てなわけで続きです。
いろいろ候補があって迷うんですが、ベストプログラムを♪
【'10-'11シーズン ベストプログラム】
(男子シングル)
1. 小塚崇彦 FS 「ピアノ協奏曲第1番(リスト)」
2. 町田 樹 SP 「黒い瞳(ダーク・アイズ)」
3. ロス・マイナー FS 「カサブランカ」
いやー、こづのFSは文句なしにダントツです。正直、妙な70's風の曲よりクラシックの方がまさしく正統派の彼の滑りに合うと思うのです。世界選手権での滑りはは本当に凄かった。シャープでスムーズなスケーティング…FSだけならパトリックより素晴らしかったと思っています。とうとう彼らの時代が来た、そんな感想まで抱かされたのでした。
町田くんはネーベルホルン杯での演技が本当に素晴らしかったのですが、後半息切れ気味でしたかね…しかし、このプロは非常にカッコ良かった。「黒い瞳」は'08に鈴木明子選手が全日本で感動的な滑りを見せてくれましたが、町田くんの「黒い瞳」は男性の色っぽさというか、妖艶さが出ていてとても良かったと思います。町田くんは'10の四大陸選手権以降凄く伸びた選手の一人ですが、最近では日本男子の争いも熾烈になっているところ、今後も高橋・織田・小塚に負けず食らいついていって欲しいですね。
マイナーくんのプロは、冒頭からサーキュラーステップで始まるお洒落なプロで、印象に残っています。そしてあの途中の「ぱきゅーん」にやられるわけです(笑)彼はまだ4回転はプログラムに入れていないけれど、雰囲気を作りだすことがうまいというか「演じる」ことの上手い選手だと思います。スケーターとしてはわりとアボット選手に雰囲気が似ていると感じますが、アボット選手のように音楽そのものを捉えての表現というより、ストーリーを演じるタイプのスケーターなのかなという気がします。ヘミングウェイが好きで古い映画も好きという渋めの19歳、また来季もどんなストーリーを滑って見せてくれるのか楽しみです。
(女子シングル)
1.庄司理紗 FS 「サイダーハウス・ルール」
2.キーラ・コルピ SP「オーバー・ザ・レインボウ」
3.アリッサ・シズニー FS「ウィンター・イントゥ・スプリング」/今井遥 FS「ダッタン人の踊り」
実を言うと、女子に関しては昨季あまり熱心に見ていないのです(汗)なので、見た中で印象に残ったプログラムということで挙げています。まあ、見ての通り、爽やかとか清楚とかそういう系のプロが好きなんですね、やはり(笑)
庄司さんは、全日本での演技があまりにも印象的で。あの静謐な空気感…。SPの「リベルタンゴ」も良かったのですが、「リベルタンゴ」ならあっこちゃんにかなうスケーターはいません。庄司さん、ジュニアの世界選手権ではおそろしあの女子に圧倒されてしまいましたが、それでも5位は偉かった。このまま伸び伸びと育って欲しいものです。
コルピたんは生で見たのですが、素敵なプログラムでした。生観戦した中ではカロリーナに次いで素敵だったんですよ。シェイ=リーン・ボーンの振り付けなのですね。あっこちゃんの「WSS」といい、シェイ=リーンはいいプロを作りますねえ。綺麗な人が滑るとさらにうっとり感が増します。衣装も綺麗でした。
シズニーさんも爽やか系プロなんですが、何しろGPFの時の鬼気迫るスピンが忘れられません。昨季から女子はスパイラルが規定要素から外れたので、彼女の美しいスパイラルが見られなかったのは残念でした。そして、遥ちゃん!!村上さんが派手なのでつい地味な印象がありますが、彼女だってトリプル-トリプル持っていますからね。スピードもありますし。2人ともに繊細な美しさを持ったスケーターで、優劣付けがたいので2人とも選んでしまいました。
で、順番的にはペアとかEXなのですが、実は昨季それほどきちんと見られていないので、特にじっくり見たアイスダンスの方に行かせていただきます。
(アイスダンス)
1.ウィーバー/ポジェ SD「At Last」
2.ペシャラ/ブルザ FD「チャーリー・チャップリン メドレー」
3.デイヴィス/ホワイト SD「ラ・ボエーム/椿姫」
まず、毛糸達!!NHK杯でも見ているのですが、シーズン後半に入るにつれ、どんどん素敵になっていって素晴らしかったです。最後は世界選手権でのパフォーマンスがとても良かっただけに4位は惜しい結果でした。「At last」曲の雰囲気に合った洗練された大人のダンスで、衣装もシンプルで美しかった。実のところ、彼らがこんなに素敵なペアだとは思っていませんでした。彼らはカメレンゴさんとその奥さんのクリロワさんがコーチをしていますが、世界選手権でクリロワさんが映っていましたね。とても綺麗な方でした。ダンスといえば今やシュピルバンド/ズエワ門下の勢いがものすごいですが、同じミシガン勢として、負けないでほしいと思います。
