Nasebanaru

アメリカで趣味と生活を綴る

ある老ユダヤ人の知恵

2006-07-12 06:56:24 | アメリカの生活
私のお店には毎日決まってMサイズのコーヒーを注文して新聞を読んでいくおじいさんがいる。いつごろからうちに来るようになったのか今ではもう覚えていない。少なくとも去年の10月ごろから雨の日も風の日も毎日ほとんど同じ時間に赤いスポーツカーでやってくる。おじいさんと言っても元気な方で、最近はジョギングもしているようだ。朝だけではなく最近はジョギング後、汗まみれになりながらお昼にアイスドリンクを飲みに来てくださるようにもなった。

見た目は気難しそうな顔をしている。だから毎朝来てくれていたが、初めの数ヶ月はどちらからも話しかけることはなかった。いつもただ黙って新聞を読み、コーヒーのおかわりをして帰っていくだけだったが、ある日、1日だけ突然現れない日があった。これまで毎日来ていたのにはて、どうしたことかと思っていたら、次の日にまた普通に来てくれた。そのときに、「昨日は突然来られなくなって心配しましたよ」、と言ったら「心配してくれる人がいるのはありがたい」と返してくれて、それからである。このおじいさんと会話をするようになったのは。世間話から始まって、最近はこの方の人生観や宗教観、それにこれまでどうやって生きてきたか等を話しくてれるようになった。私のほうも時々商売で悩み事が出来ると相談を持ちかけたりするようにもなった。

おじいさんの名前はハワードさんと言う。その日によって話題は違うが、話の筋は一貫している。印象に残ったものを書き出すと、

勤勉 これがもっとも大事

神はいるが、神に要求はしない

自分の価値は、自分がこの世を去った後、どれだけの人が自分のことを思い出してくれるかで決まる

自分の考えを人に押し付けない

自分が今ここにいる意味は自分がどれだけ人の役に立てるかどうかと言う点にある

この方はお金持ちでもある。さすがにそんなことは自慢しないが、長い間話をしているとそれくらいのことはなんとなくわかる。上に書き出したこと自体は別に目新しい話ではないが、では具体的にこの人がどういう風に上記の事柄を実践してきたかと言う話は非常に面白い。

その内容はこの次に書く。


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