しばらくエントリーのないうちに、CLも今朝から準決勝1stレグが始まってますし、書きたいことはそれこそ山のようにあるのですが、まずは、先日国別対抗が終わって’08-’09シーズンが終了したフィギュアスケートから行ってみたいと思います
毎年いろんな事がありますが、今季は何より、昨季までの有力選手の引退、あるいはけがでの欠場なども多く、さらに採点システムも変わって本当に波乱のシーズンでしたが、その分、男子で言えば小塚くんやパトリック・チャンのような若手選手がトップに躍り出たり、女子は「攻め」の浅田真央、「着実」のキム・ヨナというそれぞれ異なった戦略での2強対決など、昨季にも増して見応えのあるシーズンだったと思います。
ということで、そんな’08-’09シーズンの締めくくりとして、独断と偏見によりベストプログラムを選んでみました。
以下は、男女シングルそれぞれのSP,FSと男女取り混ぜてのEXのベスト3と、アイスダンスで印象に残ったプログラムのベスト3です:
男子シングル(SP)
1.ブライアン・ジュベール「RISE」
これはもう、文句なし。ジュベールの真骨頂って感じです。4回転もさることながら、ステップもカッコ良かった。体は固そうですけど…
2.パトリック・チャン「Tango de los Exilados」
音楽に合わせて滑るというより、滑りが音楽を奏でている…そう思ってしまうほどのステップ。ベストパフォーマンスはアホみたいに高得点の四大陸より、エリック杯ですね。
3.小塚崇彦「Take Five」
FSの方もベスト3に入れてるんですが、こっちのSPのようなクール路線の方が小塚くんには似合っている気がします。ちょっと不敵に客席に目線を投げる最初のポーズがお気に入り。
男子シングル(FS)
1.ジェレミー・アボット「Eight Seasons」
どこか翳のある貴公子が奏でる優雅で、しかし力強いタンゴ。GPファイナルの時のパフォーマンスは圧巻でした。後半になって調子が落ちたのが悔やまれます…
2.小塚崇彦「ロミオ」
初めて恋を知ったロミオの初々しさと小塚くんの正統派のクリーンな滑りが良く合っていたと思います。しかし、何となく、恋するロミオになりきることは最後までできていなかった気もします。それはそれとして、あの最後のイーグルの美しさ。スケーティングが上手いというのはこういうことなのね、と毎回納得の滑りでした。
3.エヴァン・ライザチェック「Rhapsody in Blue」
何となくパワースケーターという印象が強かったので、ガーシュウィンの洗練された雰囲気をどう出してくるのかと思っていましたが、「大人の男」のスケートという感じで良かったと思います。世界選手権でのパフォーマンスはとにかく素晴らしかったですね。強いライザチェックを見せつけた感じでした。
女子シングル(SP)
1.キム・ヨナ「死の舞踏」
やっぱり、これも文句なし。ジャンプの前後でまったく落ちないスピード、そしてあの妖艶さ。何度も書いていますが、特に3つ目の3Lzが圧巻です。
2.浅田真央「月の光」
何といっても浅田真央には優美でロマンティックな曲が似合うと思うのです。特に後半のサーキュラーステップやスピンは、優しくこぼれ落ちた月のしずくが湖面に描くいくつもの波紋の広がりを見るようでとても綺麗でした。
3.長洲未来「チャップリン・メドレー」
今季はけがなどでなかなか良いパフォーマンスを見せることができなかった長洲選手ですが、このプログラムはとにかく可愛い!おどけた仕草でチャップリンを演じる長洲未来の魅力があふれていたと思います。日本に負けず劣らずアメリカの女子も選手層の厚さを誇っていますが、彼女にとって来季が納得のいくシーズンであるように祈ります。