そしてペシャブル。世界選手権でのブルザの転倒が激しく悔やまれますね…。ペシャブルについてはこれまで何となく個性的なダンスが多い気がしてちょっと苦手だったのですが、いやはや、昨季は凄くチャーミングで素敵で、目を見張る思いでした。ユーロでのパフォーマンスは完璧でしたね。どうもこのところ北米が強くてロシアとかヨーロッパ勢が押され気味ですが、ロシアもボブソロやイリカツなど有力なペアが出てきましたし、フランスも彼らのほかにキャロン/ジョーンズも先々楽しみです。ペシャブルもいつの間にかベテランになってきましたが、まだまだ、まだまだこれからですよね。
メリチャリはとにかく圧倒されます。NHK杯で生で見ましたが、とんでもないリフトとかやってるのに全然スピード落ちないし。何より、ダイアゴナルステップシークエンスのところがもーーーーーーう、圧巻としか言えないのですよ。あれは生で見ないとわからないです。本当に生で見られて幸せでした。メリルの衣装もマダムっぽくて(?)良かったです。FDのタンゴもいいのですが、やはり直に見たSDの方を挙げたいと思います。世界選手権優勝、おめでとうございました。
ダンスは他にもクロポーのEXとか、カーズのFD、リード姉弟の新しいFDも良かった。ちょっと名前出しましたがキャロン/ジョーンズもジョーンズの方に頑張りが必要ですがキャロンは本当に素敵な雰囲気を持っています。世界選手権だけ間に合ったテサモエのラテンダンスも凄かったし、あとボブソロの新しいSDも格好良かったですね。素晴らしい成長ぶりでした。
反面、昨季のアイスダンス勢については、サミュベイの怪我、カーズ&ファイスカの引退など悲しいニュースもありましたし、シーズンが終わってからはクロポー、チョクズー解散のニュースも流れてきています。引退する2組もですが、クロポーは本当に残念です。チョクズーも残念なのだけど、才能のある子達なのにシュピルバンド/ズエワ門下の中ではやや取り扱いが軽い感じで不憫な気がしていたので、新たなスタートを切れるのならそれも良いかもなと思っています。
ということで、何とか一気に書き終えることができてほっとしています。昨季は東日本大震災の影響で世界選手権が延期になりましたから、選手達にとってはいつもより長いシーズンで調整など大変なことも多かったと思いますが、無事にシーズンを終えられてみなほっとしたのではないでしょうか。これから10月まで、皆怪我などなく、万全の体制で新しいプログラムを見せてくれることを楽しみにとりあえず筆を置こうと思います。最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。
いろいろ候補があって迷うんですが、ベストプログラムを♪
【'10-'11シーズン ベストプログラム】
(男子シングル)
1. 小塚崇彦 FS 「ピアノ協奏曲第1番(リスト)」
2. 町田 樹 SP 「黒い瞳(ダーク・アイズ)」
3. ロス・マイナー FS 「カサブランカ」
いやー、こづのFSは文句なしにダントツです。正直、妙な70's風の曲よりクラシックの方がまさしく正統派の彼の滑りに合うと思うのです。世界選手権での滑りはは本当に凄かった。シャープでスムーズなスケーティング…FSだけならパトリックより素晴らしかったと思っています。とうとう彼らの時代が来た、そんな感想まで抱かされたのでした。
町田くんはネーベルホルン杯での演技が本当に素晴らしかったのですが、後半息切れ気味でしたかね…しかし、このプロは非常にカッコ良かった。「黒い瞳」は'08に鈴木明子選手が全日本で感動的な滑りを見せてくれましたが、町田くんの「黒い瞳」は男性の色っぽさというか、妖艶さが出ていてとても良かったと思います。町田くんは'10の四大陸選手権以降凄く伸びた選手の一人ですが、最近では日本男子の争いも熾烈になっているところ、今後も高橋・織田・小塚に負けず食らいついていって欲しいですね。
マイナーくんのプロは、冒頭からサーキュラーステップで始まるお洒落なプロで、印象に残っています。そしてあの途中の「ぱきゅーん」にやられるわけです(笑)彼はまだ4回転はプログラムに入れていないけれど、雰囲気を作りだすことがうまいというか「演じる」ことの上手い選手だと思います。スケーターとしてはわりとアボット選手に雰囲気が似ていると感じますが、アボット選手のように音楽そのものを捉えての表現というより、ストーリーを演じるタイプのスケーターなのかなという気がします。ヘミングウェイが好きで古い映画も好きという渋めの19歳、また来季もどんなストーリーを滑って見せてくれるのか楽しみです。
(女子シングル)
1.庄司理紗 FS 「サイダーハウス・ルール」
2.キーラ・コルピ SP「オーバー・ザ・レインボウ」
3.アリッサ・シズニー FS「ウィンター・イントゥ・スプリング」/今井遥 FS「ダッタン人の踊り」
実を言うと、女子に関しては昨季あまり熱心に見ていないのです(汗)なので、見た中で印象に残ったプログラムということで挙げています。まあ、見ての通り、爽やかとか清楚とかそういう系のプロが好きなんですね、やはり(笑)
