YOUTH

青春とは人生のある期間ではなく 心の持ちかたを言う
by Samuel Ullman

藤谷治著「船に乗れ」

2009年11月22日 | 
船に乗れは三冊で構成されています。
『Ⅰ 合奏と協奏』、『Ⅱ 独奏』、『Ⅲ 合奏協奏曲』
三冊目は早く読みたくてAmazonで予約してまで手に入れました。

だいたいが、
船に乗れという題名すら内容に合わないと二冊目まで思っていたのです。

この小説の分類をどのように分類するのでしょうか。
私にとってはクラシック音楽の解説書にもなりました。

今、バックにモーツァルトのジュピターを流しています。
ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団の1960年録音のものです。
しかもこのCDハフナーとジュピターのカップリングです。



メンデルスゾーンの「ピアノ三重奏曲第1番ニ短調作品49」は6月11日に報告した
Vnアンネ・ゾフィー・ムター  Vc.リン・ハレル P.アンドレ・プレヴィン
で再び確認しました。

バッハの無伴奏チェロ組曲も、管弦楽組曲も聞きたいと感じさせてくれました。
楽器は演奏したことがありませんので、「楽器が鳴る」や「弦が切れた」対応など感心することがたくさんありました。


でも、以上のことは全体を支える枝葉でしかありませんでした。
この本を流れる正直な心が不安感と期待感を混ぜた不思議な世界を作り出しています。
そして「船に乗る」ことで、全体の意味がわかる仕掛けでした。


「船に乗れ」。是非じっくりと読んでみて下さい。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
大傑作ですね (木曽のあばら屋)
2009-11-22 22:23:04
こんにちは。はじめまして。
「船に乗れ!」よかったですね~。
今年読んだ本のベストです。
長く読み継がれるにふさわしい名作小説の誕生だと思いました。
返信する
私もプリウスに (とっちゃん)
2009-11-23 21:01:12
15年乗車した車を乗り換えたのは昨年の10月のことです。木曽のあばら屋さんの前の型です。
「音楽の部屋」すごく充実していますね。時々よらせていただきます。カザルスの演奏を聞きながらの「船に乗れ」もきっとすてきな時間だったでしょうね。
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