講演で、従軍慰安婦と住民虐殺を削除した首里城公園内の第32軍濠説明版について話されている(仲井真知事が関与)部分。

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資料2:慰安婦問題をめぐる発言   「0915siryou2.pdf」をダウンロード

アピールする沖縄一坪反戦地主会関東ブロック吉田正司さん

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資料3:声明「竹島の日」条例に反対する
「竹島(独島)』領有の侵略的歴史を直視して、
植民地支配の清算に踏み出せ
2005年4月1日 日韓民衆連帯全国ネットワーク 

「0915siryou3.doc」をダウンロード

資料4:尖閣諸島は「日本固有の領土」ではない。「領土問題」は存在する。
中国脅威論」の排外主義と対決し、侵略・植民地支配の歴史の清算を
2010年10月21日 反安保実行委員会

「0915siryou4.doc」をダウンロード

                             

9月13日星陵会館で

「2012 日朝平壌宣言10周年 日朝国交正常化をめざす全国集会」

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野中公務元官房長官

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平岡秀夫民主党衆議院議員(元法務大臣)

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阿部知子社民党衆議院議員

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和田春樹東大名誉教授

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金丸信吾さん

「清津会(チョンジンカイ)」の代表の方も参加され報告をされました。内容は以下の記事と同様です。拉致被害者家族会前代表の横田滋さんは、(拉致解決三原則にとらわれずに)できることから平行してやって行けば良いと話されたと報告。

9月14日 朝鮮新報
「清津会」が訪朝説明会 拉致被害者家族も発言 、早急な遺骨収集、墓参を

第2次世界大戦の終戦前後、朝鮮で死亡した日本人の遺骨の埋葬状況を調査するため8月28日~9月6日まで訪朝した「全国清津会」メンバーが13日、参院会館で説明会を開いた。約2時間に及んだ説明会には遺族や関係者ら約160人が参加した。

まず、「全国清津会」の正木貞夫会長があいさつをした。正木会長は、今回の訪朝では感動することばかりだったとしながら、人びとは温かく迎えてくれ、マスコミが報道する朝鮮の実情とはずいぶん違うように感じたと話した。また、各地の埋葬地が、現地の人たちの誠意により保管状況は整然としていたと説明。遺族による早急な遺骨収集や墓参が開始されるよう準備を進めていきたいと述べた。

日朝間には大きな問題があるが、必ず仲良くなれる国だということを今回の訪朝で確信したとし、われわれが問題解決のための一端を担っているということを心に刻んで活動していきたいと強調した。続いて、4人の来賓があいさつをした。「全国清津会」の活動を後押ししてきた衆・参の議員は今後も日本人遺骨問題解決のために努力していく意向を述べた。

拉致被害者家族会前代表の横田滋さんは、亡くなった人の遺骨問題より拉致問題の解決が先だという主張もあるが、ここ数年間まったく日朝交渉が行われていないのであるから、できることから平行してやって行けば良いと述べ、日朝間の会談の進展に期待を示した。拉致被害者家族会前事務局長の蓮池透さんは、せっかく実現した日朝交渉で、遺骨、拉致の両問題が共倒れしないよう、順序として遺骨問題をきちんと解決し、両問題が良い方向に行けば良いと思うと話した。

説明会では、今回の訪朝に同行取材した記者が写真や地図、映像を示しながら、埋葬状況や遺骨の状態などについて説明した。「全国清津会」は現在、訪朝申請のあったメンバー50人中、まず10人の訪朝を11月まで実現し、来年春までには全員が墓参できることを目指しているという。

訴えを聞いて下さい! 高校無償化適用を求める朝鮮高校の生徒による,、呼びかけと合唱「チョゴリ」。

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朝鮮高校の生徒による高校無償化適用を求める訴えと合唱「チョゴリ」
http://youtu.be/dVzLHmMaagY

日朝平壌宣言: あらためて読み直してみよう、宣言以降の10年、5人の拉致被害者の帰国以外に何らかの進展が有ったでしょうか? 相変わらず続く、拉致などに対する制裁と人権侵害、このままでいいのでしょうか? 日米政府は「北朝鮮ミサイル・PAC3配備」「領土問題」などにかこつけて危機を煽り、排外主義の高まりを狙い、オスプレイ配備、普天間の辺野古移設、八重山への自衛隊配備などの軍備増強と改憲、そして最後には国民の権利の侵害へと向かいます。 こんな今こそ、宣言の精神に基づいて双方が信頼しながら解決に向けて努力し、軍事的な緊張のない東アジアの平和を構築することが必要ではないでしょうか?

