東進_瀬田駅前校ブログ

校舎情報発信!

それぞれの行く末

2023-03-30 21:13:50 | 瀬田生向け
担任助手の四宮です。
寒く厳しい大学受験のシーズンがようやく終わったかと思えば、今では桜が満開になり、コロナで制限された日常生活が元のそれを取り戻してきているなと思えば、今では見事な桜を見に大勢の外国人観光客が京都を訪れるようになり、時の流れは本当に早いです。

刻々と過ぎ去っていく今この時に対して抱く感情は人によってさまざまでしょう。ここで止まってほしい、この時がずっと続けばいいのに、と感じる人もいれば、早くこの時が過ぎ去って欲しい、と思う人もいるでしょうし、はたまた、やり直したい、過去にさかのぼりたい、と嘆く人もいるでしょう。こと受験に関しては、過去に戻れないことを憂う人も多いはずです。しかしながら春は来るし、新生活は始まるしで案の定時は流れていきます。後悔だけが残ってしまう事も少なくありません。

そんな時、何をすべきでしょうか。僕なりの答えを残して、おそらく最後となるブログとしようと思います。

結論から言うと、「次に進む」です。ハイデガーは、人間は投機されるものとして生を受け、未来の可能性に向かって自己を投機しながら死に向かっていくと考えました。これを僕は、現在は過去の自己が投機したその結果であるというように捉えなおしています。つまり、今の自分の置かれた現状は、過去の自分によってなされたものであるから、そこを変えることは出来ないし、変えようとする必要もない、ということです。大事なのは、今ある未来の可能性のどこに自己を投機していくかということだと思うのです。それがつまり僕のいう「次へ進む」という事です。それこそが、後悔の無い自己を形成する最良の手段なのです。

しかし、小さな投機であればまだしも、人生上重要な意思決定の絡む投機の場合、次へ進むことに対する抵抗感や、不安があると思います。それは、未来の「可能性」という未定のものに身を投じるのですから仕方のないことです。その抵抗や不安を受け止め、飲み込み、進んでいく必要があります。こう聞くとやはり人生は大変なもの、苦しいものという印象を受けますね。

そんな苦しい、大変な人生は、自分の足だけで歩かなくていいんじゃないかと最近思います。周りの友人、家族、恋人とそういった不安や抵抗を共有することで、人生の大変さは少々マシになるでしょう。

これを読んでる人も、もしかしたら大きな分岐点に今立っているのかもしれません。そんな時はこんな考え方をしてみるのもいいのではないでしょうか。