女子シングル(FS)
1.中野友加里「ジゼル」
可憐な村娘ジゼルは、中野選手のイメージによく合っていました。スピンはもとより、バレエの動きを取り入れた、爪先で跳ねるようなステップも、柔らかな表情で美しく弧を描くスパイラルも綺麗でした。もう少し試合で見ていたかったプログラムです。
2.鈴木明子「黒い瞳」
黒い瞳。本人の大きな瞳とも相まって、エキゾチックで妖艶な滑りが印象的でした。全日本でのパフォーマンスは本当に素晴らしかったですね。しかし、鈴木選手といえばやっぱり表現力。日本の女子選手ではトップだと思います。
3.浅田真央「仮面舞踏会」
もう、お疲れさまとしか言えないそれくらい見ていてしんどいプログラムでしたが、浅田真央の天才たるゆえんを見せつけられたな~、と思います。正直、プログラム自体は浅田真央のイメージにあまり合っていないと思っていますが、とにかく、彼女にしか滑ることのできないプログラムであり、改めて凄い選手だと思ったので入れました。
男女シングル(EX)
1.鈴木明子「リベルタンゴ」
鈴木明子にはタンゴがよく似合う。いやいや、カッコ良すぎです。衣装も良かったんですよね、黒でスカートの内側だけ赤で。荒川さんか八木沼さんか、誰かも言っていましたがこれ競技用のプログラムにならないのかなあ?それはさておき、あっこちゃんには今後もタンゴ・フラメンコ路線を追求してほしいです。
2.ブライアン・ジュベール「ハレルヤ」
世界選手権のエキシビで滑ったプログラム。ジュべールといえばキレのある「剛」のスケートですけれど、これは彼のスケートの別の一面を見せてくれたプログラムでした。少し哀しげな曲を、しっとりと、柔らかに滑っていて、とても良かったです。
3.ヤニック・ポンセロ「Le skieur」
スキーを履いて滑った、あのNHK杯の時のエキシビが忘れられなくて(笑)キャンデロロといい、彼といい、フランスのスケーターってユニークな演出でお客さんを楽しませてくれる人が多いですね。これで滑っているときのポン君は笑顔もキュートで大変良いです。
アイスダンス
1.マイア&アレックス・シブタニ FD「ニュー・シネマ・パラダイス」
アイスダンスはやっぱり一押しシブタニズ!!ということで、このブログの以前のエントリーにも動画貼ってありますのでぜひ見てみてください。クリーンで滑らかなスケーティングとシニア顔負けのしっとりとした表現力。まるで森の奥に流れる清らかな小川の澄んだ水のような、あるいはそっと頬に触れて吹き抜けていく一陣の風のような、そんな清楚で可憐な魅力のあるペアです。
2.ベルビン/アゴスト OD「Stepping out」
何といっても華のあるペアと言ったらベルアゴ!美女と洒落者って感じでカッコいいですし。そんなベルアゴの魅力がよく出ているプログラムだと思います。このODは衣装も素敵ですよね。ベルビンなんてお人形さんみたい。
3.デイヴィス/ホワイト FD「サムソンとデリラ」
このカップルは、同じシュピルバンド門下のテサモエにはなかなか勝てないけれど、FDなら私はこちらの方が好きです。前半と後半で曲調がガラッと変わりますが、やはり前半のしっとり部分が良いですね。情感のこもった美しいダンスだと思います。
他にもいろいろ印象に残ったプログラムはあるのですが、いやー、きりがないですね…。
来季はいよいよオリンピックイヤーですし、けがから復帰する選手もいますし、引退から現役復帰する選手がいるとかいないとかという話もありますし、今からシーズンインが待ち遠しいです!
