あっという間に2011年も終わりそうです。
今年はわりとコンサートに行った年でした。
3月の大震災で中止になったコンサートもありました。
風邪を引いたり体調がすぐれず断念したコンサートもあります。
しかし、明日も長尾さんがメンバーになっているクヴェレ・カルテットの公演(ライブかな?)に行くのですけれど、何だか長尾さんに始まり長尾さんに終わる1年のような気が…
さておき、9月以降行ったコンサートについて手短に感想など:
・9月23日 響きの森クラシック・シリーズ Vol.37 東京フィル フレッシュ名曲コンサート
指揮:小林研一郎 Vn:三浦文彰 文京シビックホール
ムソルグスキー(リムスキー=コルサコフ編):交響詩「はげ山の一夜」
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64
リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェヘラザード」Op.35(Vn solo: 三浦章宏)
炎のコバケンとハノーファー国際コンクール史上最年少優勝のヴァイオリニストの共演ということでわくわくしながら行って参りました。曲目を見た瞬間、フィギュアスケートファンとしては何だかニンマリしてしまうラインナップ(笑)しかも、コンマスとソリストは親子共演ということで、メンコン終了後やたらにコバケン氏が煽る煽る(笑)ちなみにコバケン氏は熱い!でもちょっと愛らしいオジサマって感じ。
ソリストの三浦くんは19歳。現在、ウィーンに留学中とのことですが、若さと、何て言うのか自負みたいなものが音に出ているような活きのいい演奏でした。ただ、元気いっぱい爆発じゃーみたいな弾き方(?)というわけではなくて、イマドキな外見に比して、音はとても繊細な感じ。男性としてはやや音が細いのではなかろうか、と思ったくらいです。正直に言うと、メンコンは勿論素晴らしかったけれども、個人的には、メンコンよりも他の曲を聴いてみたいかなーと思いました。このコンサートの直前にCDを出していて、そちらではプロコフィエフを弾いているそうです。ちなみに、私達の前の列がずっと空席だったのですが、メンコン終了後、なんとご本人が来られましてビックリ。早速隣の席のおばさま方の攻撃(口撃?)にあっておられました(笑)ご本人は何というのか、若くてかわいらしい男の子でございました。
実のところ、この日、一番良かったのは最後の「シェヘラザード」でした。ソロを務めたのはお父様でコンマスの三浦章宏氏ですが、お父様のヴァイオリンの音の美しさと言ったら!素晴らしかったです~。こんな演奏でヨナさんにシェヘラザードを滑って欲しいなあ…。荒川さんでもいいけど…。あっ、真央ちゃんのも悪くはないですよ、でもね、音源のせいもあるけど私の中ではあれは「マオラザード」なんで。ちなみにこれは褒めコトバなので、怒り狂ってコメントしないで下さいな。可憐で愛らしい知恵モノの姫君より謎めいた妖艶な美女の方が好みってだけですから。
・10月16日 イ・ムジチ合奏団 横浜みなとみらいホール
Vn solo:アントニオ・アンセルミ
モーツァルト:セレナード第13番 ト短調 K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集 「四季」
日本人はイ・ムジチ好きですよね。わかりやすくて上手いからでしょうか。イ・ムジチ合奏団は今年で結成60周年ということで、別の公演では記念の曲がプログラムに入っているところもあったようですが、この日はモツとお家芸の「四季」でした。実はウチのオットがバイオリンを始めてからずっとこの「四季」の「冬」の第2楽章を練習していて、2週間後に発表会というタイミングで聴きに行ったわけです。
しかしまあ、12人いて、どうしてあんなにひとつの綺麗な音になるのか。目の覚めるような美しい音がどこまでもどこまでもほとばしる。とは言え、実はモツの40番で寝落ちました…。まあ、40番て暗めですしね、というか、クラシック聴きながらだとみょーに気持ちよく眠れますよね。能を見ていてもそうですが。何かα波が出るという話があります。どうなんでしょうか。
気を取り直して「四季」は素晴らしかったです。若干、音をハズしたとこもありましたが。今回はかの高名なアーヨ氏が引退してしまったということで、若手のアンセルミ氏がソリストを務めていました。そのせいか、ちょっと激しめの独奏だったような。アンセルミ氏は外見がイエス・キリストみたいでした。
公演後もイ・ムジチの皆さんはサービス精神旺盛で、なんとアンコールが4曲もありました。特に「赤とんぼ」のチェロのメロディーと「サンタルチア」が印象的。「サンタルチア」、中学の時大好きだった音楽の先生を思い出しました。
