都立に入る!

高校受験くらい全教科できる塾講師であれ

[2021年1月13日 更新]
この時期になると、自習に来ている受験生からの質問が後を絶たない。
うちの塾は高校受験生が多いが、中学受験生も大学受験生もいる。

どの学年であれ最初に私が聞くのは「解答・解説を読んで何が分からなかったのか」だ。
解答・解説を読んでもよくわからないのなら、現時点で解くべき問題でないことが多い。他にもっと簡単な問題でやることがあるはずだ。

または「国語力の欠如から、問題文を読み間違えてる」こともある。
そう察したときは「何が分かっているのか」「何を問われているのか」「どう考えてみたか」「まず何をやってみたか」を考えさせる。
その上で数学なら図形やグラフを書かせる。問題文で与えられた条件を正しく理解していないと、正しい図やグラフは書けないからだ。

質問をするということは、相手の時間を奪うということ。
むやみに質問をしてはいけない。「何が分かってて何が分かっていないのか」を説明できるようにして、先生には質問をしよう。
質問すること自体は悪いことでない。むしろ「その生徒が何を理解していないのか」が分かるので、塾講師としてはうれしい。

◆質問は数学、理科が多い
小・中・高校生いずれも、質問回数が最も多いのが算数/数学。
解ける解けないが明確だからだろう。分からないものは分からない。
四択問題も少ないしね。

次が理科。そして英語だろう。
英語は四択問題や並び替え問題など、「本当に理解していなくても正解しちゃった」ということがある。これは危険だ。
なぜ「coming」でなく「to come」が正解なのか。理解していなくても「何かこれっぽい」で当たっていることがある。
そこで分かったつもりになってはいけない。なぜ「to come」なのかを解説を読んで理解しよう。

それでも分からなければ先生に聞けばいい「○○だと思ったのだけどなぜ違うのですか」と。こういう質問は答えやすい。塾講師にとってもこの生徒がどこまで理解しているのかが掴めるからね。

◆文系でも理系でも入試問題は解け 
大手塾では担当教科が決まっていることがある。若手でも教科が少ない方が専門性を高めやすく、教室運営を円滑に進められるから。大手は講師が多いため、文系・理系が数名ずついればいい。
だが零細塾はそうはいかない。塾長一人で全教科を教えることなどざらだ。大学受験から中学受験まですべてできるスーパー講師もいる。

そこまでではなくとも、高校受験をメインに扱っている塾の講師なら、一人で5教科を教えている。
だったらどんな講師でも、せめて都立高校入試問題くらいは全教科教えられるようになるべき。
都立は5教科受験が原則。理科・社会を都立高校受験で使わないことはない(総合芸術高校とか特殊な例を除く)

今がダメならこれからできるようになればいい。文系なら数学。理系なら英語から。ニーズが高いからね。

まずは過去問7年分。自分で解いて、解答解説を読んでご覧。勉強する楽しさ難しさを生徒と同じように体感できるよ。

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