そういえば随分前なのですが、保育園生活最後の発表会がありました。
親が子供の行事に参加する事が極端に少ない保育園の場合、この発表会って貴重な時間なんですよね。
そして、子供達にとっても1年のうちで一番見せ場となっています。
でもぶーちゃんの場合は、他の子との成長の違いをまざまざと見せつけられる微妙な場でもあるんです。
これだけは何回体験しても複雑な感情を抱いてしまうんですよね。
「しょうがないよ」「ぶーちゃん頑張ってるもん」・・・と一生懸命考えるけれど、ため息をつきたくなるのを止めることはやっぱり出来ない。
「比べない」と分っていても、簡単に実行できるなら苦労できないわけです。
なので、去年は全然この発表会についてのエントリーはしませんでした。
ただ、以前のエントリーでも少し書いたけれど、「見返りを求めない」という事を自分に何度も言い聞かせるうちに、少しずつこの手の焦りは減ってきたように思えるんです。(まるっきり無いとは言わない)
なので、今年の発表会についてはあまり大きな期待をせずに軽い気持ちで臨んだんです。
まず最初に年少~年長さんで合同の合唱タイム。
ぶーちゃんは歌えませんが、興奮すると「ぁぁぁぁあああ~」と声を上げるので心配だったんですよね。
ちなみに、去年はひたすら頭を振っていました。
これは興奮したときとか、あと自分的に今の現状がつまらなくて何か体の中に刺激を取り入れたい時にやる行動なんです。
でも、今年は頭は何とか振らず(笑)手を軽く叩いたりお友達の歌をうっとりと聴いている感じでした。
あぁ、みんなの邪魔にならなくて良かったよ~
そして肝心の創作劇です。
子供達が先生達と作り上げた30分ぐらいの劇なんですが、全篇通して見て思ったのは本当に子供達が成長したなぁ~って事でした。
3歳の時にはまだ台詞がたどたどしくて何を言っているのか全然分らなかったみんなが、お腹に力を入れて声を張り上げている。
去年の劇でもやった側転が今年も取り入れられていたんだけれど、去年に比べればみんな足がすっと伸びてとても上手に出来るようになっていた。
劇中科何曲も覚えて歌詞も見ずにちゃんと歌いきっている。
行動の一つに、仕草の一つに、子供達の成長が手に取るように感じられました。
そしてぶーちゃんはと言えば(笑)去年と大きく変ったかと言われればそんなことはありませんでした。
台詞を言う、ちょっとした踊りをする・・・など、簡単そうに見えることも出来ないぶーちゃんには、常に介助の先生が側にいてぶーちゃんをずっと支えていました。
でも、去年と違うこともありました。
去年は明らかに「私つまらないです!」って感じで1人の世界に籠っていたんだけれど、今年は出来ないなりにも周囲のお友達の様子が気になるのかじっと隣の子の顔を見たり、手渡された遊具を落としたときには自ら拾って自分なりにやろうと努力していたんですvv
非常にささやかですがその変化はとても嬉しい物でした。
そして丁度物語の後半に入った頃。
子供達の台詞も音楽もふっと途切れたその時、なんとぶーちゃんが先生から手渡された旗を両手で上に持ち上げたんです。
その旗に書かれていたのは、まあるいお月様。
突然静かになるし、突然ぶーちゃんが旗上げるし、「何事??」って私も思った途端、子供達が「月が出たぞ!出発だ~」と言って動き出したんです。
ちょっぴり唖然としましたが、そこまで来てようやく私も分ったんです。
先生方が台詞の言えないぶーちゃんのために、台詞を言わなくても大丈夫な見せ場を作ってくださったんだって。
何ならぶーちゃんが出来るだろうって考えてくださったんでしょうね~。
そんな配慮に思わず目頭がじーんと来ましたよ・・・。
そしてクラスメイトのお友達は自分の役をこなすだけでも大変だというのに、ぶーちゃんの事も手取り足取りサポートしてくれました。
移動する時にはぶーちゃんの手を取って一緒に連れて行ってくれるし、本当ならばぶーちゃんがやらなくてはいけない所を、相方となってくれたお友達が全面的にサポートしてやってくれた。
実はこの発表会の数週間前。
保育園にぶーちゃんを迎えにいった時、先生が
