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2021年度入試 <2>数学の平均点が低い理由

[2021年7月1日 更新]
2021年度入試は、数学の易しい問題が減ったことは昨日の記事の通り。
さらに、難しい問題が多かったことも平均点を下げた要因だ。

◆正答率10%未満が3問
2021 3問(15点分)
2020 2問(10点分)
2019 2問(12点分)
2018 1問(5点分)
2017 3問(15点分)
2016 2問(10点分)
2015 1問(5点分)

過去7年分、正答率10%未満の問題が何問・何点分あるかを列挙した。
今春は3問。他年度と比べても多いことが分かろう。
2017年度も3問あった。この年の平均は56.3点。この7年間で平均60点を割ったのは2021年度と2017年度のみである。

◆文が難しい
ここに2つの問題がある。
どちらが難しいと考えますか。





どうだろう。
前者は選択問題だが文が長く、何を言っているのかの理解が難しいのではないだろうか。
後者は説明も短く、図も分かりやすい。

答え。
後者は2010年度入試問題。正答率68.3%
前者は2021年度入試問題。正答率37.8%
選択問題でなければ、2021年度の正答率はもっと下がっているだろう。

数学だけでなく、社会・理科も問題文の字数が増えている。
読み取るのに手間がかかる問題が増えているのだ。
特別な訓練はいらない。過去5年分の過去問をやれば傾向はつかめる。
あとは模試を受ける際、制限時間に注目してどのくらいの余裕があるかを考えるといい。

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コメント一覧

hisaizuraiden
コメント失礼します。
中高生の保護者です(埼玉県)。簡潔で非常に有益な情報を拝読させていただいております。正答率と問題文の文字数に関係性があることは以前から感じていましたが、数値化していただくと、非常に分かりやすく、また対策も過去問を解くことなど基本的なことを徹底することで、次第に読解力もつくと思われます。
参考にさせていただきます。ありがとうございました。

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