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始動:我が家の「チーム家事・介護」

仕事+家事・育児・介護を背負ってきたダブルケアラーです。やっぱりおかしい?始動した我が家のチーム家事・介護を綴ります。

ひよこがいる!

2025-04-30 20:28:41 | 介護
今日も母の部屋へ

「足が痛い」と言うので
ベッド柵を外し
息子は右側
私は左側の足を
ふわふわのブランケットの上から
ゆっくりマッサージ

だんだん表情が穏やかになって
眠り始めました

しばらく眠って
目を開けた母が
「ひよこ!」

ん?ひよこ??
「ひよこがいる!足のとこ!」
足に?ひよこ??

あ~あ!
ふわふわのブランケットの上から
マッサージしてたから
ひよこがいるみたいな
感触だったんだね
「ひよこ!ひよこ!」

お母さん、あのね(笑)
ふわふわ毛布を掛けて
マッサージしてたんだよ
ひよこの正体はね
〇〇〇の手と

私の手だよ!(笑)

「ひよこ?手?」
プハハと笑って
母の顔がくしゃくしゃになりました

息子と私もくしゃくしゃの顔で
笑いました
ひよこ、またくるよ!
今日も笑顔で挨拶できました

私たちの手
母にはこんな感じだったのかな
子猫はひよこ母の資格を持っています! かわいいヒヨコとかわいい子猫の群れの日常。

母とのひととき

2025-04-29 06:03:53 | 介護
母の病室に入ると
ベッドが空でした
お風呂かな?

いつも通り私は病床を整え
栄養補助ドリンクを補充し
息子は窓を開けて換気し

良い香りを
カーテン、リネン類などに
スプレーして

母の好きな曲をかけて

間もなく母がストレッチャーで
戻ってきました

今日はめまいはないようですが
眉間にしわを寄せています

寝たまま入れるとはいえ
お風呂で疲れたのかな?

おしるこを飲むうちに
眉間のしわは取れてきました

ゆっくりお話
「お金を持ってきて」
お金?いくら持ってきたらいい?

「うーーん、いくらかねぇ?」
いくらかねぇ?(笑)

「いくらかわからんねぇ」
うんうん、何を買うのかな?
「うーーん、なんだろねぇ?」
なんだろねぇ?(笑)

「ほらほら、背中に書いてある!」
背中?
「私の背中に書いてあるでしょ?」
お母さんの背中に?
「そうそう、私の背中に書いてあるから」
あ~ぁ、背中にね!
うん、わかった!書いてあるのね?
「そうそう、書いてある通りにね」
わかったよぉ~
お母さんの背中に書いてある通りに
持ってくるからね!
「たのむね~」
わかったよ~!
ちゃぁんと持ってくるから
安心してね!

話すうちに母は満面の笑顔に

妄想の世界?
よくわからない話でも
まるごと受け止めます
そうすることで
母の表情はみるみる穏やかに
なります

“認められる”って大切な事なんだな

息子がにっこりと笑顔で
母の手にそっと手を重ねると
母の笑顔に花が咲いたよう

息子は何も語らないのですが
すべすべで大きなあたたかい手と
優しい笑顔は
母にとって何よりの励みと思います

「ありがとう~」
と言ってくれました

また来るね~!と手を振って
部屋を去るとき
母が笑顔でいられるように
息子とともに
母との時間を大切にしています

桑田佳祐「SMILE〜晴れ渡る空のように〜」民放公式スペシャルムービー (民放共同企画“一緒にやろう”応援ソング)

命の選択

2025-04-17 06:11:36 | 介護
今日も母の主治医と面談し
今後の方針を話し合いました

CTの画像
血液検査の結果
母の症状と生活の記録
それらを踏まえて今後どうするか

肺に転移したがんは大きさを増し
胸水の量も増えています
食事の量もムラがあって
最近「息苦しい」と言うことが増え
点滴をするかしないか

点滴の量が多すぎると
胸水が増え苦しくなります
大量胸水が貯まった経験のある私は
その苦しみを知っています
生きながらにして溺れるような感じ
背中からドレーンチューブを挿し
何リットルも排水しました
片肺は胸水に押されて縮み
縮んだまま固まってしまい
今私は片肺で生きています

