高野 光二郎です !!

高知県選出の参議院議員として、国の実情を地方の視点から綴って参ります。

危機感と緊張感を持って。

2012年05月14日 10時13分38秒 | 日記

5月12日(土)高知市の新阪急ホテルにおいて、福井てる代議士(高知1区選出)の国政報告会が開催されました。

 

今回は、福井代議士の国政報告の前に「巨大地震に如何に対処するか?~避難救援・復旧復興の抜本見直し~」をテーマに、緊急シンポジウムを行いました。

来賓パネリストは、尾崎正直高知県知事・岡崎誠也高知市長・中谷元衆議院議員の3名。

 

過日(3月末)国(有識者会議)が公表した内容では、高知県黒潮町が全国で最も高い津波高(34m)が予測されるなど、本県にとっては最悪のケースが示されて間もない事もあり、会場は危機感と緊張感で包まれていました。

また、国、県、市 それぞれのリーダーが示す南海地震対策は、「公助」「共助」は勿論、「自助」に至るまで大きな影響を与えるので、来場された方々は表情は真剣そのものでした。

まず尾崎知事から県の対応について、

先の有識者会議を受けて、県独自で更に詳しい県内津波浸水予測(5/10県公表)を基に、まずは「津波からの避難先選択肢の提示」「避難計画の策定・見直しにあたっての支援(人的・財政的支援)」について順次対応を進めていく。        そして、秋頃にもう一度練り直した計画を「第二弾」として発表し、各市町村や地域住民の皆さんと一丸となって、本県の南海地震対策の更なる向上を図っていく。

その対応策と各施策の策定・実施については、あらゆる情報を収集し、とにかく早急に取り組んでいんだと言う強い姿勢を感じました。

 さらに避難先として、知事が(政府にも)提案された「津波避難シェルター(地下式&横穴式)」http://www.asahi.com/national/update/0407/OSK201204060227.html

 についても「選択肢の一つ」として改めて紹介されました。

地下式シェルターについては、防水対策・酸素確保など構造上の問題となる技術面や、運用面である出入口ハッチの開閉に関しても、逃げ遅れてシェルターに避難できなかった場合は、シェルター上に避難ビルや避難タワー、そして避難挺などを設置できるよう、2重、3重の対策を検討している事なども説明されました。

 これらの危惧に対して尾崎知事は、県民や専門家からしっかりと聴き、対策を検討されています。

 

シンポジウムの最後に質疑タイムがあり、少こし控えようかなと一瞬躊躇しましたが、やはりいてもたってもいられず質問をさせて頂きました。

 宮城県石巻市の旧北上川の中洲に位置する「石ノ森漫画館」を例にあげたご提案です。

 http://www.man-bow.com/manga/

 私は、宮城県滞在中に津波で被害を受けても無事であった建物を県内中を探しまわって見てきました。

その時に、この施設を見て「これだ!」と。津波避難先の選択肢の一つとして強い関心を抱きました。

 高知県内でも順次、避難ビルやタワーを設置しておりましたが、今回の最悪のケースには到底対応が困難であると各地で見直しが進められています。

※被災地の女川町では避難タワーが跡形も無くなっているのも見てきました。

無論、沿岸部からから2㎞程度しか内陸になく、しかも川の中州に整備している石ノ森漫画館にも津波が襲いました。

 この漫画館の外観構造は、亀の甲羅のような、逆お椀型のような、流線型の形状をしております。施設の周りは壊滅的な被害を受けましたが、この建物は1階部分は浸水したものの2階部分は少ない被害しか受けず、震災後、避難所となって活躍しました。

 私は、この建物の設計図をはじめ概要に関する資料が欲しく、先月宮城県に調査活動に伺った田中とおる南国市議に(出発前から)依頼をして、入手する事が出来ました。宮城県でお世話になった皆さんのご尽力につきます。感謝です。

今回尾崎知事の構想を聞いた時も、津波避難シェルターの上に流線型のような形状の建物を作り、そして常時(平時)でも住民が有効に活用できるようにすれば・・・

又、コスト縮減、構造や強度計算などを研究し、建物単独でも避難先・避難場所の選択肢として有効である。と言う思いが強く、資料を整えて知事や関係者にお話しに行こうとしていた矢先でした。

その選択肢としての有効性の探求意欲を良くお持ちで真意を良く理解をされており、是非、教えて頂きたいとご返答頂けました。

早速行動に移していきたいと思います。

 

 又、知事からは、南海地震対策を県内防災産業(食糧から布団まで)の振興や地域コミニティーの確立など、良い面で波及して行く事を目指すとされており、全く同感です。

 勿論、緊張感や危機感は持ち続け、強めて行かなければなりませんが、ネガティブに対策を進めるのではなく、産業振興、青少年の育成や、隣3軒、向こう隣り3軒を大事にする日本の良き風土を取り戻す事。それが守りにつながり、助け合い、支え合いに繋がる事だと思います。

そして次の日(日曜日)

 

 

南海地震に備えて民間有志が発起人となり、高知市の湾東地区の地元の錚々たる有力者が集まって「湾東会」が設立されました。(↑設立会の様子)

顧問に中谷元、福井てる両代議士、三石文隆、桑名龍吾両県議、竹村邦夫、平田文彦両市議、そして微力ながら私も御声をかけて頂きました。

  今後、国に対して、県が求めている地震の前に万全の対策をとれるような「(仮)南海トラフ超巨大地震特別措置法」の制定や、今後の県の計画、そして高知市の計画などについて議論がなされていきます。

 こちらも危機感と緊張感を持った有意義な会でした。

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