・11月23日 ニューフィルハーモニー千葉 第90回定期演奏会
指揮:藤岡幸夫 Vn:長尾春花 千葉県文化会館
チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64
チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 Op.64
5月のバラコンサート以来久々の長尾さんの演奏でしたが、これが「年末長尾春花3連戦(?)」の幕開けでした。
プログラムはこれまたフィギュアスケートファンには嬉しいデースケさんの「ロミジュリ」から始まりました。
あとで知った話なのですが、ニューフィル千葉は、正規の団員さんが少ないため、この日も全体の3分の2は他のオケから集めた演奏者だったそうですが、そんなことは全然感じられない、よくまとまった演奏でした。ことにチャイ5は素晴らしかったようです(すみません、また寝落ちたのでここはオットの感想です…)。
肝心の長尾さんのメンコンですが、これが、ものすごっっっっっっっっっっく良かったのです。
これまで、彼女の演奏を聴いてきて、彼女はその時々の感情がものすごく音に出やすいタイプのように思っているのですが、今まではわりと音が細かったり、不安定だったりもしていたのが、ソリストの風格十分!というか、音に力強さと揺るぎなさのようなものが加わったように思います。自信みなぎるというのか。第1楽章の繊細な美しい高音も、優美で豊かに歌い上げる第2楽章も、リズミカルに刻む第3楽章も徹頭徹尾素晴らしく、聞き惚れました。
長尾さんは5月に芸大のモーニングコンサートで演奏したブラームスのコンチェルトがとても良かったそうなのですが、昨年の1月に同じ曲を聴いた時にはまだまだという感もあったので、次回は是非ブラコンも聴いてみたいものです。しかし、今回のメンコンは本当に名演でした。個人的にはメンコンは女性ヴァイオリニストの方が合うような気がします。とはいえ、ミルシテインのメンコンが好きではあるのですが。
長尾さんについては12月24日にも学士会館のウィンターコンサートで3曲ほど聴き、明日は室内楽でまた聴くことになります。続きの感想は、年が明けてからまたゆっくり。
では皆様、良いお年を。
今年はわりとコンサートに行った年でした。
3月の大震災で中止になったコンサートもありました。
風邪を引いたり体調がすぐれず断念したコンサートもあります。
しかし、明日も長尾さんがメンバーになっているクヴェレ・カルテットの公演(ライブかな?)に行くのですけれど、何だか長尾さんに始まり長尾さんに終わる1年のような気が…
さておき、9月以降行ったコンサートについて手短に感想など:
・9月23日 響きの森クラシック・シリーズ Vol.37 東京フィル フレッシュ名曲コンサート
指揮:小林研一郎 Vn:三浦文彰 文京シビックホール
ムソルグスキー(リムスキー=コルサコフ編):交響詩「はげ山の一夜」
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64
リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェヘラザード」Op.35(Vn solo: 三浦章宏)
炎のコバケンとハノーファー国際コンクール史上最年少優勝のヴァイオリニストの共演ということでわくわくしながら行って参りました。曲目を見た瞬間、フィギュアスケートファンとしては何だかニンマリしてしまうラインナップ(笑)しかも、コンマスとソリストは親子共演ということで、メンコン終了後やたらにコバケン氏が煽る煽る(笑)ちなみにコバケン氏は熱い!でもちょっと愛らしいオジサマって感じ。
ソリストの三浦くんは19歳。現在、ウィーンに留学中とのことですが、若さと、何て言うのか自負みたいなものが音に出ているような活きのいい演奏でした。ただ、元気いっぱい爆発じゃーみたいな弾き方(?)というわけではなくて、イマドキな外見に比して、音はとても繊細な感じ。男性としてはやや音が細いのではなかろうか、と思ったくらいです。正直に言うと、メンコンは勿論素晴らしかったけれども、個人的には、メンコンよりも他の曲を聴いてみたいかなーと思いました。このコンサートの直前にCDを出していて、そちらではプロコフィエフを弾いているそうです。ちなみに、私達の前の列がずっと空席だったのですが、メンコン終了後、なんとご本人が来られましてビックリ。早速隣の席のおばさま方の攻撃(口撃?)にあっておられました(笑)ご本人は何というのか、若くてかわいらしい男の子でございました。
