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トピアリー ブログ

日本のトピアリー文化のパイオニア
株式会社ネバーランドインターナショナル「宮崎雅代」公式ブログ

日本古来の七夕って?

2022年07月07日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます。
ハッピートピアリスト宮崎雅代です。
7月7日は七夕。
牽牛(けんぎゅう)星と織女(しょくじょ)星が天の川をはさみ向かい合うという伝説は中国の「詩経」にあります。
後漢時代(2世紀)にはこの星が恋人ということになり、六朝時代(3世紀)には「年に1回デートをする」と書かれるように。
これが乞巧奠(きっこうでん)という行事となり691年(飛鳥時代)以前に日本に伝わりました。
この話が日本に古くからあった棚機津女(たなばたつめ)の信仰と一緒になったといわれています(『家庭行事なんでも事典』とよた時著より)。
この夜すこしでも雨が降れば会えないといわれる中国流の考えに対し、雨が3粒でも降らないと七夕さまが天の川を渡ってしまい疫病神を生むという、祓いの行事としての日本古来の考え方があるのがその証拠。
青森の「ねぶた」や秋田の「竿灯」も七夕祭りですが、これらは豊作の願いをこめたお祭りでもあるのです。
写真は「逢瀬」と名付けたディスプレイ。
かつて「お米ギャラリー銀座」に展示しました。
今夜2人は会えるかな?

▲七夕のディスプレイ「逢瀬」


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茅の輪くぐり(夏越の祓え)

2022年06月30日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます。
ハッピートピアリスト宮崎雅代です。
6月30日は1年の折り返し地点、「夏越の祓え」の日ですね。
日頃の穢れ(けがれ)を人形(ひとがた)に託し、茅の輪をくぐり邪気を祓います。
都心の神社では、スーツを着た会社員らしき方がふと立ち寄り茅の輪をくぐる姿も見かけます。
邪気を祓うとスッキリ!!
先古代より続く人の知恵って理にかなっていると改めて感じるのでありました。

▲湯島天神の茅の輪


▲これが人形(ひとがた)
車やオートバイの穢れ(けがれ)も祓ってもらいます


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茅の輪を腰につければ災難から免れよう

2022年06月01日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます。
ハッピートピアリスト宮崎雅代です。
鎌倉の鶴岡八幡宮に茅の輪が設置されていました。
茅の輪とは、6月30日の「夏越(なごし)の祓え」でくぐる茅(チガヤ)で作った大きな輪のことです。
これをくぐり、人形に罪穢れを移して邪気を祓います。
この由来は旅の途中で宿を乞うた武塔神(むとうのかみ)を、弟で金持ちの巨旦将来は断り、貧しい兄の蘇民将来は手厚くもてなしました。
後日、蘇民将来の家族3人にだけ小さな「茅の輪」を腰につけるように伝えて、「茅の輪」をつけない他の人々を疫病で皆殺しにしてしまいました。
武塔神(むとうのかみ)は「われはスサノオノミコトなり。
後の世に疫病あらば、蘇民将来の子孫だといって茅の輪を腰につければ災難から免れよう」と告げたこととされています(『ふるさと祭事記』とよた時著より)。
茅の輪を見つけたら、くぐってみてはいかがでしょうか。

▲鎌倉鶴岡八幡宮の「茅の輪」


▲「茅の輪」のくぐり方


▲人形に罪穢れを移して邪気を祓います



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桃の節句

2022年03月03日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます。
ハッピートピアリスト宮崎です。
上巳の節句は五節句のひとつで、元は3月上旬の巳の日のことでした。
これが後に3月3日に行われるようになったのです。
旧暦では桃の花が咲く頃なので、「桃の節句」ともいいます。
中国では上巳の日に身を清めて不浄を祓う習慣があり、平安時代にこれを日本が取り入れました。
のちに紙で小さな人の形「形代(かたしろ)」をつくりこれにケガレを移して川や海に流して祓うようになり、現在の「流し雛」として残っています。
土台は何だと思います?
桟俵(お米を入れる俵の上下につける蓋のこと)です。
稲わらで編んだもの。
米俵の重さは4斗(現在は60㎏)とされ、この桟俵の重さも含むため、均一に作る器用さが求められたそうです。
えひめアグリクラフトの悦ちゃんに作ってもらったこの桟俵は私の宝物です。

▲おひなさま


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キラキラ光る麦のボール

2022年02月28日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます。トピアリスト宮崎雅代です。
2月28日の誕生花は藁(Straw)、花言葉は「一致協力」。
藁って花だっけ??などと野暮なことはなしね(笑)。
今日は稲わらでなく麦わらを紹介。
麦の茎は一度煮て布で磨くと金色に光を放ちます。
素朴ながらとても美しい!!
この麦わらを使った商品開発を行いました。
金ピカの麦を見てピンときた地元のお母さんが作った作品はこれ。
立派なギフト商品となりました。

▲麦のギフト商品

アグリクラフトの展示会「香福」でも
キラキラ光る麦のボールが花を添えました。
さて、安心していつもとおりの朝を迎えることに感謝して、
今週も元気にまいりましょう。

