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日日是好日(?)日記

つれづれなるままにサッカー、フィギュアスケート、ときどき映画など。

GPファイナル観戦記その1(Jr アイスダンス)

2009-12-07 20:26:41 | 滑走一直線
GPファイナル終了しましたね~。

以前にもこのブログで書きましたが、昨日、最終日を観戦に代々木まで行ってきました!

錚々たる顔ぶれがそろった今回、エキシビションはもちろん楽しみでしたが、それに加えて今回のお目当てはシブタニズのFD!もう、JGPレイクプラシッド大会が終わった後から、絶対に彼らは東京に来ると思っていましたので、チケットが取れて本当に嬉しくて、楽しみにしていました。

しかも、今回はこのブログにいつもコメントしてくれる友人のさーしゃさん夫妻と一緒に行ったのですが、さーしゃさんのダンナ様のT君が、直前になんとなんとアリーナSS席のチケットをゲットしておられて、Jrのアイスダンスの時に席を替わってくれたので、リンクサイド中央前2列目の超★超プラチナシートでマイアとアレックスを間近に見ることができました!もう大感激

T君、さーしゃさん、ほんとにほんとにありがとう~

実は、今回の観戦に備えてマイアとアレックスの名前を書いたボードを作ったのですが、6分間練習の時、ボードを出して振っていたら、ちょうど前を滑っていったアレックスと目が合って、アレックスがにこっとしてくれたんですよ超幸せ~でした。結構間に合わせで作ったものではあったのだけど、ほんとに作っていった甲斐がありましたでも、あれだけ近かったら絶対見えたのだから、もっといろいろメッセージ的なものも入れて、カラフルにすれば良かったな…と思ったりはしますが。

ということで、まずはジュニアのアイスダンスから。

今回、ジュニアのアイスダンスでは選手は8組出場していまして、そのうち半分の4組がロシアのペアでした。なお、ジュニア女子は同じく8名中4名がアメリカからの出場で、なんだか2大勢力って感じがしました。

シブタニズは前日のODで2位につけていたので、滑走順は7番目でしたが、一番最初のイタリアのペアから始まり、どの組もそれぞれに良さがあって、見とれているうちにあっという間に時間が過ぎていきました。ジュニアの選手とはいえ、みんなすごく表現力が豊かで、ほんとに見とれてしまうんですよ!

前半の4組のうちでは、最後に「ロミオとジュリエット」を滑ったロシアのPUSHKASH/GUERREIRO(プシカシ/ゲレーロ?)組がドラマティックで素敵☆でした。この子たちは美男美女で、女の子の方なんかすっごーーーく顔がちっちゃくて、同じ人間とは思えませんでした。この組は結果的に総合4位でした。

そして、後半の4組ですが、もう6分間練習の時から張りつめた空気が伝わってきてドキドキ。しかし、さすがに上位陣ということで、明らかに滑走順が後に行けばいくほど上手くなるんですよね~。表彰台乗りの3組はどれも素晴らしかったですが、特にシブタニズの直前に滑ったロシアのILINYKH/KATSALAPOV(イリニキ/カツラホフ?)組の「シンドラーのリスト」がストーリーを見事に表現していて良かったと思いました。

正直、直前の演技で会場が沸いた後、あの雰囲気の中でマイアとアレックス大丈夫かな…と思ったのですが、もちろんそんな心配は無用でした。

大好きなピアソラの「Adios Nonino」に乗って、まさに目の前で二人のダンスが始まって、もーーーーーーう頭の中が「◎△×■※☆ー!!!!」みたいになってしまいまして…



いつも動画で見ている二人の、あのワンハンドのローテーションリフト、そしてスピードに乗ったユニゾンの見事なツイズル!!!!!ツイズルに限らず、一つ一つの動きがきれいにそろっていて、素晴らしかった☆

そして、下の写真にある最後のリフトですが、GPシリーズのときよりさらに難しいポジションになっていました!とても素敵でした☆マイアちゃんの表情がいいですよね



何より、生で見てみて、音の捉え方が素晴しいと思いました。今回のFDはタンゴですが、ステップや滑りが、音楽にまさしくピタッと合っているのです。音楽の力強い部分では、キレのあるステップでリズムを刻み、スローで優美な部分では滑らかで柔らかなスケートで美しい流れを作っていて、とても良かった。

結局、シブタニズはFDの結果が3位で、総合で3位入賞でした!
おめでとうございます

正直、十分優勝も狙えたと思うので、そこは惜しかったと思うのですが、確かにロシアの2組は上手かったし、それに、やっぱり銅メダルですもの何より、昨年のJGPFから一つ順位も上がっていますしね。素晴らしいと思います!
次の国際大会は世界ジュニア選手権ですが、また更なる飛躍を期待しています。その前の全米ジュニアでも、きっと素晴らしい結果が出ることでしょう。しかし、何より、また日本に来てくれないかなあ…もっともっと見ていたかったです

それにしても、実はアイスダンスに限らず、フィギュアスケートを生で観戦するのは今回が初めてだったのですが、みんなすごく滑りにスピードがあって、一蹴りがすーっと伸びるんですよね。TV観戦だとあのスピード感はなかなかわからないですし、今回はダンスに関してはほんとにすぐそばで見たので、エッジが深いとか、スケーティングが上手いってこういうことなのか~と少しだけですがわかったような気がしました。まあ、選手の表情など、TV放送にはTV放送の良さがもちろんありますし、アリーナでなくてスタンドからの観戦もリンク全体での演技の流れがわかる点で良かったと思います。

ということで、とりあえずその1はこれくらいにして、その2に行きたいと思います。


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GPシリーズまとめて感想(その2)

2009-11-23 22:41:24 | 滑走一直線
真央はアウト…女子は美姫&鈴木が進出(スポーツニッポン) - goo ニュース

さて、女子です。

2戦連勝のキム・ヨナ、安藤美姫を除いて、本当に、最後の最後まで誰が勝ち残るか分からなかった大混戦のGPシリーズを経て、ファイナル出場者がとうとう決定しました。

第1戦の中国杯で優勝、好成績を期待された2戦目では緊張から5位と成績がふるわなかった鈴木明子選手。本人的にはすっきりしないかもしれないですが、それでも彼女のファイナル出場は本当にうれしいです☆

中国杯以後、一気に注目を集めるようになった鈴木選手ですが、自然体で臨んでいるように見えたとはいえ、ファイナル出場やその先について、やはり意識しないではいられなかったのでしょう。2戦目のスケートカナダでの滑りは表情が硬かったように思います。鈴木選手に限らず、そしてフィギュアスケートに限らずですが、本当に、試合に臨むためのメンタルコントロールがいかに重要かということを、このGPシリーズを通じて強く感じました。

ファイナル、そして全日本と、これから先もきっといろんな形でプレッシャーを感じる場面が多いことと思いますが、まず何より鈴木選手には、初めてのファイナルを楽しんでほしいと思います。そして、観戦者としては、EXで彼女の生の滑りが見られることを本当に心待ちにしています!

