「その挙動は後ろ重心じゃないか?」
そうアドバイスしてくれたのはこの公園でよく見かけるケビンでした。
彼は自作機の3D機をいつも持ち込んでいましたので顔は知っていましたが話をしたのは初めてです。
「そっか、じゃあ機首に重りをつけてみるか。」
と私がおもむろにポケットに入っている今朝のコーヒーのお釣りでもらった硬貨を取り出すのを見て、「ま、待て、それ専用の重りを持ってくる。」
そう言って立派な両面テープ付きの重りをくれました。
1個7gの重りが6個束になって連なっている重りです。
「合計42gって重過ぎない?」
「お前の言ってる機体の飛行時の挙動はほぼ間違いなく後ろ重心だ。重過ぎれば外せばいい。まず飛ばして様子を見よう。俺が隣にいてトリムは合わせてやるよ。」
そう言われて二人で模型専用飛行場に入り、飛ばして見てびっくり、さっきまでの飛ばしにくさが大幅に改善されました。
「やっぱり重心だったな。それにしてもそれはキットのまんまなんだろ?」
ケビンにそう聞かれて私はバッテリーを軽くてパワーのあるものに交換した事を話しました。
「あーそれなら辻褄が合うな。しかしさっきの着陸は見事だったよ。」
お互い着陸にはこだわりがあるようでジェット機風の機首上げをした状態での着陸に感動してくれたようです。(もっとも一番感動していたのは私。)
「軽い上にパワーがある。」
そんな最高のバッテリーも機体の一部と言う考えをしないと落とし穴があるんですね。。。(私も自作機をやっていたはずなのに…今回の問題は見抜けませんでした。)
帰り際、
「ケビン!お陰で落とさずに済んだよ。有難う!!」
「お安い御用だ、また会おうぜ!」
F35の初飛行は大成功で幕を閉じたのでありました。
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