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トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

ミシンがけをするときの針には種類があります。

2015-09-25 19:03:34 | 道具
雨模様のなか工房ではオーダーをいただいたブーツ達の作業を進めています。







今回紹介するのはミシンがけをするときの針です。




私は靴の専門学校に行くまでほとんどミシンを使った事がありませんでした。(汗)



なので専門学校でミシンを使ったときは暴れまくるミシンに四苦八苦したもんです。(汗)





今では “作業の一つ” として普通に作業を進めていますがまだまだ “達人級” とはいえない作業ですね。(笑)







ミシンを使っていて縫う箇所によって針を替えているんですがいるんですが毎回「面倒だなぁ・・・・」と思って替えています。



トンリョウで使っているミシン針は太さを除くと2種類あります。









こちらの2種類です。

水色のケースが 『縫い割用』 ブルーのケースが 『ミシン目が見える箇所用』 です。






ミシンにはこのように取り付けます。

ミシンの正面に座り、向かって左側から糸を通しています。








2種類のミシン針はこんな感じで違います。




まずはミシン目が見える箇所を縫う針です。

“とぎ針” と言われるミシン針です。

このミシン針を使って縫う箇所はココです。

アッパーの革もライニングの革もミシン目が見える箇所はこの針で縫います。






もう1つの縫い割り針はこちら。

ミシン目が見える箇所を縫うミシン針とは研がれている角度が違います。



縫い割り針で縫う箇所はこんな感じになります。

って、ミシン目が見えませんね。




縫い割り針は革の裏から端を縫い、縫った横をひっくり返すための針なのでミシン目が見えなくなるんです。






パッと見は違いが分かりませんが、強度や見た目が違うので縫う箇所によって種類や針の太さを替える必要があるんですよ。




ミシンがけをしているときは針の落ちる所を見つめて作業をするので夢中になって作業をしますが(笑)、
完成したアッパーを見ると 『よしよし、ここまで進んだか!』 と感じます。(笑)





でも、やっぱりブーツ作りって地味な作業が多い・・・・・・(汗)

























トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥105,000(税込¥113,400)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917
U R L :order-boots.com
E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
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※不在の事がありますので先にご連絡をください。

コンパスとデバイダー

2015-06-30 18:57:29 | 道具
ここのところ机が散らかってます。(汗)

そろそろ完成のブーツがあったり、型紙を裁ったりと狭い工房のあちこちで作業をしているので
『片付けよう!!』 という気分になりません。(笑)


ふと机の上を見ると型紙を裁つときには普通に使う道具が目に留まりました。


それはコンパスとデバイダーです。


これですね。

左がコンパスで右がデバイダーです。

両方共 製図で使用する道具ですね。


コンパスはみなさん小学生のときに使いましたよね?

デバイダーは普通科の学校では使う事はないですかね。



コンパスは片方の先が鉛筆になっています。

私の使っているコンパスは鉛筆ではなく、シャープペンになっています。

針の付け根あたりを削り、幅を1.0mmから描けるようにしてあります。


デバイダーは。

両方共 針になってます。



この2つは形は似ていますが用途が違うんです。



コンパスはこのようにして使います。

型紙に吊り込みシロを描いたり、一定の幅で線を引くときに使います。


小学校では主に円を描くときに使っていましたからだいぶん使い方が違いますね。




そしてデバイダーは。

編み上げブーツの紐穴の位置を決めるときに使います。

コンパスだと片方が鉛筆なのでクルクルッと回して使う事ができないんですね。

デバイダーだと先が両方共針なので回転させながら均一の間隔でアタリを付ける事ができるんです。


大き過ぎても使いづらいのでこのぐらいの大きさが型紙を裁つにはちょうどいいですね。

デバイダーはまだ使用してから6年ぐらいですが、コンパスは私が靴メーカーに勤め始めた頃から使用しているので
もう18年使っていますね。



私の作るブーツ達もこのコンパスのように長持ちしてもらいたいです。












トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



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漉き機

2015-05-22 20:00:27 | 道具
今日クリッピングの加工出しのために浅草に行ってきました。

今回はクリッピング加工のみの用事だったのでバイクで行ってきたんですが、そのままどこかに走りに行きたくなる
ぐらいの良い天気でした(喜)・・・・・・が、とんぼ返りで工房に戻って来ました。



工房ではオーダーをいただいたブーツ達のアッパー製作をするための下ごしらえをしています。

それぞれのお客さまに合わせた型紙を裁った後、型紙に合わせた形で革を裁断します。

生地の場合はそのまま縫製に入りますが、革の場合そのまま縫製をしてしまうと革の厚みが凸凹してしまいます。

そのため縫製の前に革を “漉く” 事が必要になります。

“漉き” とは革の端を薄くしたり、革全体の厚みをそれぞれのパーツに合わせた厚さに薄くする作業です。


革切り包丁でも漉きの作業はできるんですが、時間がかかってしまうんですよね。


なので 『漉き機』 という機械を使います。



漉き機はこんな感じの機械です。

革を扱う仕事をしている方にとってはとっても便利な機械なんですが、以前友人が工房に来たとき
「この機械は何??」と聞かれたので「革を薄くする機械だよ。」と教えて実際に使ってみると
「それだけの機械なのでこんなデカいの!?(笑)」と・・・・・・(汗)

この便利さが伝わらなかったようです。(苦笑)


話しが逸れましたが(笑)、ほぼすべてのパーツはこの漉き機を使います。



どのようにして使うかというと、樽型のパーツが回転し、これまた回転している筒状の刃にあたります。

そこへ革が送り込まれ刃を通ると “革が漉けている” となります。

この刃はとっても良く切れるので機械の中に手を突っ込むと爪や指も切れちゃいます。
(あ~イタい!!)

