都立に入る!

コロナ禍で志望校も地元志向が強まったか

[2021年1月14日 更新]
先週発表された校長会調査。
あくまで12月時点の中3志望校調査だが、コロナ禍で電車に乗ることを嫌悪する人もいるだろう。

今までは23区の西側・中央に都内の受験生が集まる傾向があった。戸山、青山、新宿などは地理的条件からも例年の倍率は高い。
逆に23区から東京の端っこである八王子や町田に行くケースはまれだろう。練馬、杉並、世田谷など多摩地域に接していればまだしも。

今日は「2017~2020年度の志望者数平均」と「2021年度の志望者数」を旧学区ごとに比べてみた。
予想は「都心は志望者が減り、多摩は変動なし」だったのだが、そうではなかった。

◆全学区で志望者減
「2021年度の志望者数」÷「2017~2020年度の志望者数平均」を男女別に出している。数字が小さいほど、2021年度の志望者数が減ったということだ。

旧1学区(千代田区、港区、品川区、大田区)
男子 92.0%
女子 95.3%

旧2学区(新宿区、渋谷区、目黒区、世田谷区)
男子 91.9%
女子 103.8%

旧3学区(中野区、杉並区、練馬区)
男子 84.5%
女子 88.8%

旧4学区(文京区、豊島区、板橋区、北区)
男子 89.6%
女子 89.0%

旧5学区(中央区、台東区、荒川区、足立区)
男子 94.7%
女子 90.9%

旧6学区(墨田区、江東区、葛飾区、江戸川区)
男子 91.4%
女子 94.2%

ここからは多摩地域。
旧7学区
男子 96.7%
女子 92.9%

旧8学区
男子 86.1%
女子 86.8%

旧9学区
男子 85.2%
女子 87.4%

旧10学区
男子 92.5%
女子 90.4%

都立高校の一般入試倍率の低迷からも分かるように、都全体で都立高校の人気が下がってきている。結果、全学区の全日制普通科で志望数が減っている。

男子で減少が大きいのが旧3学区と旧9学区。
女子は旧8学区と旧9学区。
唯一増加したのが旧2学区の女子だ。

結局、区部も多摩も志望数は減っている。
都心にある旧1~2学区と、地元志向の強い旧6~7学区が堅調だといえよう。


◆学校ごとだと旧第6学区が
男女とも100%を超えたのは14校。うち4校が旧6学区だ。

三田高校
男子 108.9%
女子 129.9%

田園調布高校
男子 134.3%
女子 125.5%

駒場高校
男子 101.9%
女子 119.3%

板橋高校
男子 127.7%
女子 123.2%

白鴎高校
男子 136.9%
女子 106.5%

足立西高校
男子 154.0%
女子 121.9%

小松川高校
男子 103.4%
女子 102.2%

城東高校
男子 108.3%
女子 115.2%

深川高校
男子 115.7%
女子 128.6%

本所高校
男子 100.6%
女子 113.5%

拝島高校
男子 113.8%
女子 104.0%

東村山高校
男子 107.4%
女子 114.7%

調布北高校
男子 116.9%
女子 114.6%

神代高校
男子 118.5%
女子 124.3%

旧6学区は学校数が14校と最多だとはいえ、下げ幅が小さい。東京都の東端にあり、地元志向の強い地域だからだろう。
その中で東高校が低迷している。男子53.4%、女子54.0%とほぼ半減だ。

いろいろな噂のある光丘高校は男子90.6%、女子61.3%。女子にそっぽを向かれている状況である。さもありなん。

学校別には明日の記事でもう少々、細かく見ていく。
小山台とか文京が面白いことになっている。

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