鈴木選手のほかに、ファイナル初出場となるのは大好きアリョーナ・レオノワ選手とアシュリー・ワグナー選手。ロステレコム杯ではそれぞれ3位と2位、NHK杯ではその順位が入れ替わりましたが、19歳と18歳の若くてフレッシュで、勢いのある2人です。

レオノワちゃんのスケートの魅力についてはさんざん書きましたし、実際に演技を見られた方なら何も言葉はいらないと思いますが、NHK杯でのパフォーマンス、特にFP「シカゴ」は素晴らしかったですね!惜しくもセカンドジャンプの着地が乱れましたが、冒頭では3回転‐3回転のコンビネーションに挑んできました。音楽に合わせてくるくる変わる表情、まさに溌剌とはこのこと!観客としてもついつい彼女のペースに乗せられて楽しくなってきますよね。

そして、アシュリーですが、個人的に、彼女は今季の一番の成長株ではないかと思っています。若干まだLzジャンプの踏切りがうまくいかないようですが、それほど大きな崩れもありませんし、何より、トランジションの部分も含めて一つ一つの所作が美しくなりましたね。彼女のFP「韃靼人の踊り」はとても良いプログラムだと思います。衣装も頭にいっぱいお花が散らしてあってかわいらしいですが、本当に、今の彼女の優雅さ、可憐さをうまく引き出しているなあと思っています。

しかしアメリカの女子もすごいですね。復帰したコーエンがけがでGPシリーズを欠場しましたので、彼女の現在の力はわかりませんが、今の状況だと、五輪の代表は、アシュリーのほか、シズニー、フラット、長洲未来あたりの争いになるのではないかと思っています。フラットはスケートアメリカのFPでキム・ヨナを破って1位でしたし、シズニーはスケートカナダで2位、未来ちゃんもなかなかFPがうまくいかないようではありますが、SPでは安定していますので、やはりこの4人は有力な候補だと思います。

ここにキャロライン・ジャンの名前が出ないのが惜しい気はしますが、彼女もちょっと今季のGPシリーズでは不如意な状況ですね。全米に向けて上手く立て直せるかがカギになるのでしょう。

そして、GPシリーズを見ていて思ったのは、アメリカの女子選手ってスパイラルやスピンが得意な選手が多いですよね。ミッシェル・クワンもそうでしたし、今だとシズニーをはじめ、長洲未来もキャロライン・ジャンもフラットもみんな柔軟性があって、ポジショニングが上手いと思います。

ちょっと話がそれましたが、ファイナル出場選手のうち、上記の3名が初めての選手ですが、そのほかの3名はまさしく貫禄の出場という気がします。

まずは安藤美姫選手。NHK杯初優勝おめでとうございました☆
安藤選手は、ジャンプについてはミスがありましたが、それでも今季は表現に力を入れているとのことで、FPのクレオパトラは圧巻でした。今季の安藤さんはなんだか「余裕」という感じがありますね。彼女は繊細な人なのでなかなかこれまで調子が安定しないことが多かったけれど、ここまではいい感じで来ていますから、今後もこの調子で行ってほしいと思っています。ちょっと心配なのはやはりジャンプで、何となく本人の中に迷いがあるような印象があります。でも、例えジャンプが上手くいかなくても、それ以外のところで取り返せることを今季の彼女はよくわかっていると思うので、大丈夫だとは思っていますが。

そして、安定と言えばこの人、ジョアニー・ロシェット選手。中国杯の時は若干あれ?という感じもあったのですが、それでもちゃんと3位につけていましたし、第2戦のスケートカナダでも、歴代5位のSPの高得点を叩き出し、さすがの安定感で優勝。

私は彼女の今季のFP「サムソンとデリラ」が非常に好きなのですが、正直に言うと、スケートカナダでもまだまだベストパフォーマンスではなかったと思います。いまのところはJOでの演技がべストかもしれません。これまで、彼女については「セクシーマドンナ」などとの呼称がある一方、個人的には鍛え上げられた筋肉の方に目が行ってしまうことが多かったのですが、今季の彼女のスケートには女性らしいしなやかさが加わって、艶やかで魅力的になってきたと思います。ファイナルももちろん重要な大会ですが、やはりこの人の本番は五輪でしょう。確実にメダル争いの一角を担っている選手だと思います。

最後はキム・ヨナ選手ですが、この人については何を言ったらよいのか。まあ、盤石と言おうか貫禄と言おうか。当分はこの人の天下のような気がするんですよね。
確かに、彼女のLzジャンプは素晴らしいし、ほぼノーミスの演技、それも自信に裏打ちされたパフォーマンスには圧倒されるより他にないです。

ただ、スケートアメリカではFPでジャンプのミスがあり、FPのみだとレイチェル・フラットに次ぐ2位であったとのことで、なんだ、彼女もやっぱり人の子なのね、とは思いましたが…

五輪シーズンの今季、彼女がこのまま好調を維持できるのかどうかはなんとも言えないけれど、強気というのが彼女の持ち味ではあるので、五輪という舞台でどこまでその強さを世界に見せることができるのか、楽しみにしています。

しかし、ここまで書いてきて、やっぱり浅田真央選手がファイナルに出ないのはさびしいですねえ。

今のところ、マスコミの攻勢も下火のようですし、雑音に振り回されず納得のいくように練習を重ねられているといいのですが。全日本では会心の演技が見られることを期待しています。

それにしても、日本の女子の五輪代表はどうなるでしょうねえ。
浅田選手の不調と、鈴木選手の頑張りで代表争いも面白くなってきてはいるのですが、なんだか、全員出してあげたいような気もします。

自分の予想では、安藤、浅田、鈴木が有力かなとは思いますが、中野さんも出てほしいしなあ。まずはファイナルの結果ですが、全日本もありますし、最後までどうなるか分からないのがなんだかドキドキします。

