作者が、「くぼ、みすみ」か「くぼみ、すみ」かもわからないままでいる。たぶん前者だとは思うのだが。
彼女(あ、男女の区別さえも分からず)の作品は、何かの賞をとった際に読んだことがある。いやに官能的で、しかも心理描写に秀でているなあと思った、と思う。
嫌いな作風ではないのだが、なぜか遠い位置に置いたままで、今日まで来てしまった。
文庫の著者についての説明を見ると、けっこう年配であることにも驚く。もっと若い小説家だと思っていた。
さて作品。
家具職人である主人公が私と重なる部分があり、彼の「傷」が、この中でどう癒されるのか、考え考え最後まで一気に読みきってしまった。私にはできない(やれなかった)方法もありかなと思う。小説とは言え、この主人公に嫉妬や羨望を抱いて、最後のページをめくり終わる。
きれいごとにしない。悪くない作品だ。
彼女(あ、男女の区別さえも分からず)の作品は、何かの賞をとった際に読んだことがある。いやに官能的で、しかも心理描写に秀でているなあと思った、と思う。
嫌いな作風ではないのだが、なぜか遠い位置に置いたままで、今日まで来てしまった。
文庫の著者についての説明を見ると、けっこう年配であることにも驚く。もっと若い小説家だと思っていた。
さて作品。
家具職人である主人公が私と重なる部分があり、彼の「傷」が、この中でどう癒されるのか、考え考え最後まで一気に読みきってしまった。私にはできない(やれなかった)方法もありかなと思う。小説とは言え、この主人公に嫉妬や羨望を抱いて、最後のページをめくり終わる。
きれいごとにしない。悪くない作品だ。