とんとんのヒトリゴト

のんびり成長中のムスメの成長記録と趣味や日々の徒然話など。

共生の大切さを感じる日々

2007-12-30 | 子育て
いつもより遅れ目でしたが、先日久々に保育園で個人面談をしてきました。
日々親の私達も、そして先生方もバタバタ忙しくしていてあまりゆっくり子供のことについて話すことが出来ない分、こういう機会はとても大切にしてきたつもりでした。
それも今回で最後なんですよね~(汗)だって、あと何ヶ月もしないうちにぶーちゃんは保育園を卒業しちゃうんですもの。

・・・あ、なんか考えただけでもじーんとしてきた(←お馬鹿さん?

まぁそんなわけで、久々にじっくり先生とお喋りしてきました。

保育園でのぶーちゃんは、相変わらずマイペース。
それでも呼びかけに反応したり、人の顔を以前より見るようになったりと、成長の兆しを感じることが増えたそうです。親としては嬉しい限り♪

たとえばこんな事があったそうです。
園庭の滑り台でぶーちゃんが遊んでいたときの事。
えっちらおっちら滑り台に登り、あとは滑り降りるだけ・・・という場所で、いきなりぶーちゃんが変な方向へ足を踏み出そうとしていたらしいのです。
それはぶーちゃんにとってはちょっと危険な行為。
そこで少し離れた場所で見ていた先生は、「ぶーちゃん」と声をかけたそうです。
すると、くるりと顔を先生に向けたぶーちゃんは、宙に浮かした足を元に戻しいつも通り滑り台をちゃんと滑って降りてきたそうなんです。

先生は特に声を荒げたわけでもなかったらしいのに、ぶーちゃんは先生の呼びかけに反応して、自分がやろうとしていた間違った行為をきちんと修正した。
先生はそれが凄いって褒めてくださったんです。

そうやって考えてみると、確かに最近のぶーちゃんは他人を随分意識するようになってきた。
まねをする・・・とかそう言う高等テクニックはダメだけれど、以前は人の顔色を伺うこともしなかったし、基本的にあまり人と関わろうとしなかった。

でも最近、人の膝に乗ってきたり抱っこやおんぶをせがんでみたりと「他人と関わった動き」を求めることが増えてきた。
出来ないことがあると「あぁぁぁぁぁ!」って叫んで助けを求めたり、怒られそうになると及び腰になったりもそう。
昔は全部「泣いているだけ」だったシチュエーションなのに、バリエーションが増えてきているんですよね。
昔からはとても考えられないことですよ
先週末、お友達(独身)が久しぶりに泊まりがけで遊びに来てくれていたのですが、ぶーちゃんと遊んでいて「随分変ったよ~」って言いながらこんな事も言ってくれた。

「きっと彼女の中ではすごくゆっくり時間が流れているんだろうけれど、ちゃんと大きくなっているよ。大変だろうけど、頑張ってね」

ついつい「これが出来た」「あれが出来ない」と二者択一で成長を計ってしまうことがあるんですが、それだけが成長じゃないんですよね。
人との関わり、見せる仕草、それら一つ一つだって成長と共に変化している。
ついつい見落としがちになってしまうそんな成長をきちんと言葉で伝えてもらえてとても嬉しいとんとんでした。

さて、話を戻して保育園です。
保育園生活を充分堪能しているぶーちゃんですが、もうすぐここも卒業です。
何度も書いたことがありますが、クラスメイトのお友達はみんなぶーちゃんに優しくしてくれます。
それはただ赤ちゃんを世話する感覚に近い物もあるのかもしれません。それでも言葉のでないぶーちゃんの仕草や動きに隠された意味をきちんとくみ取って応対してくれる。
最初保育園に入れたときには、「迷惑かけたらどうしよう」とか「みんなに意地悪されたらどうしよう」とか、色々心配したのも今となっては笑い話です。
そんなことを話したところ、先生もこんな風に言ってくれました。