まあ、まずはGPファイナル、シニアはEXからの観戦ですが、大好きな選手の生の滑りが見られることが本当にうれしいです。とにかく、2週間後が楽しみです。








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GPシリーズまとめて感想(その1)

2009-11-23 20:17:00 | 滑走一直線
高橋、2年ぶりファイナル進出/フィギュア(サンケイスポーツ) - goo ニュース

やっとこさ長期出張も終了し、何とかスケートカナダに間に合いました☆
風邪で見逃したNHK杯についてはぼちぼち主要選手の演技を動画で見ていますが、実は、出張中でどうしても見ることができなかったスケートアメリカについてはまだまだ見きれていないのですとはいえ、とりあえずはまとめて感想です。

しかし、とにかく6戦終って、GPファイナル出場者が決まりました!
大ちゃん、そしてあっこちゃん、ファイナル出場おめでとうございます

いやいや、本当にこの2人が出てくれるのは嬉しい!
私、今回GPファイナルはエキシビションですが観戦予定なので、出場者がどうなるのかは楽しみにしていましたが、男女とも本当に最後まで大混戦で、もうドキドキでした☆

まずはNHK杯、何といってもジュベールの優勝は嬉しかった!
不調に終わった第1戦のエリック杯から見事に立て直してきましたね。彼のSP「RISE」はもちろんですが、FPの「Ancient Land」も良かった!ある意味ジュベールにとっては定番ともいえる近未来的で重厚な音楽は、彼のパワフルでキレのあるスケートに合っていると思います。ファイナルも楽しみです。

そして、NHK杯ではSP2位につけながらFPで5位に沈没してしまったごひいきジェレミー・アボット選手。スケートカナダでは見事に優勝してこちらもファイナル進出決定☆彼も何とか出てほしかったのでなんだかほっとしました。

しかしまあ、ジェレミーのSP「A day in the life」は素晴らしいですね。NHK杯の時の演技は鳥肌が立ちました。ミスのない演技というのはもちろんですが、何より彼の表現力に脱帽です。あんなに音楽を自分のものにしてしまえるスケーターはそうはいないですよね。早くも今シーズンのベストSPに決定です!

ジェレミーと言えば、今季からコーチが佐藤有香さんに変わりましたね。美しいスケーティングで知られる彼女の指導で、さらに彼のスケートも磨かれているように思いました。GPファイナルには彼のほか、ライサチェック、ウィアーとアメリカの選手が出場選手の半分を占めていますが、他にも、アダム・リッポン、ブランドン・ムロズ、スティーヴン・キャリエール、ライアン・ブラッドリーと、日本の女子、アメリカの女子に続いて、アメリカの男子の五輪代表争いもまた面白くなってきたなと思います。

そして、何といっても高橋大輔が帰ってきましたよ!
NHK杯では細かなミスがあって4位でしたが、スケートカナダでは2位と、だんだん調子が上がってきているようで何よりですね。

まだちょっとスピンなど不安定に見えるときもあるのですが、あのふわっと柔らかなジャンプの美しさ。ケガの後のリハビリで柔軟性が以前より増したということですが、確かにもともとの滑らかなスケートにさらにしなやかさが加わった印象があります。そして、高橋大輔と言えばもちろんステップですが、以前はとにかく「ダンサー」という印象だったのが、今季は「ダンサー」かつ「アクター」という感じで、演技力も素晴らしいですね。SP「eye」も良いですがやはりFP「La Strada」が良いです。パントマイムも含めて本当に見入ってしまいます。

何より、今季の彼はシーズンが始まる前からとても柔らかないい表情をしていて、本当に滑る喜びを感じながら一つ一つの試合に臨めているのではないかと思います。ファイナルはもちろんですが、全日本、そして五輪に向けていい状態で入って行けることを願っています。

残念だったのはやはり小塚くん。ロステレコム杯では2位でしたが、NHK杯では好調があだになったのかジャンプミスが続き、ファイナル出場は叶いませんでした。

小塚くんについては、やはり4回転でしょう。今のルールでいけば無理に4回転を跳ばなくても他で取りこぼさなければ勝つことはできるけれど、プルシェンコ、ジュベールをはじめ、強い選手はそれを承知で4回転を跳んでくるのだし、跳べないのと跳ばないのでは大きな違いがあると思います。練習では降りているということなので、どうにか試合で降りてほしい。しかし、まずは全日本で好位置につけて、ぜひオリンピックの舞台で挑戦してほしいと思っています。

しかし、今季の小塚くんはまた更に成長したと思います。SP「Bold as love」、FP「ギター・コンチェルト」もいいですが、ただ、ギター勝負ではやっぱりジェレミーの方に軍配が上がってしまうんですよね。

どれかというと彼の今季の成長っぷりは「踊り」にあると思うので、何よりEX「closer」はかなりお気に入りです☆このプログラムについては踊りだけでなくて他の部分、特にあのチェンジエッジしながらの連続イーグル!彼のイーグルが大好きなのですが、もー、ほんと素敵すぎて目がハートになってます。イーグル好きにはたまらんですよ。いやいや、本当に小塚くんのEX「closer」生で観たかった…ファイナルを逃したのは実に無念です(泣)

ファイナルに出られなかったといえば、トマシュ・ベルネル、そしてけがで1戦欠場のパトリック・チャン。

ベルネルはスケアメで相当コケちゃったみたいですね。「自爆トラ」なんてこともよく言われますが、体調が悪かったのかしらん。この人も波があるのはいつものこととはいえ、滑りに華もあるし、実力は十分なだけにそれが発揮できないのは残念な気がします。

チャン君も、ケガは完全に治りきっていないのでしょうか?スケートカナダは本人にとっては不本意な出来だったのではないかと思います。チャン君はSPは昨季から続行で、FPは新しい「オペラ座の怪人」ということで、FPを楽しみにしていたのですが、FPはダメダメだったようで、地上波では放送されませんでしたTV朝日の冷たさは今さらいうまでもないのだけれど、成績が悪いとスパッと切り捨てちゃって放送されないのはやっぱり寂しいです。

チャン君については照準は五輪なのでしょうから、ゆっくり体調を整えて、本番での「オペラ座…」を楽しみにしたいと思います。

ということで、そろそろ(その2)に移りましょう。やっぱり書き始めるとどうしても長くなるんですよね。これでもまだ足りないくらいですが、とりあえずは女子の方に行きたいと思います。