▲キラキラ光る麦のボール


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こういうこと、大事にしたいな♪

2022年02月03日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます。トピアリスト宮崎雅代です。
2月3日の今日は節分。
節分とは立春、立夏、立秋、立冬の前日をいいもとは年に4回ありました。
つまり季節の変わり目という意味ですね。
立春は旧暦の1月7日前後になり新しい年の初めの大事な行事とされ、次第に節分といえば立春の前の日をさすようになりました。
年神様を迎えるにはお祓いをしないと、というわけで豆まきや鬼打ち、焼いかがしなどをして邪気を祓うのですね。
こういうこと、大事にしたいな♪
(『家庭行事なんでも事典』とよた時著より)

▲スーパーの店頭にも鬼のお面とヒイラギが


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おせんべいみたいにカッチカチになったら出来上がり

2022年01月24日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます。ハッピートピアリスト宮崎雅代です。
キュンと冷えた朝はなかなかお布団から出ることができませんよねぇ。
ところが、この寒気と乾燥がアグリクラフトの材料つくりに最適なのです。
今年は年末にいただいたデコポンの皮で作ってみました。
皮を新聞紙の上に乗せて放置するだけ。
おせんべいみたいにカッチカチになったら出来上がりです。
お星さまの写真はハッサクの皮。
湿度が高い雪国では、床暖房の上やこたつの中に置くといいかも。
さて、デコポンパーツで何を作ろうかな?

▲デコポンの皮が梅に


▲こちらはハッサクの皮で作ったお星さま


▲こんな風に使います


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鏡開き

2022年01月11日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます。ハッピートピアリスト宮崎雅代です。
1月11日は鏡開き。
お供えの鏡餅をおろし、一家円満を願っていただく日ですね。
「開く」は割る、切るの忌み言葉。
武家社会では切るは切腹を連想させるので避けていました。
子どもの頃に、ひび割れたお餅を母が揚げてくれた事を思い出します。
我が家の鏡餅もう~んと小さくなってしまいましたが、みんなでいただきましょう。

▲鏡餅


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年神様をお迎えする準備

2021年12月31日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます。ハッピートピアリスト宮崎雅代です。
2021年最後の日となりました。
高速道路の渋滞情報がラジオから流れるたびに、いつもの年末年始に戻りつつあることを実感します。
年神様をお迎えする準備も整いました。
穏やかなよいお正月をお迎えくださいませ。

▲年神様をお迎えする準備
さすが農大、立派な門松


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なんとなく気ぜわしくなってきました

2021年12月13日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます。トピアリスト宮崎雅代です。
12月13日は「正月事始め」。
昔はこの日にお正月に煮炊きするための薪などを山に取りに行きました。
この頃、京都祇園では芸妓さんや舞妓さんがご挨拶に歩く姿をニュースでみる事もありましたね。
なんとなく気ぜわしくなってきました。今週も精一杯!!

▲いただいた花をちょこっと活けでみた


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この日は妖怪がくる!?

2021年12月08日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます。トピアリスト宮崎雅代です。
12月8日は「事納め」。
事とは「祭り事」の意味で、それをお正月の祭事とする場合は準備を始める12月を事始めとし、2月を事納めとします。
また「祭り事」を農事だとする場合は、農作業に先立つ2月を「事はじめ」とし、12月に「事納め」をします。
この日は妖怪がくる!?とかで、門口にヒイラギや鰯の頭をさしたとか(『ふるさと祭時記』とよた時著)。
写真は東京都のど真ん中、多摩丘陵の田園風景。
電線が見えないように守られた丘陵で、もちろん居住者もいらっしゃいます。
さて、今夜はお事汁(こんにゃく、大根、ニンジン、ごぼうなどを入れた味噌汁)をいただきましょうか。

▲日本の田園風景
なんとここは東京都の多摩丘陵


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バケツ稲

2021年09月01日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます。トピアリー宮崎です。
9月を迎えました。
「令和3年産新米」が店頭に並び、秋だなぁ、と感じます。
都心の真ん中でバケツ稲(学校で育てますよね)を発見。
「実るほど頭が下がる稲穂かな」そんな言葉を思い出しました。
バケツ苗の育て方はJAグループが教えてくれますよ♪
今週も精一杯!

▲都心の真ん中でバケツ稲(学校で育てますよね)を発見


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中元

2021年07月15日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます。トピアリー宮崎です。
7月15日は「中元」。
1月15日の「上元」、10月15日の「下元」をあわせて「三元」とする道教の習慣で「半年生存の無事を祝い祖先の例を供養する日」です。
知らなかったなぁ。
シャラノキ(夏椿)で祝いましょう

▲シャラノキ
まだ蕾かな?


▲つるんとした幹


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伸びすぎて売れないハト麦の七夕飾り

2021年07月07日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます。トピアリー宮崎です。
小暑の今日は七夕飾りをご紹介。
牽牛(けんぎゅう)星と織女(しょくじょ)星が天の川をはさみ向かい合う伝説は中国の『詩経』にあります。
これが飛鳥時代以前に日本に伝わり、古くからあった棚機津女(たなばたつめ)の信仰といっしょになったといわれています。
写真は伸びすぎたハト麦(つまり売れない作物)で作った七夕飾り。
廃棄作物で日本の年中行事を表現したアグリクラフトは今もえひめ県西予市新潟市で息づいています。

▲ハト麦の七夕飾り


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夏越の祓

2021年06月30日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます。トピアリー宮崎です。
今日は1年の折り返し点、「夏越の祓」でもあります。
知らず知らずのうちについてしまう罪穢れを祓い清める日本古来のご神事。
茅の輪をくぐり、あと半年もスッキリとすごしましょう。

▲茅の輪くぐり


▲腰に下げる小さな茅の輪


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