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見納め? 湖西線を走るローズピンクのEF81

2014年03月17日 | 撮り鉄
結果的にこれが見納めになった湖西線を走るEF81。 
 いつもの志賀駅近くで琵琶湖、三上山を背景に最後の頑張りを見せてくれた。 
田圃の畔には前夜の雪が少し残っている。

 先日入手した2014年版の貨物時刻表によると、3月15日のダイヤ改正で湖西線を走る富山機関区のEF81の運用が激減、下り3097列車(吹田(タ)4:54、敦賀6:34)上り3090列車(敦賀1:55、吹田(タ)3:57)の一往復となり、下り列車には場所と季節によっては僅かな可能性があるものの、事実上日中に撮影出来る運用は無くなってしまいました。 

 EF81は1968年が製造初年となる国鉄時代の交直流電気機関車で、国鉄直流電気機関車の完成版とも云えるEF65をベースに、これに交流用機器を搭載するような形で開発されました。 当時本線用の交直流電気機関車としては常磐線用のEF80がありましたが、使用区間が常磐線に限定されている上に、1台車1モータ等やや特殊な仕様だったので、EF65ベースのEF81は交直流の標準機関車として日本海縦貫線などで幅広く用いられました。 車体幅がEF65より10cm広く、一方で前面窓ガラスは非貫通型のEF65と共通のものが用いられているので、前面中央のピラーがその分太くやや軽快感には欠けるものの、屋上のグレーの大型機器カバー、多くの機器を搭載する為にEF65より長い車長、それにローズピンクの車体色も相まって、堂々と力強い印象を受けます。

 湖西線では開業時には線内の永原〜近江塩津の間に交直切り替えが存在していたこともあって、1974年の当初から全ての直通列車にこの機関車が用いられており、貨物列車はもちろん、今はなきブルートレインの「日本海」や「つるぎ」なども牽引していました。 後継機であるEF510が湖西線を走るようになってからも、この3月改正までは少なくとも日中撮影可能な時間帯を走行する湖西線の貨物列車の概ね半分がEF81の運用だったので、今回の改正でいよいよその活躍にも終焉の時が近付いたようです。 

 この日は朝の上り3092列車で比良山を背景にした雪景色の中のEF81を撮影、お昼頃の下り4083列車は北陸線の事故のせいか何故か運休?だったので、通過時間も比較的正確に把握できている「いつもの」場所で粘って下りの3095列車を撮影したのが上の写真です。 上述のように結果的には湖西線を日中走行するEF81の撮影が出来るほぼラストチャンスだったようで、この日に撮影に出かける気になったのも「神様のご加護」かも知れませんね。
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