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フィギュアスケートGPシリーズ第3戦 カップ・オブ・チャイナ 女子シングルの感想

2009-11-03 00:13:13 | 滑走一直線
新星誕生!鈴木明子 SP4位から逆転初V(スポーツニッポン) - goo ニュース

続いて女子シングルの感想です。

あっこちゃん、優勝おめでとうございます☆☆☆

いや、とにかくもうこれしかない。正直なところ、表彰台には乗るだろうなと思っていたけれど、真ん中に来るとは!ありきたりな言葉しか出てこないのがもどかしいけれど、「ウエストサイドストーリー」、本当に本当に素晴らしかったですねミスがなかったことはもちろんですが、伸びやかなスケートと、音楽をよく捉えたステップやポーズにぐぐっと引き込まれました。鈴木選手の表現力の素晴らしさは昨季のEX「リベルタンゴ」やFP「黒い瞳」で既に証明済みですが、今季のプログラムはそれとはまた違った華やかさがあって、彼女のスケートのまた新たな一面を見せてくれました。まさに表現力の勝利ですね。

「ウエストサイド…」はFPですが、SP「リバーダンス」の方もジャンプとジャンプの間のトランジションの部分に細かいステップが入っていたりして見所たっぷりです。次のスケートカナダ、そしてさらにGPFも見えてきましたが、今後また更なる進化を遂げた鈴木明子選手の滑りが楽しみです。ひょっとしたら、五輪もアリじゃないでしょうか?しかし、ほんとに日本の女子選手の五輪代表争いはこれでますます面白くなってきました。

その代表争いで忘れてはいけないのが村主章枝選手。今季はまたコーチも変わり、不安定な状況の中でそれでも演技を安定させてくるのは素晴らしいと思います。鈴木選手と言い、村主選手と言い、自分はこれをこう滑りたい!というものをきちんと自分の中に持っていることは、フィギュアスケートにおいてはとても重要なことであり、村主選手のスケートは特にそういう気持ちが伝わってくると思います。今回、7位と成績はふるわなかったけれど、何よりも本人が落ち着いているのはその点で迷いがないからなのでしょう。今後、代表入りを目指してまだまだ頑張って欲しいと思います。

そして2位はフィンランドのキーラ・コルピ選手。しかし、正直、この中国杯の表彰台を誰が予想できたでしょう?失礼ながら、あっこちゃんといい、コルピ選手といい、サプライズ、というのは否定しきれません。(まあ、あっこちゃんは表彰台には乗るだろうとは思っていましたが。)それだけ僅差の戦いであったということですね。

しかし、コルピ選手、今回は安定していましたね。衣装も個性的でラメのキラキラで素敵でした。なんと言っても、この人はやっぱり美人ですよね~。見ていてうっとりします。

意外なのはやっぱりロシェット選手。SPはまさかの7位。しかし、FPで巻き返しての3位はお見事☆でした。

ロシェット選手については、GPシリーズ開幕前のJOで見せたFP「サムソンとデリラ」の仕上がりがとても良かったので、てっきり今回も優勝は堅いかなと思っていたのですが、いやはや。やはり試合には何が棲んでいるかわからない。SPの方はやはり緊張もあったのでしょうか。SPはエレメンツが規定されている分、ミスすると本当に得点に響きますから痛いですね。FPの方も、プログラム自体が彼女の滑りによく合っていて、表現の面ではしなやかさ、艶やかさを存分に発揮できていると思いましたが、やはりジャンプが会心の出来とは行きませんでしたね。

しかし、これが彼女の実力を出し切った状態ではない訳なので、次のスケートカナダではもっともっと良い状態で出てくるものと思われます。何しろ、ホームの意地があるでしょうし。ちなみに、スケートカナダでもまた鈴木選手との直接対決がありますので、これもどっちに軍配が上がるか楽しみにしたいと思います。

不調と言えば、カロリーナ・コストナー選手。フランス杯に続いての6位ということで、今季のGPF出場はなりませんでした…しかし、彼女もSPでは4位と、だんだん明るい兆しが見えてきたように思います。この人はなんと言ってもスタイルの良さが映えるステップが売りですけれど、実は決まった時のジャンプの美しさは女子選手の中でも一、二を争うと思っています。ただし、決まった時の、と言う限定が付くのが残念なところです。

最後に、一番の残念賞はやっぱりこの人、長洲未来選手!

SPでは1位だったんですが…FPの方は本人も思ったより点数が伸びず6位となり、総合で5位に入りました。SP「パイレーツ・オブ・カリビアン」に関しては言うことなしで、やや緊張は見られたものの、のびのびと、天真爛漫な彼女の良さが出たスケートだったと思います。FP「カルメン」に関しても、見た目の印象はノーミスでしたし、そんなに悪い出来ではないと思ったのですが、ジャンプがつまり気味だったのが点数に響いたようですね。ただし、やっぱりこの人のレイバックスピンからビールマンポジションに持って行くあのスピンは圧巻です。

彼女も16歳ですが、16歳にして既に「長洲未来の世界」みたいなものを持っている辺りはすごいと思います。さすがアメリカ育ちと言うべきでしょうか。

この人も伸びしろは十分ですし、今後が楽しみな一人ですが、アメリカの女子の若手選手はほんとに層が厚いですね。この長洲選手を始め、同じく中国杯4位のフラット選手、ロシア杯2位のワグナー選手ほか、キャロライン・ジャン選手もいます。これに今季復帰したコーエン選手、そして昨季全米チャンピオンのシズニー選手、ケガの回復が間に合って欲しいマイズナー選手もいますし、五輪に関して言うと、アメリカの女子の代表争いも凄いことになりそうですね。

いずれにしても、今回はフランク・キャロルコーチが出ずっぱりの大会だったなーという印象です。何しろ、教え子が男女合わせて4人も出ていましたからね。コーチもお疲れさまです。




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フィギュアスケートGPシリーズ第3戦 カップ・オブ・チャイナ 男子シングルの感想

2009-11-02 22:45:29 | 滑走一直線
フィギュア=中国杯男子で織田が連勝、GPファイナル進出(トムソンロイター) - goo ニュース

GPシリーズも中盤にさしかかって参りました。
ちょっとタイムラグはありますが、男子の方から感想と言うことで。

何はともあれ、織田選手、優勝及びGPファイナル進出おめでとうございます

フランス大会に続いての連勝、本当に素晴らしいですね
ものすごく気合いの入ったSPはもちろんのこと、FPでも、やっぱりジャンプ、それもランディングが得意というのは大きな強みですね。FPの方では結局4回転を跳ばなかったのですけれど、それだけプログラム全体の出来に自信があったということなのでしょう。ファイナルでも是非上位を狙って頑張って欲しいと思います。

