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トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

包丁を研ぎました。

2014-06-17 19:07:24 | 道具
オーダーをいただいたお客さまの型紙を裁っています。


型紙を裁つには包丁を使うんですが、紙を切っていて「ん!?切りずらい・・・・」と感じました。(汗)



理由は簡単です。


包丁が切れなくなっていたんです。(汗×2)




という事で、包丁を研ぐ事にしました。



包丁と言っても野菜や魚などを切る包丁とはまるで違う形をしています。


パッと見はヘラのように見えますかね。(笑)


駅などで、地面にへばり着いたガムなどを剥がすヘラと似ています。(笑)






それでは、包丁を研ぎます。



まずは砥石に水をかけます。

水をかけて、砥石がある程度水を吸ったら研ぎ始めます。




今回研ぐ包丁の一本はこんなんなっちゃってました。



『刃こぼれ』しちゃってます・・・・・

頻繁に使う場所ではないので今回は念入りに直さずに、普通に研ぎます。




それでは研ぎます。


まずは刃の付いている方から。

刃の角度と砥石を合わせて、角度がずれないように研ぎます。


研ぐときは押すときに力を入れて研ぎ、砥石の端から端までを使うようにします。


今回は天然の砥石を使いました。

天然の砥石は練り物の砥石に比べて硬いので、力を入れて研がないと上手く研げません。

ただ、研いだ後は切れ味が良く感じ、その切れ味が長続きするような気がするんですよね。


研ぐときは「フッ!フッ!フッ!」という感じで力を込めます。(笑)





刃が研げたら裏側も研ぎます。

こちらは『鋼』が付いているのであまり研ぐと鋼が薄くなり、強度が落ちてしまいます。


なので、慣らす程度でOKです。




研いだら指で刃の引っ掛かり?を確認して、指が刃に引っ掛かればOKです。

あまり指を押し当てると指を切っちゃうのでほどほどにします。(笑)




研げた包丁はこのようになりました。



刃こぼれはまだ残ってますが、この調子で何回か研げば刃こぼれも無くなるでしょう。


包丁が錆びていますが、刃の部分は錆びてないので大丈夫ですよ!


私の包丁はすぐ錆びちゃうんです・・・・

同じ包丁を使っていても人によって錆びない人もいるんですが、私はなぜか錆びちゃいます。(悲)




今回はすべての包丁を研ぎました。

どの包丁も私の手に馴染んだ使いやすい包丁ばかりです。(嬉)



5本の包丁を研いだ後の砥石はこんな感じです。

『とくそ』と言われる砥石の削れたもの.包丁の削れたもの.水が混ざってます。

『とくそ』は靴学校で教わった言葉なんですが、“砥石のう○ち”だからなんですかね?(笑)



なんにしても、道具がキレイになるのは気持ちの良いものです。(喜)





さあ、「スパスパッ」っと型紙を裁つぞ!!!















トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代    ¥105,000(税込¥113,400)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917
U R L :order-boots.com
E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

※不在の事がありますので先にご連絡をください。

釘は欠かせません。

2014-02-14 15:55:39 | 道具
イヤー、また雪が降ってますね。

工房のあたりはまだ積もってないんですが、これからどうなるでしょう?
(どうか雪かきせずに済みますように。)


という事で今回は私のワークブーツ作りには欠かせないものを紹介します。


それは 『釘』 です。



トンリョウではアッパーを吊り込む際に釘で仮止めをしています。


ハンドソーンウェルト製法を採用する上で吊り込みに釘を使うのはごく一般的な事なんですが
既製品の靴になると、接着剤を使用する事が多いですね。




私が使っている釘は2種類あります。こちらです。

踵周りに使用する釘と踵周り以外に使用する釘の2種類です。



まずは踵周りに使用する釘です。



『タックス』 という釘です。靴作り専用の釘ですね。

 “シングル” という仕様(踵周りにはウェルトを巻かない)の場合にのみ使用しています。

この釘は若干柔らかくできていて、打ち込むと木型の底面(踵部のみ)に付いている鉄板でタックスの先が潰れるように
なっています。

潰れる事によってアッパーと中底を固定するようになっています。



もう一つの釘はこちら。



こちらはホームセンターで購入したものです。

普通の釘ですね。

こちらは、踵周り以外を仮止めする際に使っています。

“ダブル” という仕様(ウェルトを一周巻く)の場合は先ほどのタックスを使わずに
すべてこの釘を使ってアッパーを仮止めします。




釘を使って吊り込みをするので、完成した靴の中を見ると釘を打った跡が見えます。

中底に開いている穴が吊り込みで釘を打った跡です。
(写真は、ワークブーツだと中が見えないので以前作った靴になります。)


このような釘の跡があると、ハンドソーンウェルト製法である目安の一つになりますね。


もちろん、手で一本ずつ打っているので手間はかかりますが、革の引き具合などを確認しながら
作業ができ、打った後で釘を倒して更にもう少し革を引く事ができるという利点もあります。

他にも利点はあるんですが、感覚的なものがあるので説明しずらいんですよね。(笑)



トンリョウはこのように、お客さまからオーダーをいただき、オーダーをいただいたお客さまのために
製作するワークブーツなので一足ずつ丁寧に確認しながらワークブーツを作っています。











トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

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価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,000) ※初回のご注文の場合は必要になります。
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ブーツじゃなくて短靴。

