とんとんのヒトリゴト

のんびり成長中のムスメの成長記録と趣味や日々の徒然話など。

足底板を作る その2

2013-06-15 | 学校生活(6年生)
足底板の記事が途中だったのに気がついて、遅ればせながらアップ。
興味のある方だけどーぞ♪

前回のエントリーで「病院で一度見てもらった方が良いんじゃ無いか?」とのアドバイスを受け、早速その準備に入ったとんとんですが・・。

ま、予想通りここからまた長い道のりがありましたのよ・・・

足底板を作るには「整形外科」のある病院での診察が必要で、当然ですがこの手の患者になれている所となると、診察を受ける病院は限られています。
ぶーちゃんが小学校に入る前、OTやSTを受けていた病院では当然この手の事もやってもらえますが、いかんせん遠い
電車でも片道1時間半近くかかるんでねぇ・・・。

で、実は候補の病院はもう一つありました。
それが今回行こうとしている近場に出来た療育センターだったんです。
ぶーちゃんの学校に通っているお友達はほとんどこの療育センターのお世話になっているのですが、幸か不幸かぶーちゃんはこの年になるまで一度もそちらの病院には行ったことなかったんですよね。
(遠いとは言え、すでに継続で通っている病院があったので、わざわざ転院する事も出来なかったという事情もあったりして)

で、良い機会なのでこちらの病院に一度行ってみようと思ったんですが、当然ですが紹介状が必要。

なので、まずこの病院に行く前に紹介状をもらいにかかりつけ(と言っても、もう数年に一度しか行っていない・・・)の神経小児科の先生のアポを取った。

・・・このアポを取るのに2週間かかりました

で、久々のご対面~。
ぶーちゃんが大きくなったことにもビックリしていましたが、まだ喃語しかしゃべらないこともビックリしていました(←ヲイヲイと思ったのは言うまでも無い・・・)

事情を話して少し足の様子を見てもらうと、やはり右足にちょっと気になる突っ張りがあるとのこと。
一度見てもらえば~という感じで、紹介状をゲットすることに成功しました。

そして本命本丸の病院へ早速電話。
心して電話をかけたつもりだったのですが、なんと初診の予約が取れるのが2ヶ月後というではあーりませんか!!
しかも、足を見てもらいたいから整形外科の予約を取りたいのに、基本的に初診に関しては全員小児科の先生に見てもらわないと外科や他の科に回してもらえないらしく、2ヶ月たっても整形外科にはたどり着かないというオチつき。

わ・・・分かっていたけれど~
どーしてこんなに混んでいるのかしらねぇ~

で、小児科を経由してようやく整形外科の先生に見てもらえたのは、最初にぶーちゃんの足が気になりだしてから既に8ヶ月も経過した2月の上旬でした。

小児神経科の先生も、ここの病院の小児科の先生も口をそろえて言ったのは「右足に変なつっぱりがある」と言うこと。
麻痺があるほど酷いわけでも無いけれど、動きがぎこちなく本来なら動くはずの可動域がとても狭く感じる・・・てな事でした。

で、整形外科の先生にも見てもらったんです・・・。

私としては
・元々がに股で足首が不安定だったけれど、前の病院では大きくなるにつれて安定してくるだろうと言われていたのでほっておいた。
・最近靴のかかとの減りが異常に早く、よく転ぶのが気になる
・足の裏にしっかり重心がかかっていないのか、階段を交互に下りる・・・みたいな動きが苦手
・良く歩くだけに今まであまり気にしなかったが、歩きのバランスを崩したまま体だけ大きくなると、どこかに余計な負担がかかってしまうのでは無いかとの不安がある。
・学校のPTの先生にも足底板の利用を勧められている。

などいろいろ言いたいことを訴えたんですがねぇ~。

「でも、この子よく歩くんでしょ?じゃ、大丈夫なんじゃない??」

と、あっさりな返事が返ってきて・・・
一応その後ぶーちゃんの歩く様子を見たり、足を実際に触って診察を始めてくれた。

その結果ですが・・・。

他の先生方が言っていた妙な突っ張りですが・・・最初整形外科の先生が触った時も同じようにあったそうなんです。
ところが、暫くすると動かない・・・と思っていた足首が少し動くようになったとのこと。

そう、ぶーちゃんは基本的に体に触れられるのが苦手で、不用意に触ると全身に力を入れて体をこわばらせてしまうんです。
知らない先生に苦手な足を触られて・・・ぶーちゃん余程嫌だったんでしょうねぇ~。
がっちり力を入れて「動かさない」様にしていたみたいなんです。

