雪中で春を告げるザゼンソウ。 前夜の雪で一番美しい姿を見せてくれたようだ。
3月7日に湖西線近江今津の弘川にあるザゼンソウの群生地を見に行って来ました。 ザゼンソウというのは花(中央部の卵型のものは花軸。花軸に多数ついているのが花)が赤紫色の苞(ほう)に覆われていて、花と花軸をお坊さん、苞をお堂に見立てて、お坊さんが座禅をしている姿に似ていることからこう呼ばれています。
今津の群生地のあたりは饗庭野といって朽木の山からの伏流水が豊富、かつ冬場は寒冷な気候なので、寒冷な湿地を好むこの植物の日本での群生南限地になっているそうです。 今はすっかり住宅に囲まれてしまっていますが、湿地は良く保存され歩行路も整備されている上に、開花時期には近所の集会所が休憩所として解放されていたり、ボランティアの方が案内して下さったりして、快適に見学することが出来ます。
ヴォーリス資料館。ヴォーリスは建築家を目指したが経済的事情で哲学科を卒業、英語教師として来日し数々の西洋建築を残し、またメンソレータムの近江兄弟社を創業するなど実業家でもあった。
実に多才な人物であったようだ。
せっかく今津まで行ったので、駅から歩いて10分足らずのヴォーリス資料館(旧百三十三銀行の今津支店)と、こちらは駅から5分程の琵琶湖周航の歌資料館にも寄ってきました。 これだけの為に今津を訪れるかと言われるとちょっと疑問ですが、今津まで行かれる機会があればぜひ訪問してみてください。きっと新しい発見があると思います。 さて、お土産には座禅草最中を購入。 最中は中に花を模した栗が入って中々美味。おまけにこのブログの参考になるような情報満載?の「座禅草最中のしおり」も入っていて大いに助かりました。
ザゼンソウ最中。中は餡と栗で、餡は抹茶と小倉の2種類ある。
一個\160也で、群生地近くの休憩所でも売っていた。
群生地見学ではパンフレット等は何もないので、最中に同梱されている「座禅草最中のしおり」は良い訪問のエビデンスになる。
群生地見学ではパンフレット等は何もないので、最中に同梱されている「座禅草最中のしおり」は良い訪問のエビデンスになる。