母にあの苦しみを
味わわせたくありません

と同時に、乾くことの苦しみも
味わわせたくありません

胸水の増加を招くほどの
多量な点滴は控えてほしいこと
母が乾いて苦しくない程度の
補水をお願いしたいこと
娘としての今の気持ちを
医師にお伝えしました

医師は
私もまったく同じ考えです
そのように輸液量を
調整していきましょう
と仰ってくださいました

息子は面談室でずっと
横でうなずきながら
聞いていてくれました

帰宅した夫に話し
これでよかったかな?
私の判断は間違っていないかな?
と尋ねると
うん、良かったと思うよ
最善だと思うよ
と言ってくれて

この時も息子はずっと
横でうなずきながら
聞いていてくれました

連続する命の選択
母には最期まで
穏やかに生きてほしい
これでよかったのか?
悩みは尽きません


重責と向き合う日々
この苦しい日々
私の心を支えてくれているのは
朝、短い日記を書くことと
コメントくださった方々との
会話を楽しむこと

隙間時間で他の方のブログを
読ませていただくこと

他の方のブログに
コメントさせていただくことは
ほとんどできていなくて
申し訳なくて
申し訳なくて

皆さんが読みに来てくださること
お忙しい中くださる
皆さんのコメントは
本当に嬉しいです
ありがたいです
助けられています
とても励みになります
いつも本当にありがとうございます

でも皆さんからお力を
頂くばかりの私は
ブログを続ける資格がないのかも
真剣に悩んでいます

いつの日かきっと
私に余裕が生まれた日には
皆様のところでもお話しを
させていただきたいと思っています

今は出来ていなくて
本当にごめんなさい
一歩一歩迷うように歩く姿が
自分のようで
【踊っている鳥】アメリカヤマシギ

介護の始まり(2017年)

2025-04-16 05:56:25 | 介護
約280km離れた実家で
独り暮らしをしていた母を
呼び寄せたのは8年前

外出好きだった母のために
JR駅前のサ高住を契約しました
スーパーもコンビニも美容院も
併設されているため
日々のお買物も
ちょっとした遠出も
気軽に楽しめるわ!と新生活に
期待を膨らませる母でした

あんたも仕事や家事で忙しいでしょ
面会なんて心配しなくていいからね
月に1回ぐらい顔見せてくれたら
笑顔でそう言う母でした

引越しを待つ日々
母は室内で転倒し
左大腿骨頚部を骨折しました

大腿骨頭置換術を受け
不安でいっぱいの母
私は勤務を調整し
新幹線で入院中の母の元に通い
励ます日々が続きました

術後の経過は良好で
あとはリハビリのみとなった時
私の自宅そばの病院へ転院させ
退院へ向けて頑張る母を
日々応援しました

実家そばの整形外科から
自宅そばの整形外科に転院する際
タクシーと新幹線を使いました
道中ずっと不安そうな母親を
「大丈夫だよ!」と励ます私も
これから始まる未知の生活を
まだ想像すらできなくて

ただ
突然のけがと手術を乗り越え
ひとまわり小さくなった母
術後の身体で
慣れない土地に来る母を
しっかり支えようと思いました

実母の介護の始まりでした

戦争を体験した母
母から聞いた戦時中の話
私も伝えていきたい

「被爆80年プロジェクト」テーマソングを、映像付きでお届けしたかったのですが、埋め込みができませんでした。こちらをクリックしていただくとご覧になれるかと思います。


もし出てこない場合は、以下を検索していただくとYouTubeで映像もご覧になれると思います
ポルノグラフィティ「言伝 -ことづて-」(NHK広島放送局「被爆80年プロジェクト」テーマソング) | NHK

母に「お母さん」と言われました

2025-04-15 05:50:57 | 介護
病室に入ると
ベッドは空でした
お風呂かな?
ピアノ曲をかけて待っていると
ストレッチャーで帰室
「目が回ると言われて
少し嘔吐されました」
と看護師さん

「うううぅぅぅ~~~~」
「うううぅぅぅ~~~~」
しんどそう

顔の嘔吐物を拭いて
横に向かせて
落ち着くまで
ずっと背中をさすっていました

しばらくすると
「しんどかったよぉ~~」
しんどかったねぇ
でも、もう大丈夫だよ
「うん、しんどかったぁ~~」
うんうん、しんどかったねぇ
よくがんばったねぇ
「しんどかったぁぁ~~」
よしよし、よくがんばったね

だんだん穏やかな顔になってきて
「お母さんは早くに来てたの?」
(お母さんとな?!)

う~ん、30分前ぐらいに来たよ

お母さんのお母さんは
お母さんの娘だよ~~ん(笑)
と言うと
え~~~??
と、ちょっと考えて

アハハハハと笑った

母の頭の中が
そんな馬鹿な、なのか
あら、そうだった?なのか
初耳~~、なのか
わからないけど(笑)
とにかく一緒に笑った

母のお母さんは
母が赤ちゃんの時亡くなったので
母はお母さんを知りません
「お母さんがほしかった」
いつも言っていました

認知症が母に
お母さんを贈ってくれたのかな

正体は悪役娘ですが(笑)

お母さん
お母さんと思ってくれて
ありがとう

【日本語訳】〜母の日〜 Her by Anne-Marie(アン・マリー)