革を漉く際には貼り合わせの幅や革の厚みを考えて機械を調節します。

二つあるネジで厚さと幅を調節するんです。



ライニング用の革を漉くときはこんな感じです。

画像中心の隙間に革を入れると漉きがかかります。



では使ってみます。


用意したのはライニングで使用している牛革です。


裏側はこんな感じです。

ほぼ一定の厚さです。



それでは漉き機に通します。

『左手から革を送り、右手で受け流す』 といった感じですかね。




例えるなら。

こんな感じです。(笑)
(作業するときに蝶ネクタイはしませんけどね。)

すると、このようになります。



この作業を各パーツに合った状態に調節します。




んで、漉きが終わった状態がこちら。

バッチリです!!(喜)




漉きをかけた革の落とした部分はどうなるかというと。

すべり台があり、下に落ちていきます。




さあ、漉きも終わったしアッパーを作っていきます。



















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靴作りに使うポンポンは2種類あります。

2015-02-03 18:49:53 | 道具
オーダーをいただいているブーツの製作をしているんですが、ブーツを作っているとポンポン(ハンマー)を
握っている事が多くなります。




靴作りに使用するポンポンは2種類あり、用途に応じて使い分けています。




まず1つめはアッパーを作るときに使用するポンポンです。

アッパーを作るときは革を折ったり、穴を開ける際に “丸抜き” という道具を打ち付ける作業等で
ポンポンを使います。



そのときに使用するポンポンはこちらです。
 
ホームセンターなどで売っているハンマーと違い、くぎ抜きが付いていなかったり、両面が打ち付けるために平面に
なっていません。



ハンマーなので打ち付ける面はありますが、反対側は “縫い割り” という作業のときに使えるようになっているんです。

このポンポンの出番はアッパーが完成するまでになります。




アッパーが完成してからもポンポンはたくさん使うのですが、その後の作業は 『底付け』 という作業になるので
ポンポンも違うものを使います。




底付けで使うポンポンはこちらです。

こちらもアッパーを作るときのポンポンと同じように打ち付ける面が両面にありません。


こちらのポンポンで丸い面になっていない方は吊り込んだ後の凸凹を潰すときに使っています。



この底付け用のポンポンは出番がたくさんあるんです。


吊り込んだ後、エッジを出すために吊り込んだアッパーを叩くときにも使いますし、こんな使い方もしています。

中底を木型に仮止めする際にある程度のクセを付けておくためですね。



そして。

踵の細革を巻く際にも細革を叩いたり、釘を打ったりします。


その後も。

『中物』 に使用しているコルクシートを貼るときもポンポンで圧着します。



たくさんポンポンで叩いた後はブーツの仕上がりが違います。


例えばこの部分ですね。

アッパーとウェルトの境い目がデコボコしてませんね。

『叩く』だけで違いが出る訳じゃありませんが叩く事はとても大切なんですよ。




というように底付け用のポンポンはアッパーを作るときに使うポンポンより力を入れて叩く事が多くなります。




なのでアッパー用と底付け用ではこのように違いがあります。

鉄でできている部分の大きさや形も違いますが 『柄』 の長さも違うんです。


というか、道具屋さんで売られているときは同じ柄なんですが、靴学校に通っているときに先生(昔の職人さんです)から

「製甲用(アッパー用)のポンポンは柄を短くした方が使い易いですよ。」 と聞き、柄を切りました。

これは『アッパーを作るときはそれ程 力を入れなくても作業ができるので・・・・・』 という意味ですね。


実際に柄を切った後の方が使い易かったのを覚えています。(ん~、懐かしい・・・・【笑】)




おそらく このポンポン達は 『一生もの』 になるでしょうね。


柄の部分にもっとツヤがでるように精進しなくちゃ!!(笑)














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ビニイターがザクザクでした。(汗)

2014-09-16 17:22:42 | 道具
ここのところは工房で型紙や革の裁断をしています。



なんだか包丁がすぐに切れなくなってしまうように感じて「おかしいな~。キチンと研いだのに・・・・」
なんて思っていました。


包丁を研ぐ腕が落ちたのかな?なんて思ったりもしたんですが、どうやら原因は他にあったようです。




包丁を使うときに下に敷いているものが限界でした。(汗)




敷いているものの名称は『ビニイター』と言います。



これです。

ビニイターとは透明なゴムの板です。

ビニールの板だからビニイターなんですかね?




私はこのようにして使用しています。

机の上に2枚のビニイターを敷いています。

大きいサイズもあるんですが この方が経済的なので、こんな感じで使っています。(笑)
(理由は後ほど。)



そのビニイターがこんなんなっちゃってました。

包丁で紙や革を切るのでビニイターにも刃が通ります。


繰り返し使うと表面がザクザクになっちゃいます。


そうすると包丁の刃先に負担がかかるんですね。

しかもザクザクなので包丁の進み方も「ス~~」と進みません。(悲)




このザクザクは全体ではなく一部分だけなるんです。

そうです。座る位置が同じなので自然と包丁を使う位置も同じになるんですね。




なので、この位置を変更です。

これで手元がキレイな状態のビニイターになりました。(喜)


これを左右、上下、1枚ずつの180度回転、裏返し と位置を入れ変えるためにビニイターを二枚使用しているんです。

大きいビニイターだと左右、1枚ずつの180度回転 ができないので使用できない部分がでてきてしまうんです。


ねっ、経済的でしょ!?(笑)




これで包丁の負担も少なく、「切れないなー!!」というストレスも減るので快適に型紙や革の裁断ができます。(嬉)




あ~、もっと早くやれば良かった。(笑)
















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