そして、今大会織田選手の最大のライバルであった現・世界王者のエヴァン・ライザチェック選手。こちらはSP「火の鳥」、FP「シェヘラザード」共に初披露でしたが、昨季にも増していい滑りでしたね~女子のキム・ヨナに続いて王者の貫禄と言ったところでしょうか。

特に、FPの方は素晴らしかったと思うのですが、プロトコルを見てみると、TESの方でジャンプなどの点が伸びなかったために織田選手には及ばなかったようで残念でした。それにしても、今季のライザチェックに一言言わせてもらいたいのは、衣装。SPもFPも似たような衣装なのは何とかならないのでしょうか??SPは真っ黒ですけど、ユニクロミオならぬユニクライサか?!とか下らなく突っ込んでみたくなる…火の鳥ですから、友加里ちゃんまで行かなくともちょっとは赤とか火の色っぽい要素があってもいいと思うんですけどねー。どうなんでしょう。

そのほか、実はこの中国杯、結構お気に入りの若手選手が出ていたのですよ。たまたま今帰京しているのでBSでほぼ全員の演技を観ることができてラッキーでしたそうでなかったらスティーヴンもポン君もテン君も放映なしですもの…視聴率のためとは言え、何か寂しいですよね…

それはさておき、スティーヴン・キャリエール選手!昨季はシニア2年目で何だか伸び悩み、なかなか演技を見る機会がなかったのですが、ついについに、あのターノジャンプが帰ってきましたね!
キャリエール選手は今回5位で、SP、FPともにジャンプミスはありましたが、全体的には勢いがあったんじゃないかなと思います。しかしまあ、FPの冒頭の3A!!素晴らしくクリーンで、流れもあって、美しいジャンプでした。

前後しましたが、4位のコンテスティ選手もややジャンプが決まりきらない感じではあるものの、そのほかのプレゼンテーションはとても良かったと思います。この人はほんとにエンターテイナーですよね。本人も観客を楽しませようとしていると思いますが、観衆からも愛される、そんなスケーターだと思います。

さて、エンターテイナーのもう一人、ヤニック・ポンセロ選手は今回苦戦していましたね…やはり彼もジャンプに苦しめられていましたが、SPでもFPでも転倒があり、SPの時はひじを切ったりしていましたので心配でした。ポン君もスピン、ステップなど非常に良いものを持っているので、あとはジャンプの調子が戻ってくると良いのですが…

そして、これからの期待の星であるデニス・テン選手ですが、今回のシニアデビューは本人にとっては相当ほろ苦いですねえ…まあ、何より緊張があったと言うことだと思いますが…

夏に行われた「The ICE」でテン君の演技を見た時、ほんとに踊りの上手い子で、これは凄い選手が出てきたと思ったのですが、今回もステップやトランジションの部分では結構魅せる滑りができていたものの、彼もまだまだ16歳。伸びしろたっぷりで先が楽しみな選手ですね。しかし、彼もタラソワコーチの指導を受けているそうですが、タラソワ一門ってやっぱりジャンプが弱くなりがちなんでしょうか??ジャンプ専門のコーチも入れてチーム体制で選手を見るのは難しいのかなあ。

最後になりましたが、今回は中国杯ということで、地元中国の選手も3名出ていましたが、中国も、選手が育ってきたじゃないですか!今まで中国の男子選手と言えばチェンジャン・リー選手、というイメージでしたが、今回出ていた若手のカン・キンリン、ヨウ・チョウの両選手はなかなか良かったと思いました。わりと2人とも、柔らかく優雅なスケートをしますよね。ちょっとパトリック・チャン選手をホーフツとさせる感じでした。まだ4回転のみならず3Aなど難易度の高いジャンプは跳べないようですが、これからどんどん力をつけていったら面白くなると思います。

さて、息つく暇もなく、今週末はNHK杯です。満を持して、高橋大輔登場☆そして、ブライアン・ジュベール、小塚孝彦がそこに絡みます。誰が勝ってもおかしくない今、表彰台の真ん中に立つのは一体…?ということで、否応なしに気持ちも盛り上がりますね~








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Her Decision

2009-10-28 22:24:09 | 滑走一直線
真央「百発百中」の3回転半目指す(日刊スポーツ) - goo ニュース

この件についてはいろいろな意見がありますし、私は浅田選手はそこまで3Aにこだわらなくても他の部分で十分勝てると思うので、正直、着実路線でいかないのはもったいない!と思いますが…

彼女としては、プログラムを変えたり、演技構成を変えて勝ったとしても、それでは自分で納得できないということなのですね。

たとえ、果敢に挑んだその結果が思うようなものでなかったとしても、結局のところ、本人が悔いの残らないようにやれたら、それでいいのだと思います。

そして、当たり前のことなのかもしれないけれど、浅田真央はもっと自分自身のために滑ればいいのだと思います。コーチのためでも、観客のためでも、誰のためでもなく。

いずれにしても、彼女が闘っている相手は彼女自身なのだということを改めて感じさせられました。見ている者としては、そんな彼女の闘いをただ応援するのみですが、願わくば、その闘いの結果が十分にそれに報いるものであることを祈りたいと思います。


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フィギュアスケートGPシリーズ第2戦 ロステレコム杯 男女シングルFSの感想

2009-10-25 22:48:08 | 滑走一直線
小塚スピン最高も総合2位/フィギュア

安藤逆転V、浅田は5位 フィギュアのロシア杯(共同通信) - goo ニュース


ロステレコム杯も終了しました。

まずは男子。

小塚くん、2位おめでとうございます
いやー、よく頑張りましたよ(佐野稔さん風にお願いします

4回転と3Fでミスはあったものの、そのほかは綺麗に滑りきっての2位!
でも、4Tも練習の時は降りていたそうですし、試合での成功は近いのではないでしょうか。そして、昨季に比べて格段に表現力がUPしたように思います。プログラム自体も彼の滑りに合っていると思いますが、表情やトランジションの部分での身体の使い方が昨季よりもうまくなっている印象でした。そして、相変わらずイーグル(で、合っているのかな?外側向いてるので別の呼び方があるのでしょうか?)の美しいこと毎回うっとりします