庄司さんは、全日本での演技があまりにも印象的で。あの静謐な空気感…。SPの「リベルタンゴ」も良かったのですが、「リベルタンゴ」ならあっこちゃんにかなうスケーターはいません。庄司さん、ジュニアの世界選手権ではおそろしあの女子に圧倒されてしまいましたが、それでも5位は偉かった。このまま伸び伸びと育って欲しいものです。
コルピたんは生で見たのですが、素敵なプログラムでした。生観戦した中ではカロリーナに次いで素敵だったんですよ。シェイ=リーン・ボーンの振り付けなのですね。あっこちゃんの「WSS」といい、シェイ=リーンはいいプロを作りますねえ。綺麗な人が滑るとさらにうっとり感が増します。衣装も綺麗でした。
シズニーさんも爽やか系プロなんですが、何しろGPFの時の鬼気迫るスピンが忘れられません。昨季から女子はスパイラルが規定要素から外れたので、彼女の美しいスパイラルが見られなかったのは残念でした。そして、遥ちゃん!!村上さんが派手なのでつい地味な印象がありますが、彼女だってトリプル-トリプル持っていますからね。スピードもありますし。2人ともに繊細な美しさを持ったスケーターで、優劣付けがたいので2人とも選んでしまいました。
で、順番的にはペアとかEXなのですが、実は昨季それほどきちんと見られていないので、特にじっくり見たアイスダンスの方に行かせていただきます。
(アイスダンス)
1.ウィーバー/ポジェ SD「At Last」
2.ペシャラ/ブルザ FD「チャーリー・チャップリン メドレー」
3.デイヴィス/ホワイト SD「ラ・ボエーム/椿姫」
まず、毛糸達!!NHK杯でも見ているのですが、シーズン後半に入るにつれ、どんどん素敵になっていって素晴らしかったです。最後は世界選手権でのパフォーマンスがとても良かっただけに4位は惜しい結果でした。「At last」曲の雰囲気に合った洗練された大人のダンスで、衣装もシンプルで美しかった。実のところ、彼らがこんなに素敵なペアだとは思っていませんでした。彼らはカメレンゴさんとその奥さんのクリロワさんがコーチをしていますが、世界選手権でクリロワさんが映っていましたね。とても綺麗な方でした。ダンスといえば今やシュピルバンド/ズエワ門下の勢いがものすごいですが、同じミシガン勢として、負けないでほしいと思います。
そしてペシャブル。世界選手権でのブルザの転倒が激しく悔やまれますね…。ペシャブルについてはこれまで何となく個性的なダンスが多い気がしてちょっと苦手だったのですが、いやはや、昨季は凄くチャーミングで素敵で、目を見張る思いでした。ユーロでのパフォーマンスは完璧でしたね。どうもこのところ北米が強くてロシアとかヨーロッパ勢が押され気味ですが、ロシアもボブソロやイリカツなど有力なペアが出てきましたし、フランスも彼らのほかにキャロン/ジョーンズも先々楽しみです。ペシャブルもいつの間にかベテランになってきましたが、まだまだ、まだまだこれからですよね。
メリチャリはとにかく圧倒されます。NHK杯で生で見ましたが、とんでもないリフトとかやってるのに全然スピード落ちないし。何より、ダイアゴナルステップシークエンスのところがもーーーーーーう、圧巻としか言えないのですよ。あれは生で見ないとわからないです。本当に生で見られて幸せでした。メリルの衣装もマダムっぽくて(?)良かったです。FDのタンゴもいいのですが、やはり直に見たSDの方を挙げたいと思います。世界選手権優勝、おめでとうございました。
ダンスは他にもクロポーのEXとか、カーズのFD、リード姉弟の新しいFDも良かった。ちょっと名前出しましたがキャロン/ジョーンズもジョーンズの方に頑張りが必要ですがキャロンは本当に素敵な雰囲気を持っています。世界選手権だけ間に合ったテサモエのラテンダンスも凄かったし、あとボブソロの新しいSDも格好良かったですね。素晴らしい成長ぶりでした。
反面、昨季のアイスダンス勢については、サミュベイの怪我、カーズ&ファイスカの引退など悲しいニュースもありましたし、シーズンが終わってからはクロポー、チョクズー解散のニュースも流れてきています。引退する2組もですが、クロポーは本当に残念です。チョクズーも残念なのだけど、才能のある子達なのにシュピルバンド/ズエワ門下の中ではやや取り扱いが軽い感じで不憫な気がしていたので、新たなスタートを切れるのならそれも良いかもなと思っています。
ということで、何とか一気に書き終えることができてほっとしています。昨季は東日本大震災の影響で世界選手権が延期になりましたから、選手達にとってはいつもより長いシーズンで調整など大変なことも多かったと思いますが、無事にシーズンを終えられてみなほっとしたのではないでしょうか。これから10月まで、皆怪我などなく、万全の体制で新しいプログラムを見せてくれることを楽しみにとりあえず筆を置こうと思います。最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。