日朝平壌宣言

小泉純一郎日本国総理大臣と金正日朝鮮民主主義人民共和国国防委員長は、2002年9月17日、平壌で出会い会談を行った。
 
両首脳は、日朝間の不幸な過去を清算し、懸案事項を解決し、実りある政治、経済、文化的関係を樹立することが、双方の基本利益に合致するとともに、地域の平和と安定に大きく寄与するものとなるとの共通の認識を確認した。

1.双方は、この宣言に示された精神及び基本原則に従い、国交正常化を早期に実現させるため、あらゆる努力を傾注することとし、そのために2002年10月中に日朝国交正常化交渉を再開することとした。

双方は、相互の信頼関係に基づき、国交正常化の実現に至る過程においても、日朝間に存在する諸問題に誠意をもって取り組む強い決意を表明した。

2.日本側は、過去の植民地支配によって、朝鮮の人々に多大の損害と苦痛を与えたという歴史の事実を謙虚に受け止め、痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明した
 
双方は、日本側が朝鮮民主主義人民共和国側に対して、国交正常化の後、双方が適切と考える期間にわたり、無償資金協力、低金利の長期借款供与及び国際機関を通じた人道主義的支援等の経済協力を実施し、また、民間経済活動を支援する見地から国際協力銀行等による融資、信用供与等が実施されることが、この宣言の精神に合致するとの基本認識の下、国交正常化交渉において、経済協力の具体的な規模と内容を誠実に協議することとした。
 
双方は、国交正常化を実現するにあたっては、1945年8月15日以前に生じた事由に基づく両国及びその国民のすべての財産及び請求権を相互に放棄するとの基本原則に従い、国交正常化交渉においてこれを具体的に協議することとした
 
双方は、在日朝鮮人の地位に関する問題及び文化財の問題については、国交正常化交渉において誠実に協議することとした。

3.双方は、国際法を遵守し、互いの安全を脅かす行動をとらないことを確認した。また、日本国民の生命と安全にかかわる懸案問題については、朝鮮民主主義人民共和国側は、日朝が不正常な関係にある中で生じたこのような遺憾な問題が今後再び生じることがないよう適切な措置をとることを確認した。

4.双方は、北東アジア地域の平和と安定を維持、強化するため、互いに協力していくことを確認した。
 
双方は、この地域の関係各国の間に、相互の信頼に基づく協力関係が構築されることの重要性を確認するとともに、この地域の関係国間の関係が正常化されるにつれ、地域の信頼醸成を図るための枠組みを整備していくことが重要であるとの認識を一にした。
 
双方は、朝鮮半島の核問題の包括的な解決のため、関連するすべての国際的合意を遵守することを確認した。また、双方は、核問題及びミサイル問題を含む安全保障上の諸問題に関し、関係諸国間の対話を促進し、問題解決を図ることの必要性を確認した。
 
朝鮮民主主義人民共和国側は、この宣言の精神に従い、ミサイル発射のモラトリアムを2003年以降も更に延長していく意向を表明した。

双方は、安全保障にかかわる問題について協議を行っていくこととした。

日本国総理大臣
小泉純一郎
朝鮮民主主義人民共和国
国防委員会委員長 金正日

2002年9月17日 平壌

要請文

内閣総理大臣 野田佳彦 様
 
2002年9月17日に小泉純一郎首相が訪朝し、史上初めての日朝首脳会談を行ない日朝
平壌宣言に合意してから、10年がたとうとしています。日朝平壌宣言は、「日朝間の不幸
な過去を清算し、懸案事項を解決し、実りある政治、経済、文化的関係を樹立することが、
双方の基本利益に合致するとともに、地域の平和と安定に大いに寄与する」と確認してい
ます。
 
しかしながらその後の日朝関係は、5人の日本人位致被害者とその家族が日本に来るこ
とができた以外は進展を見られず、2008年以降は日朝交渉さえも中断して制裁措置だけが延長されています。朝鮮半島情勢もやはり核実験やミサイル問題などで緊張が続き今日に至っていますが、日本は東北アジアのこうした現実をただすための役割を果たしているとは思えません。政府が、状況を打開すべく日朝交渉を再開し、諸懸案解決に努力する方向へは進まず、制裁措置一辺倒にとどまり続けただけでなく、朝鮮学校を無償化措置から除外し、在日朝鮮人への悪意を誘発してきた事実は、私たちの遺憾とするところです。
 
2008年8月以降中断していた日朝政府間協議は、8月29日から31日の課長級協議をもって4年ぶりに再開されました。朝鮮民主主義人民共和国側は今回、日本人の遺骨収集や墓参をめざすメンバーの訪朝を受け入れました。この時期こそ、日朝関係を大きく前進させ国交正常化へと進む大きなチャンスです。
 
この機会を逃さず日本政府は、日本による植民地支配の清算について誠実な謝罪と反省
を表明し、在朝被爆者をはじめとする戦争被害者への措置を具体化するとともに、日本人
遺骨取集など諸懸案を具体的に前進させて、日朝間の鋤信頼関係を構築していくべきです。また、これまで在日朝鮮人の生活と権利を脅かしてきた制裁措置を解除する必要があります。技致問題も国交正常化をめざす交渉の中でこそ、解決に導くことができるはずです。
 
「敵対を友好へ」という日朝平壌宣言の原点に立ち戻り、新しい歴史を切り開く決断がいまこそ必要です。
 
私たちは、日朝平壌宣言10周年に当たり、日本政府に以下のことを要請します。

1. 野田佳彦首相は日朝平壌宣言10周年に際し、宣言の精神を確認し、日朝国交正常化の実現をめざす姿勢を表明すること。
2. 日本人遺骨問題など日朝間の諸懸案を論議、前進させ、国交正常化をめざすため、積極的に日朝政府間協議を進めること。
3. これまで実施されている制裁措置を、政府間協議を進展させるべく早急に解除すること。
4. 在朝の被爆者、元日本軍「慰安婦」、戦時強制連行被害者に対する具体的措置をとること。
5. 朝鮮高校に対する無償化措置を一日も早く実現させること。