今回、小塚くんについては、演技の印象より得点が伸びなかった感はありますが、ひとまずは良いスタートが切れたのではないでしょうか?GPF出場に向け、このあとのNHK杯も頑張ってほしいと思います。

しかしまあ、何という強さなのでしょう。
もちろん、1位のプルシェンコです。

何しろ、余裕あり過ぎです。ジャンプは軽々、ステップは堂々。あれだけ他の選手が苦労している4回転なのに、3回転なみにフツーに跳んでますし。最後のジャンプを降りた後の人差し指立てはまさに「俺がNO.1」てことなのですね

まあ、演技中盤のあたりからすでに「俺を見ろ」って自己アピール全開だったんですが、やっぱり見ちゃうもんなあ。フィニッシュもあえてポーズなしだったのがいかにも余裕綽綽であっぱれでした。復帰初戦の勝利は見事というほかありません。
しかし、これでほんとに今季の男子シングルはどうなるかわからなくなりましたね。プル恐るべし。

今回、カナダのパトリック・チャンが欠場したのですが、チャンvs小塚、チャンvsプルシェンコも見れたら面白かっただろうな…今後に期待です!


そして女子ですが、今回やっぱり順位が入れ替わってきましたね!

ということで、安藤さん、優勝おめでとうございます

演技途中でのジャンプの転倒が1つあったものの、それ以外のところできっちり滑ってうまくまとめてきましたね!ことに、プログラム後半の単独の3Lzは踏切り、高さ、着地のすべてが揃って、見事なジャンプでした。

このFPのプログラム自体も彼女のスタイルによく合っていると思います。私は彼女の'08シーズンの「カルメン」が好きだったのですが、やっぱり、この人は何かストーリーのあるドラマティックなスケートがよく似合うと思うので、今季の「クレオパトラ」も良いものになるのではないかと思っています。

しかし何より、今回の好成績については、本人が落ち着いて試合に臨んでいることが一番大きいのではないでしょうか。気持ちが落ち着いていることで、演技が非常に安定している印象があります。願わくば、このままの状態をシーズン終盤まで維持したいところですね。

今回、2位のワグナー選手も非常にいい出来でしたね。アメジスト色の衣装も素敵でしたが、ウロングエッジがついた3Lzのほかは大きなミスもなかったジャンプもさることながら、トランジションの部分やステップ部分の所作が一つ一つ丁寧で、やわらかく優雅な動きで、よく音楽を捉えていてとても美しかったです。

3位はお気に入りのレオノワちゃんでした。この人は若いだけあってまだまだスケートが荒削りなんですが、ジャンプが決まった後の「わあっ☆」みたいな表情といい、やっぱり見ていて楽しい子ですその点、観客をのせるのが上手いといえます。彼女はダイナミックなスケートが持ち味と言えば持ち味ですが、アップライトスピンの脚の上げ方など、もう少し丁寧さが加わればまた更に演技が洗練されてくるのではないかと思います。

そして、開幕前には全く予想できなかった、5位の浅田真央選手。
SPの結果を受けてのFPでしたが、もう、何といっていいやら。
直前の6分間練習のときには3Aを1回成功していたのですが…

うーん。こんなに不調な浅田真央は想像できなかったですね…
もちろん、彼女もロボットではないのだから、スランプもあるでしょう。

でも正直、彼女が勝つためには、本当にどうしても3Aは必要なのでしょうか?
今回優勝した安藤選手は、3Aは跳べませんし、ジャンプでミスはあったものの、他の部分で十分にカバーして勝っているわけです。浅田選手は、スケートの技術については本当に素晴らしい能力を持っているのだし、無理に3Aにこだわらなくても、そのほかのジャンプやスピン、スパイラル、ステップで十分勝てると思うのですが…

今の彼女は、3Aの呪縛というか、失敗からくる悪いイメージの悪循環に陥っているようで、見ているのが辛いです。

エリック杯での2位と、今回の5位という成績からすると、GPFへの出場は不透明ですが、別にファイナルだけが重要な試合ではないわけですし、出られないとしても、その間、落ち着いて立て直しを図る時間ができてかえっていいのかもしれません。何とか、調子を上げていくきっかけが見つかるといいのですが…

ひとまずは少しお休みでも取って、気持ちを切り替えてまたオリンピックに向けて頑張ってほしいと思います。

そんなこんなで、なんだか波乱のロステレコム杯ではありました。








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フィギュアスケートGPシリーズ第2戦 ロステレコム杯 男女シングルSPの感想

2009-10-24 23:06:53 | 滑走一直線
安藤3位、浅田は6位 小塚、男子SPで2位(共同通信) - goo ニュース

さて、第2戦のロステレコム杯(ロシア大会)が始まっております。
現在、男子のフリーが始まっているところですが、まずは今日放送されたSPの感想から。

男子は何と言っても、復活したプルシェンコ!
2006年のトリノ五輪から3年、膝の手術やらナンヤカヤを経て突然の復帰宣言でしたが、見事というかなんというか、堂々のSP1位でしたね☆

もう、冒頭から軽々と跳んで見せます、4回転。本当に軽々というか、楽々と4T-3Tを決めてきちゃうんですよねー。すごいものです。あとのLzジャンプで回転が抜けたりはありましたが、スピン、ステップともにそつなくまとめて、2位の小塚くんとは約6点差で1位となりました。

2位の小塚くんですが、見た感じノーミスに見えましたし、結構良い出来だったと思ったのですが、点数が伸びませんでしたね

小塚くんのSPについては、夏のアイスショーで滑ったのを見たとき、ちょっとジミヘンのぶっといギターには彼のスケートは線が細すぎるかな…と思ったのですが、今回試合で見てみるとそこまで合わない感じはしませんでした。プログラムの冒頭、ポーズを決めてウインクして滑り出していくところは音を良くとらえていてとてもカッコ良かったと思います。あと、衣裳がちょっと面白いですね。TVでクローズアップの時は赤く見える衣装だけれど、上から撮ったときは黒に見えるので凝ってるなあと思いました。

小塚くんについては、JOで見たFPの「ギターコンチェルト」がなかなか良い感じだったので、ぜひFPの方は頑張って約6点差をひっくり返してほしいと思います。まずは、4回転ですかね!