実のところ、この日、一番良かったのは最後の「シェヘラザード」でした。ソロを務めたのはお父様でコンマスの三浦章宏氏ですが、お父様のヴァイオリンの音の美しさと言ったら!素晴らしかったです~。こんな演奏でヨナさんにシェヘラザードを滑って欲しいなあ…。荒川さんでもいいけど…。あっ、真央ちゃんのも悪くはないですよ、でもね、音源のせいもあるけど私の中ではあれは「マオラザード」なんで。ちなみにこれは褒めコトバなので、怒り狂ってコメントしないで下さいな。可憐で愛らしい知恵モノの姫君より謎めいた妖艶な美女の方が好みってだけですから。
・10月16日 イ・ムジチ合奏団 横浜みなとみらいホール
Vn solo:アントニオ・アンセルミ
モーツァルト:セレナード第13番 ト短調 K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集 「四季」
日本人はイ・ムジチ好きですよね。わかりやすくて上手いからでしょうか。イ・ムジチ合奏団は今年で結成60周年ということで、別の公演では記念の曲がプログラムに入っているところもあったようですが、この日はモツとお家芸の「四季」でした。実はウチのオットがバイオリンを始めてからずっとこの「四季」の「冬」の第2楽章を練習していて、2週間後に発表会というタイミングで聴きに行ったわけです。
しかしまあ、12人いて、どうしてあんなにひとつの綺麗な音になるのか。目の覚めるような美しい音がどこまでもどこまでもほとばしる。とは言え、実はモツの40番で寝落ちました…。まあ、40番て暗めですしね、というか、クラシック聴きながらだとみょーに気持ちよく眠れますよね。能を見ていてもそうですが。何かα波が出るという話があります。どうなんでしょうか。
気を取り直して「四季」は素晴らしかったです。若干、音をハズしたとこもありましたが。今回はかの高名なアーヨ氏が引退してしまったということで、若手のアンセルミ氏がソリストを務めていました。そのせいか、ちょっと激しめの独奏だったような。アンセルミ氏は外見がイエス・キリストみたいでした。
公演後もイ・ムジチの皆さんはサービス精神旺盛で、なんとアンコールが4曲もありました。特に「赤とんぼ」のチェロのメロディーと「サンタルチア」が印象的。「サンタルチア」、中学の時大好きだった音楽の先生を思い出しました。
・11月23日 ニューフィルハーモニー千葉 第90回定期演奏会
指揮:藤岡幸夫 Vn:長尾春花 千葉県文化会館
チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64
チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 Op.64
5月のバラコンサート以来久々の長尾さんの演奏でしたが、これが「年末長尾春花3連戦(?)」の幕開けでした。
プログラムはこれまたフィギュアスケートファンには嬉しいデースケさんの「ロミジュリ」から始まりました。
あとで知った話なのですが、ニューフィル千葉は、正規の団員さんが少ないため、この日も全体の3分の2は他のオケから集めた演奏者だったそうですが、そんなことは全然感じられない、よくまとまった演奏でした。ことにチャイ5は素晴らしかったようです(すみません、また寝落ちたのでここはオットの感想です…)。
肝心の長尾さんのメンコンですが、これが、ものすごっっっっっっっっっっく良かったのです。
これまで、彼女の演奏を聴いてきて、彼女はその時々の感情がものすごく音に出やすいタイプのように思っているのですが、今まではわりと音が細かったり、不安定だったりもしていたのが、ソリストの風格十分!というか、音に力強さと揺るぎなさのようなものが加わったように思います。自信みなぎるというのか。第1楽章の繊細な美しい高音も、優美で豊かに歌い上げる第2楽章も、リズミカルに刻む第3楽章も徹頭徹尾素晴らしく、聞き惚れました。
長尾さんは5月に芸大のモーニングコンサートで演奏したブラームスのコンチェルトがとても良かったそうなのですが、昨年の1月に同じ曲を聴いた時にはまだまだという感もあったので、次回は是非ブラコンも聴いてみたいものです。しかし、今回のメンコンは本当に名演でした。個人的にはメンコンは女性ヴァイオリニストの方が合うような気がします。とはいえ、ミルシテインのメンコンが好きではあるのですが。
長尾さんについては12月24日にも学士会館のウィンターコンサートで3曲ほど聴き、明日は室内楽でまた聴くことになります。続きの感想は、年が明けてからまたゆっくり。
では皆様、良いお年を。