「劇の台詞割りを決める時に、子供達が『先生、ぶーちゃんは台詞が言えないからどうしようか~?私達で言う?それとも先生が言った方がいいのかな~?どっちがいいのかなぁ~』と自分の事のように真剣に悩んでいるんですよ」と言ってくれた。
どちらが良いですか?と先生に問われたが、私としてはその気持ちが有り難いだけで本当にどちらでも良かったんですよね。
だから、お任せしておいたんです。
そして当日。ぶーちゃんの台詞は同じ役のグループの子が全て代わりに言ってくれていた。そして最後、名前を言う時には「一緒に○○役をやったぶーちゃん」とぶーちゃんに呼びかけてくれた。
ぶーちゃんは、返事をしなかった。
でも、小さく首を傾げてから何故か「バイバイ」を観客席に向けてやった。
とりあえず名前を呼ばれたからやっておくか・・・ぐらいだったんでしょうけど(笑)何故か妙に愛嬌があって「可愛い~」って囁き声と共に拍手を頂く事が出来た。
お間抜けだが、それが多分ぶーちゃんの精一杯なんだろう。
そんなこんなで無事終了。
劇が終わってからぶーちゃんの相方をしてくれた友達に「悪かったね~大丈夫だった?」と聞いたら満面の笑みで「大丈夫~♪」と言ってくれた。
ぶーちゃんは本当にお友達に恵まれたんだなぁ~と親として感謝感謝の連続でした。
去年はとても胸が苦しかった発表会だったのに、今年はあまり気にならなかった。
こうやって年々鍛えられていくのかな?
晴れ晴れとした1日を過ごせて満足なとんとんでした♪
★おまけの話☆
この後、夕方にかけてお楽しみ会をやった私達。
私はもっぱら謝恩会の話で忙しくてぶーちゃんを構う事は出来なかったんだけれど、ぶーちゃんがちょこんと座ったテーブル席にはいつも誰かがいてぶーちゃんの世話をしてくれていた。
食べ物が無くなったら取りに来るし、ぶーちゃんの前で何やら怪しい手品をしているお友達もいる。
そして友達の弟(3才)にポテトを差し出され、あんぐりと食べさせてもらっていた。
君は女王様か・・・?
そんな風にちらりとおもった母でございます・・・。
親が子供の行事に参加する事が極端に少ない保育園の場合、この発表会って貴重な時間なんですよね。
そして、子供達にとっても1年のうちで一番見せ場となっています。
でもぶーちゃんの場合は、他の子との成長の違いをまざまざと見せつけられる微妙な場でもあるんです。
これだけは何回体験しても複雑な感情を抱いてしまうんですよね。
「しょうがないよ」「ぶーちゃん頑張ってるもん」・・・と一生懸命考えるけれど、ため息をつきたくなるのを止めることはやっぱり出来ない。
「比べない」と分っていても、簡単に実行できるなら苦労できないわけです。
なので、去年は全然この発表会についてのエントリーはしませんでした。
ただ、以前のエントリーでも少し書いたけれど、「見返りを求めない」という事を自分に何度も言い聞かせるうちに、少しずつこの手の焦りは減ってきたように思えるんです。(まるっきり無いとは言わない)
なので、今年の発表会についてはあまり大きな期待をせずに軽い気持ちで臨んだんです。
まず最初に年少~年長さんで合同の合唱タイム。
ぶーちゃんは歌えませんが、興奮すると「ぁぁぁぁあああ~」と声を上げるので心配だったんですよね。
ちなみに、去年はひたすら頭を振っていました。
これは興奮したときとか、あと自分的に今の現状がつまらなくて何か体の中に刺激を取り入れたい時にやる行動なんです。
でも、今年は頭は何とか振らず(笑)手を軽く叩いたりお友達の歌をうっとりと聴いている感じでした。
あぁ、みんなの邪魔にならなくて良かったよ~
そして肝心の創作劇です。
子供達が先生達と作り上げた30分ぐらいの劇なんですが、全篇通して見て思ったのは本当に子供達が成長したなぁ~って事でした。
3歳の時にはまだ台詞がたどたどしくて何を言っているのか全然分らなかったみんなが、お腹に力を入れて声を張り上げている。
去年の劇でもやった側転が今年も取り入れられていたんだけれど、去年に比べればみんな足がすっと伸びてとても上手に出来るようになっていた。
