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トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

トップリフトは付ける前に削ります。

2016-06-03 18:45:52 | Boots
しばらく前の事になるんですが、兄から靴の修理を頼まれちゃいました。





『糸がほつれちゃったんだよ。』 と言っていたのでとりあえず確認するために見たところ
こんなんなっちゃってました。

アウトソールとアッパーを縫い合わせている製法の靴なんですが、糸が少し細いようですね。





靴の中を見てみると。

ありました。アッパーの内側に縫っている糸が



もちろんトンリョウの工房にはこのように縫えるミシンというか、機械はありません。



という事は “手縫い” になります。


縫う事自体は問題なさそうなんですが、ぐるっと一周縫っているのでつま先あたりに指が入るかが心配です。







とりあえず、十分な強度のある糸もあることなのでやってみます。














話は変わりますが、トンリョウで作るワークブーツのアウトソールにUSA製Vibramを使用しています。


このVibramなんですが、厚さや硬さ、減りの少なさがとても良いバランスだと感じています。



ただ、ヒール部に使うトップリフトは少しやっかいなんですよね~。





というのも “トップリフト” という物ではなく “ヒール” として作られているような形をしてるんです。

接着面が平らではなく、おわんが掘ってありますよね。



アウトソールを貼った状態だと底面にはアールができるのでヒールにはおわんを掘る必要があるんです。



一見、親切設計のようですがこのヒール、高さが足りないんです。



なのでちょうど良い高さにするために革を積み重ねた下にこのVibramのヒールを貼るようになります。




おわんを掘るのも積み上げる革になるので、Vibramヒールは平らに削らないといけないんですよね。




削るとこんな感じです。

グラインダーで削るんですが、なるべく平らにしないと革とピッタりにならないのでそれなりに手間がかかるんですよね。







削るとこのぐらいの違いがでます。

この違いがおわんの深さですね。




トンリョウで使用しているVibramは#100・#430・#700 と3種類あるんですが、すべてこのような
ヒールになってます。








Vibramは歴史のある底材屋さんですが、このヒールは何年前から作られてるんでしょうかねぇ~。































トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥105,000(税込¥113,400)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
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