そして、3位はジョニー・ウィアー選手。この人も昨季は不調でしたが、今回見ていて、結構ジョニー・ウィアーな滑りを取り戻したんじゃないかと思いました。
昨季は、割と見た目が中性的なわりに滑りが骨太で中途半端に見えていたのですが、今回のSPはそうでもなかったので。ただ、ちょっとステップのあたりがジェレミー・アボットみたいに見えましたが。

そのほか、ブランドン・ムロズ選手とかフローラン・アモディオ選手とか、地上波での放送はされなかったんですが、このあたりの若手も今季どこまで伸びてくるのか楽しみです。

そして、女子。

もう、痛々しくて見ていられない。
たぶんそう思った人は少なくないと思います。

浅田真央選手。今回の大会の後にSPを現在のEX「カプリース」に変更する可能性があるようなので、ひょっとしたらこれが最後の「仮面舞踏会」だったわけですが…

冒頭の3Aの失敗後、両足で氷に突っ立っていた数秒の間の悲しそうな表情、そして演技後のキスアンドクライでの泣きそうな表情。こちらまで見ていて辛くなりました

しかし、最初の失敗のあとはきちんと立て直して綺麗にまとめていたし、滑り自体は本当に質の高いものだと思うのですが…やっぱり気持の問題なのでしょうか。
確かに、SPはミスをしないで滑るのが重要とはいえ、ちょっと自分自身でそれに囚われすぎちゃっていないか、と思います。でも、SPからの巻き返しはいつものパターンといえばパターンですし、気持ちを切り替えてFPでは頑張ってもらいたいと思います。

ここまででなくてもいいけど、真央ちゃんもこの人くらい楽しそうに滑れたらいいのにな…と思うのは、地元ロシアのアリョーナ・レオノワ選手。
ほんと、レオノワちゃんは、いいですね☆まーあ、くるくる表情が変わること!愛嬌たっぷり、チャーミングなスケートにこちらの頬も思わずゆるみます

しかし彼女も楽しそうなだけではなく、昨季の世界ジュニア優勝、世界選手権では7位、そして今季はフィンランディア杯優勝と、徐々に力をつけてきています。
今回、SPを終えて現在4位につけていますので、表彰台に十分手が届く位置にいますし、FPも楽しみです。

そして、安藤さん、ジャンプの着氷ミスはあったものの、点差がほとんどない状態での3位ですから、FPでよほどのことがない限りは、表彰台はほぼ確実でしょう

彼女のSP「レクイエム」については、夏の「The ICE」で滑ったものを見て、素晴らしいと思っていたので、今回の変更は良かったのではないかと思っています。
何より、今季は気持ちの面ですごく安定しているように見受けられます。その分落ち着いて滑っているので、自分の表現したいものを十分に出せるようないい状態でシーズンインできたのではないかと思いました。FPの方も期待したいと思います。

2位はアメリカのシズニー選手。ちょっとジャンプの着氷がいつもはらはらするのですが、それでも今回は落ち着いていて目立ったミスもなく、綺麗にまとめてきたなという印象です。この人のスパイラルは本当に脚がまっすぐにピンと伸びていて美しいですね。この人の後にみると、他の選手の脚はどれも曲がっているように思えてしまいます。

アメリカ勢はもう一人、5位のワグナー選手がいますが、彼女もいい出来栄えでした。ひょっとしたらシズニーより上に行くかな?と思ったのですが、意外に点数が出なかったですね。ちょっとジャンプの判定で減点があったのかなと思いますが…

最後ですが、セベスチェン選手。あっぱれですね☆
今回の上位陣、セベスチェン、シズニー、安藤という序列は、なんというか「年の功」の順になっている気がします。やはり経験の差で、落ち着いて試合に臨めているのが好成績につながっているということなのでしょうか?

セベスチェン選手については、これまで、TVでも演技は放映されていましたけれども、何となくぱっとしない印象でしたが、今回はジャンプだけでなく、ステップも非常にキレがあって良かったと思います。プログラムは映画のサントラからの曲のようですが、最後のステップのところは「リベルタンゴ」でやっていて、スピードあふれる感じでカッコよく決まっていました。

しかし、1位から3位までは点差が1点ないぐらいの僅差ですから、FPの出来では順位がどうなるのかわかりません。前回のエリック杯では1位の選手と2位の選手の点差が2桁まで行ってしまって、圧倒的すぎてこういう競争の面白みはあまりなかったと思うので、今回はどんな入れ替わりがあるのかちょっとドキドキします。さしあたりはFPの結果と各選手のパフォーマンスを楽しみに待ちたいと思います。

(とはいえ、男子は結果出ましたね…とりあえず、明日まではネタバレなしにしておきます



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フィギュアスケートGPシリーズ第1戦 エリック・ボンパール杯 女子シングルの感想

2009-10-20 00:10:34 | 滑走一直線
真央2位、最高ヨナに36点差/フィギュア(日刊スポーツ) - goo ニュース

続いて女子シングルの感想です。

しかし、うーん…

キム・ヨナのあの盤石さをどうしたらいいのでしょう?

SPのボンドガール、FPのガーシュインともに完成度が高くて、ひたすら唸るしかない…ことにボンドガールの方は素晴らしい演技力でしたね。相変わらず3Lzも得意だしなあ。SP、FPともに3Lz-3TのコンビネーションにはGOEが2.00付いてましたよ。FPの方はPCSで9.00を付けているジャッジもいましたしね。驚異的。

しかし、キム・ヨナ選手については、何より、世界選手権を制して以降、貫禄が出てきたというか、スケートに自信がみなぎっているなと思います。それもあるのか、スケートを楽しんでいるのがよくわかる滑りでした。プログラムの雰囲気も彼女によく合っていますし、今回はまさしく女王の滑りでしたね。

ただ、正直に言うと、今回の結果を見ていて、あそこまで高得点がつくものなのかなと思うのですが、それでも彼女のパフォーマンスが群を抜いていたことには異論はないでしょう。唯一の心配は、この状態がシーズン終盤までもつかということくらいかと思います。

そして、順番は逆になりますが中野友加里選手。3位おめでとうございます

中野選手については、JOでの肩の負傷があったので、心配していましたが、亜脱臼もなんのその。SP、FPともに上々の滑り出しだったのではないでしょうか。

SPの「オペラ座の怪人」はもう最初のポーズにやられましたねー。
白黒モノトーンの切り替えの衣装とあいまって、友加里ちゃん、カッコ良かったです…

昨季の彼女のキーワードが「可憐」だったとしたら、今季の彼女のそれはたぶん「カッコいい」だと思います。SPももちろんですが、FPの「火の鳥」も、非常にスピード感あふれるキレのある滑りで良かったです。彼女の代名詞であるドーナツスピンも高速!圧巻でしたね。素晴らしかった。