劇中科何曲も覚えて歌詞も見ずにちゃんと歌いきっている。
行動の一つに、仕草の一つに、子供達の成長が手に取るように感じられました。
そしてぶーちゃんはと言えば(笑)去年と大きく変ったかと言われればそんなことはありませんでした。
台詞を言う、ちょっとした踊りをする・・・など、簡単そうに見えることも出来ないぶーちゃんには、常に介助の先生が側にいてぶーちゃんをずっと支えていました。
でも、去年と違うこともありました。
去年は明らかに「私つまらないです!」って感じで1人の世界に籠っていたんだけれど、今年は出来ないなりにも周囲のお友達の様子が気になるのかじっと隣の子の顔を見たり、手渡された遊具を落としたときには自ら拾って自分なりにやろうと努力していたんですvv
非常にささやかですがその変化はとても嬉しい物でした。
そして丁度物語の後半に入った頃。
子供達の台詞も音楽もふっと途切れたその時、なんとぶーちゃんが先生から手渡された旗を両手で上に持ち上げたんです。
その旗に書かれていたのは、まあるいお月様。
突然静かになるし、突然ぶーちゃんが旗上げるし、「何事??」って私も思った途端、子供達が「月が出たぞ!出発だ~」と言って動き出したんです。
ちょっぴり唖然としましたが、そこまで来てようやく私も分ったんです。
先生方が台詞の言えないぶーちゃんのために、台詞を言わなくても大丈夫な見せ場を作ってくださったんだって。
何ならぶーちゃんが出来るだろうって考えてくださったんでしょうね~。
そんな配慮に思わず目頭がじーんと来ましたよ・・・。
そしてクラスメイトのお友達は自分の役をこなすだけでも大変だというのに、ぶーちゃんの事も手取り足取りサポートしてくれました。
移動する時にはぶーちゃんの手を取って一緒に連れて行ってくれるし、本当ならばぶーちゃんがやらなくてはいけない所を、相方となってくれたお友達が全面的にサポートしてやってくれた。
実はこの発表会の数週間前。
保育園にぶーちゃんを迎えにいった時、先生が
「劇の台詞割りを決める時に、子供達が『先生、ぶーちゃんは台詞が言えないからどうしようか~?私達で言う?それとも先生が言った方がいいのかな~?どっちがいいのかなぁ~』と自分の事のように真剣に悩んでいるんですよ」と言ってくれた。
どちらが良いですか?と先生に問われたが、私としてはその気持ちが有り難いだけで本当にどちらでも良かったんですよね。
だから、お任せしておいたんです。
そして当日。ぶーちゃんの台詞は同じ役のグループの子が全て代わりに言ってくれていた。そして最後、名前を言う時には「一緒に○○役をやったぶーちゃん」とぶーちゃんに呼びかけてくれた。
ぶーちゃんは、返事をしなかった。
でも、小さく首を傾げてから何故か「バイバイ」を観客席に向けてやった。
とりあえず名前を呼ばれたからやっておくか・・・ぐらいだったんでしょうけど(笑)何故か妙に愛嬌があって「可愛い~」って囁き声と共に拍手を頂く事が出来た。
お間抜けだが、それが多分ぶーちゃんの精一杯なんだろう。
そんなこんなで無事終了。
劇が終わってからぶーちゃんの相方をしてくれた友達に「悪かったね~大丈夫だった?」と聞いたら満面の笑みで「大丈夫~♪」と言ってくれた。
ぶーちゃんは本当にお友達に恵まれたんだなぁ~と親として感謝感謝の連続でした。
去年はとても胸が苦しかった発表会だったのに、今年はあまり気にならなかった。
こうやって年々鍛えられていくのかな?
晴れ晴れとした1日を過ごせて満足なとんとんでした♪
★おまけの話☆
この後、夕方にかけてお楽しみ会をやった私達。
私はもっぱら謝恩会の話で忙しくてぶーちゃんを構う事は出来なかったんだけれど、ぶーちゃんがちょこんと座ったテーブル席にはいつも誰かがいてぶーちゃんの世話をしてくれていた。
食べ物が無くなったら取りに来るし、ぶーちゃんの前で何やら怪しい手品をしているお友達もいる。
そして友達の弟(3才)にポテトを差し出され、あんぐりと食べさせてもらっていた。
君は女王様か・・・?
そんな風にちらりとおもった母でございます・・・。