こわばり自体は多少あるけれど、麻痺とまでは言えない・・・という怪しい張りは、ぶーちゃんの抵抗だったんですね。
納得です。

ただ、歩く様子を見て右足はちょっと外反足かなぁ・・・との事だったので、一度どんな感じかやってみようとの先生の判断もおりて足底板を作ることは決まりました。

ちなみに外反足とは・・・

外反足
足首の関節の異常により、足の外側が反り返る状態の足。足裏の内側が床に強く押しつけられるため扁平足になる。


だそうで、ぶーちゃんも足首の硬さからちょっと反りが強く出ていたみたいなんですね。
ま、これで全てが改善するわけではありませんが、試してみて損は無いと思うのでね♪

と言うことで、ぶーちゃんもその後足形を取りオーダーメイドでインソールを作ってもらいました。



基本的に外で履く靴に入れたいので、普段から履いているアシックスの靴で作ってみました。
中に見える青いのがインソールです。

取り出すとこんな感じ。
この写真を撮った時はもう数ヶ月履いているので、何気に足形が見えるのが笑えます・・・



これだけ見ると、スポーツショップで売っているようなインソールに見えますよね。
でも、横を見るとびっくり。



すごい厚みでしょ?
これを作った時に、このインソールはこの靴以外の物には合わないのか・・・と質問したんですよね。
その時には「中敷きを取り外せるタイプの靴なら大丈夫」と言われたんです。
ところが、もう一足NewBalanceの靴の中に入れて履かせてみよう(もちろん同じサイズの靴)と思ったのですが、あまりにもインソールが厚いので甲高になりすぎたせいか、ぶーちゃんが嫌がってしまいましてね~
やっぱりそうそう使い回せるもんじゃないなぁ~って思いました。

さて、出来上がったのは3月上旬。
それからぶーちゃんは毎日この靴を履いて元気よく歩いています。
違和感があって嫌がったらすぐに外すつもりでしたが、全く問題なし。
踵の減りは・・・ゼロとは言いませんが、アシックスの靴底はかなりしっかり出来てるせいかそんなにビックリするほど削れる事はありません。
なので、ぶーちゃんの転がる率も減ったかなぁ・・・。

うん、作って良かったです!
時間かかって大変だったけれどねぇ~

ちなみに、このインソール・・・ぶーちゃんは保険適用で医療器具扱いになったので、小児用眼鏡同様で殆ど全額返金されました。
が、両足で4万近くするんですよ・・・。そうそう作り替えられませんね
足のサイズは随分安定してきたみたいなので、当分大丈夫かなぁ~と思ってます。
ちなみに、ぶーちゃんはもう24㎝あるんです。
私と一緒になっちゃったわ~

ただ、今回しみじみ思ったのはもちろん足底板も大事だけれど、ストレッチを始めとした「意識して体を動かすこと」がいかに大切かって事です。

というのも、ぶーちゃん・・・実はずっと長いこと階段を下りる時に交互に足を下ろすことが出来ず、一歩一歩足をそろえて降りる「赤ちゃん降り」しか出来なかったんです。

3年生の頃は交互に降りる練習をさせても、片足でバランスを取るのが怖かったのか足がすくんで動かなかった。

4年生になってようやく両手で体を支えて(片方が手すり、片方が私の手)、しかも太ももの裏を軽く叩いて意識させてとかなりのお膳立てをして、ようやく1歩降りる事が出来る様になってきた。

5年になった頃、両手の補助は必要だけれど一度太ももの裏を軽く叩くと、何とか交互に足を踏み出す事が出来る様になってきた。

そして6年になった最近は、私の「叩くきっかけ」が無くても一人で手すりを持って足を交互に下ろしてそれなりの長さを一人で降りれるようになってきた。
まだ「勢いに任せて降りる」感じがあって安定して降りている・・・とまでは言えないが、それでも足がすくんで動けなかった事を思えば、じーんとする光景なんですよね。
駅などで他の方の流れを止めること無くテクテク階段を下りる姿は胸熱です♪

階段の練習はもちろん日常でも取り組みました。
でも、それ以外にも学校では体の動きを意識したリトミックや体育活動などを取り入れてくれていて、そういう積み重ねが数年かけてぶーちゃんの「出来る事を増やす」力となってくれたんだと思うんです。

補助が必要な所は使いつつも、日々の生活も大事にしていかないとなぁ~と改めて思うとんとんでした!


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