そのほか、キャロライン・ジャン選手、カロリーナ・コストナー選手なども出場していましたが、ちょっと「おっ」と思ったのは、今季からシニアデビューとなるアレクシー・ギルズ選手。アメリカの17歳です。FPの方だけしか見ていないのですが、やや滑りが力任せな印象はあるものの、ステップなど溌剌とした感じでなかなかフレッシュで良かったと思います。ただちょっと氷を削りながら滑っていたのでスケーティングがまだうまくない感じではありますが、これから楽しみな選手ではあります。

そして、最後になりますが、浅田真央選手。キム選手には36点差と大きな差はつきましたが、それでも、SPから一つ順位を上げての2位です。まずは健闘をたたえたいと思います☆

今季はSPが昨季FPで使用した「仮面舞踏会」で、FPがラフマニノフの「鐘」ですが、2つとも同じような曲調に思えるのだけれど、どうなんでしょうね。

「仮面…」の方は正直、もっと雰囲気が変わるのかと思っていましたが、そうでもないかな、と。ただ、衣装は可愛かったですし、昨季と比べて少しは余裕をもって滑れているかなと思います。

FPの「鐘」については、先日のJOで見た時にものすごく心配になったのですが、こうして試合で見ているとそれなりにしっくり来るかなと思いました。これはやっぱり、冒頭の3Aが決まったことが大きいのではないでしょうか。そうなると、今後滑りこんでいくうちに調子が上がってジャンプの成功率が上がってくればどんどん良くなっていくのかなと思います。願わくばそれがオリンピックのあたりでピークになってくれるといいのですが。ただ、それでも相変わらず滑っていて楽しそうではないのが気にはなりますが…

浅田真央選手については、「Number Web」のこちらの田村明子さんのコラム↓にまさしく私の言いたいことが書かれていまして、もう読みながら膝打ちまくりです。

「グランプリシリーズ開幕戦で見えた、浅田真央の「自分探し」の難しさ。」

天賦の才に加えて、それを向上させるための努力を惜しまない浅田選手は本当に素晴らしいアスリートだと思いますし、いつでも完璧を目指すことは素晴らしいことですが、それでも、何より彼女自身が滑りを楽しむことがまずは一番大事なのではないかと思います。

今週末のロシア杯で彼女のGPシリーズ参戦は終わりになりますが、結果もさることながら、少しでも楽しそうに滑る彼女を見られるといいなと思っています。

さて、最後になりますが、今回の大会にはサーシャ・コーエンも出る予定だったのですが、出ていたら、どんな結果になっていたのでしょうかね。ちょっとそれが見られなかったのは残念な気がしました。
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フィギュアスケートGPシリーズ第1戦 エリック・ボンパール杯 男子シングルの感想

2009-10-19 22:58:47 | 滑走一直線
フィギュアGPフランス杯、織田が逆転V(読売新聞) - goo ニュース

とうとう、シーズンが開幕しました!

そして、まずは織田くん、優勝おめでとうございます

実を言うと織田くんは泣いちゃうオトコノコなのでちょっと苦手なのですが(汗)それはともかく、FPのチャップリンは良かったですねー。ほとんど完璧で、あと足りないのはヒゲくらいか?…なんちゃって。失礼しました。

もともとコミカルなプログラムは彼の十八番ですが、そんな彼の個性をよくとらえて生かすことのできるプログラムであり、本人も楽しんで滑ることができたのはないでしょうか。

その意味からすると、SPの方はちょっと彼には合っていない気もします。正直、何となく高橋大輔の焼き直しみたいに見えたんですよね…衣装のせいなのか…

ただし、FPの方でももちろんですが、この人のジャンプはすごいですね。何がすごいって、着氷がすごい。どのジャンプも絵に描いたように、同じように綺麗に降りてるなあと…特に、SPのジャンプは非常に力強さを感じました。

ジャンプと言えば、惜しくも2位に終わりましたが、トマシュ・ベルネルの4回転☆SPでも、FPでも入っていましたが、あの4T-3T。めっちゃくちゃ美しいコンビネーションジャンプでしたね。

トマシュ君もなんか好調不調の波が激しい選手なのですが、今回の4回転はSP、FPともに素晴らしいジャンプでした。FPを見ていて、4T-3Tが決まった瞬間に、もう、ほとんど彼の勝ちだろうと思ったくらいです。しかしながら、後半で力尽きたのは何となくこの人らしいといえばこの人らしいかもしれませんね。

ついつい、ジャンプに気を取られましたが、彼は結構踊れるというか、エンターテイナーなところがありますよね。特に、SPの「ゾルバ」は見ていて楽しかったです。衣装もカジュアルな感じでユニークでしたね。しかし、何となく「勇名トラ」の微妙な印象が抜けきらないんですが、トマシュ君もやっぱり美男子ですなあ。

そして、大好きなジュベールですが、今回のパフォーマンスは????という印象です。ジュベールと言えば4回転!ですが、その4回転が…そして4回転以外も、なんだかジャンプが決まらない。

SPは昨年から継続して「RISE」で、一発目の4Tは決まったんですが、その後からどうもジャンプの調子が…また靴が合わないのでしょうか?心配です。

今回は4回転を跳ばなかった織田くんが優勝しましたが、ジュベールにはこの風潮に負けないで4回転を跳び続けてほしいと思っています。毎年、ホームであるこのフランスでの大会に出場していますが、今年はGPシリーズの開催順が昨年までと異なるため、うまくコンディション調整ができなかったのかもしれません。

でも、ジュベールが強くなければ面白くない。とりわけ、昨年を上回る群雄割拠状態の今季は特にそうです。またあのキレキレの4回転×2種類(4Tと4S)と、「RISE」のステップが見たいのです。もちろん、オリンピックでも。何とか2戦目のNHK杯までに調子を取り戻してほしいと思います。

さて、早くも今週末はロシア杯です。小塚くんはもちろんですが、ジョニー・ウィアー選手、復帰したプルシェンコも出場ということで、どうなることやら。小塚くんは4回転を入れてくるのか、そしてプルシェンコがどこまでやってくれるのか、楽しみです。



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