2014-01-21 18:04:50 | 道具
夏に向けてサンプルを作っています。
(だいぶ早い気がしますが・・・【笑】)


今回はブーツではなく、短靴と言われる くるぶし下までの丈で作っています。
(普通の靴の事ですね。【笑】)


普通のデザインだと面白くないのでチョットデザインを考えてみました。
(デザインの説明は作る工程で紹介します。)



今回作る短靴のデザインの一つで 『親子穴』 というものを開けます。


親子穴とはドレスシューズなんかで切り替えし部分に開いている大小の穴の事です。


革に大小の穴を開けるんですが、穴を開ける道具はこちら。



写真上が親穴用。 下が小穴用です。

この道具は 『丸ヌキ』 とか 『ポンチ』 とか言ったりします。


小穴用のヌキは二つがくっついています。
たくさん開けるのでくっついていると便利なんですよね。




どのように使うかと言うと。



予め型紙に開けていた穴と同じところにヌキを乗せ、上からポンポンで叩くと
穴が開きます。

親穴と小穴の間隔とか穴の大きさで随分違って見えるんですよ。


今回使った親穴は直径3.3mmの大きさです。

この親穴が3.5mmになるだけでも雰囲気が変わるんです。



すべて穴を開けた状態がこちら。

これが親子穴です。



革の下部分に穴が開いていないのは吊り込みで隠れてしまう部分だからです。

吊り込みで革を引っ張るので穴が開いていない方が強度も強いですからね。



トンリョウではこうした飾り穴も一つ一つ手で作業しています。
















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目打ちは必需品。

2014-01-10 15:27:07 | 道具
う~、寒い。

あんまり寒いので机の足元に置くヒーターを買っちゃいました。

工房全体はストーブで温まるんですが、足元は冷たくて・・・・


これで、寒いのをガマンしないで型紙が裁てます。(喜)




という事で、型紙を裁つときに使う 『目打ち』 という道具を紹介します。


目打ちとは型紙に穴を開けたりするときの道具なんですが、私は2つを使い分けています。


まずはこちらから。

私が靴メーカーに勤め始めた頃から使っているものです。
この目打ちは握り具合が良いのか、かなり使いやすいです。


こんな感じで使ってます。

切り込みの端の部分やステッチの切り返しなどの小さな穴を開ける為に使っています。

目打ちを使った後はこのようになります。

型紙の切り込みも端を目打ちで大きくしておく事で “切り過ぎ” てしまう事がなくなります。




そしてもう1つ。



ドイツ製なのかな?

これは私が尊敬する腕利きのフリーパタンナーさんが使っていたものと同じものです。

職人さんの作業場に行ったとき使っていたのを見て 「イイな~~!!」 と
ものすごく欲しそうに言ったところ、新しいものを買ってくれました!!


いただいたときはチョット気が引けたんですが、使ってみたらスッカリそんな事を忘れました。
というのも、これも使いやすいんですよ!


この目打ちはこんな感じで使う事が多いです。

型紙用の紙を折る前に使います。

目打ちで紙の上をなぞると溝ができます。その溝が折れ目になってキレイに折れるんです。

普通のコピー用紙が0.1mm以下に対し、私が型紙に使っている紙は0.2mm以上あります。

折り目がないとキレイに折れないんですよね。

折るとこんな感じです。

キレイに折れてるでしょ!?



紙には折れ易い方向があるのをご存じですか?

普通のコピー用紙でも折れ目があり、縦と横では折れ方が違うんですよ。

写真だと、縦が折れ易い方向で横が折れにくい方向です。

横向きの折れ目の幅が広いのが分かりますかね。



もちろん型紙用の紙にも方向があります。

この写真も縦が折れ易い方向で横が折れにくい方向です。

型紙用の紙だと違いが良く分かりますね。


こんな感じで型紙を作るときにもコマゴマとやってるんですよ。(笑)









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工房に吊るしてある道具

2013-11-05 16:54:37 | 道具
工房には吊るしている道具達があります。


吊るしている理由は 「ゴチャゴチャしないように。」 という簡単な理由なんですが、
あらためて見てみると面白い形をしているものが多い事に気が付きました。


これが吊るしてある道具達です。

「ブーツを作るときにこの写真のすべてを使っているか。」 というと、・・・・

そうではありません。


この道具達は紳士靴など革底の靴を作るときは使う道具が増えますが、私のようにワークブーツというか、
ゴムのアウトソールを使う靴には使わない道具が多くなります。

じゃあ、何故あるのかというと。
靴の専門学校に行っているときや、靴作りの勉強をしているときに揃えたものです。



この道具達の中で頻繁に使う道具といえば、まずはコレです。



『面取り』 用の道具です。

このときの 『面取り』 とはウェルトの角をカットする事です。

私は主に写真上の 『角面取り』 を使っています。


切れなくなったら研がなきゃいけないんですがキチンと研げば「スイスイス~~」と、気持ち良く切れます。





そしてもう一つはこちら。



これは 『コテ』 です。

コバを削った後、コバの目を潰したり、ロウを付けて磨くときに使っています。




残念な事に、こういった道具も徐々に作る職人さんが減ってきているそうです。



オーダー靴が見直されている最近、靴を作る職人さんは増えているように感じますが、
道具を作る職人さんは減っているのが現状だと思います。




靴を作る側の人間としては残念な事ですが、揃えた道具は大切に使っていきたいですね。














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