ぶーちゃんには出来ないことがたくさんある。
お話ししたくても上手くできないし、突然泣き出したり、意味もなく大声を上げたり、みんなから見たらおかしな行動もたくさんある。
でも、それら全てわざとやっているわけではないし、一生懸命練習してもなかなかみんなと同じように上手くできない。

普通ならその事を説明して理解して貰わなくてはいけないんでしょうが、長い時間を共に過ごした子供たちにとってはそんな行動全てをひっくるめて「ぶーちゃん」なんだってことが肌で分かっているんだと思います。

だから、ぶーちゃんが積み木を崩しても「しょうがないなぁ~」と言って自分たちで直すし、ぶーちゃんが出来なくて立ち往生していたらきちんとお手伝いしてくれる。
遠足の時も、ふらーっと別の方向へ行こうとするぶーちゃんを、みんなが手を引っ張って連れ戻してくれたりするんですよ。
誰に言われるのでもなく、自然とみんながそうやってありのままのぶーちゃんを受け入れてここまできたんです。

ぶーちゃんと一緒に過ごして、みんなは世の中には様々な人がいると言うことを知り、そして出来ないことがあるならばそれを手助けしてあげればいいのだと言うことを身をもって知った。

ぶーちゃんが迷惑をかけて・・・とお母さんは言われますが、ぶーちゃんの存在がそんな風にクラスのみんなにもいい影響を与えてくれたと思います。


本当、嬉しかったです。
私達の思いや都合だけでぶーちゃんを保育園に預けたけれど、それは決してぶーちゃんのためだけでなく、迷惑をかけてきたみんなにとってもプラスの方向へ作用してくれたのだと改めて知ることが出来ました。
そして障害の有る無しにかかわらず共に生活するという「共生」の大切さを改めて感じ入りました。

とはいえ、別に養護学校を選択したことには悔いはありません。
もちろんこんな風に過ごしたお友達と別れてしまうのは残念ですが、ぶーちゃんの自立に向けての準備を考えれば仕方ない部分だと思うのです。

だからこそ、今度は地域の小学校に飛び込むことによって新しく良い関係が築けるようになればいいなぁ~と願わずにはいられません。
地域の小学校には特殊学級が併設されていない事もあり、あまりぶーちゃんのようなタイプの子供を知ることは無かったと思います。
そんな状態で行けば最初はきっと驚かれると思うし、ある意味変な目で見られることもあるかもしれません。
でも、知るきっかけさえ作れば良い方向に転がってくれると私は信じています。

だからこれからも焦らず無理せず、ぶーちゃんと楽しく地域に溶け込んで行ければいいなぁ~と思います♪
それが来年に向けての豊富として掲げます(笑)

今年はこれが最後のエントリーになると思います。
お世話になった皆さんも、通り過ぎた皆さんも、本当色々お世話になりました♪
来年も細々やっていこうと思っておりますので、宜しければまたお気軽に遊びに来て下さいね。

では皆さん、良いお年をお迎え下さい。




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2 コメント

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Unknown (たぁ)
2007-12-30 16:37:38
ここで読ませてもらっているだけでもぶーちゃんの成長はわかるよ~
ゆっくりゆっくり時間が流れているんだろうね

我が家のひろもゆっくり成長しているんだと信じて来年も頑張らなくちゃ

来年も頑張り過ぎないように頑張っていこうね♪
よいお年を~
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ありがとう♪ (とんとん)
2007-12-31 08:01:34
こんにちは~♪ コメントありがとう!
たぁさんは本当に小さいころのぶーちゃんもご存じだから、余計にそう思っていただけるのかも(笑)

流れる時間がゆっくり過ぎて、たまにお尻を叩きたくなるけれど(笑)いつの日かそれも笑い話になると信じて歩いていきたいと思います。
だって、もう立ち止まることは出来ないんだもの(汗)

たぁさんも色々思うことはあるでしょうが、無理しない程度に頑張ろうね♪

ではではまた来年もよろしくね。
良いお年をお過ごし下さい~

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