毎年いろんな事がありますが、今季は何より、昨季までの有力選手の引退、あるいはけがでの欠場なども多く、さらに採点システムも変わって本当に波乱のシーズンでしたが、その分、男子で言えば小塚くんやパトリック・チャンのような若手選手がトップに躍り出たり、女子は「攻め」の浅田真央、「着実」のキム・ヨナというそれぞれ異なった戦略での2強対決など、昨季にも増して見応えのあるシーズンだったと思います。
ということで、そんな’08-’09シーズンの締めくくりとして、独断と偏見によりベストプログラムを選んでみました。
以下は、男女シングルそれぞれのSP,FSと男女取り混ぜてのEXのベスト3と、アイスダンスで印象に残ったプログラムのベスト3です:
男子シングル(SP)
1.ブライアン・ジュベール「RISE」
これはもう、文句なし。ジュベールの真骨頂って感じです。4回転もさることながら、ステップもカッコ良かった。体は固そうですけど…
2.パトリック・チャン「Tango de los Exilados」
音楽に合わせて滑るというより、滑りが音楽を奏でている…そう思ってしまうほどのステップ。ベストパフォーマンスはアホみたいに高得点の四大陸より、エリック杯ですね。
3.小塚崇彦「Take Five」
FSの方もベスト3に入れてるんですが、こっちのSPのようなクール路線の方が小塚くんには似合っている気がします。ちょっと不敵に客席に目線を投げる最初のポーズがお気に入り。
男子シングル(FS)
1.ジェレミー・アボット「Eight Seasons」
どこか翳のある貴公子が奏でる優雅で、しかし力強いタンゴ。GPファイナルの時のパフォーマンスは圧巻でした。後半になって調子が落ちたのが悔やまれます…
2.小塚崇彦「ロミオ」
初めて恋を知ったロミオの初々しさと小塚くんの正統派のクリーンな滑りが良く合っていたと思います。しかし、何となく、恋するロミオになりきることは最後までできていなかった気もします。それはそれとして、あの最後のイーグルの美しさ。スケーティングが上手いというのはこういうことなのね、と毎回納得の滑りでした。
3.エヴァン・ライザチェック「Rhapsody in Blue」
何となくパワースケーターという印象が強かったので、ガーシュウィンの洗練された雰囲気をどう出してくるのかと思っていましたが、「大人の男」のスケートという感じで良かったと思います。世界選手権でのパフォーマンスはとにかく素晴らしかったですね。強いライザチェックを見せつけた感じでした。
女子シングル(SP)
1.キム・ヨナ「死の舞踏」
やっぱり、これも文句なし。ジャンプの前後でまったく落ちないスピード、そしてあの妖艶さ。何度も書いていますが、特に3つ目の3Lzが圧巻です。
2.浅田真央「月の光」
何といっても浅田真央には優美でロマンティックな曲が似合うと思うのです。特に後半のサーキュラーステップやスピンは、優しくこぼれ落ちた月のしずくが湖面に描くいくつもの波紋の広がりを見るようでとても綺麗でした。
3.長洲未来「チャップリン・メドレー」
今季はけがなどでなかなか良いパフォーマンスを見せることができなかった長洲選手ですが、このプログラムはとにかく可愛い!おどけた仕草でチャップリンを演じる長洲未来の魅力があふれていたと思います。日本に負けず劣らずアメリカの女子も選手層の厚さを誇っていますが、彼女にとって来季が納得のいくシーズンであるように祈ります。
女子シングル(FS)
1.中野友加里「ジゼル」
可憐な村娘ジゼルは、中野選手のイメージによく合っていました。スピンはもとより、バレエの動きを取り入れた、爪先で跳ねるようなステップも、柔らかな表情で美しく弧を描くスパイラルも綺麗でした。もう少し試合で見ていたかったプログラムです。
2.鈴木明子「黒い瞳」
黒い瞳。本人の大きな瞳とも相まって、エキゾチックで妖艶な滑りが印象的でした。全日本でのパフォーマンスは本当に素晴らしかったですね。しかし、鈴木選手といえばやっぱり表現力。日本の女子選手ではトップだと思います。
3.浅田真央「仮面舞踏会」
もう、お疲れさまとしか言えないそれくらい見ていてしんどいプログラムでしたが、浅田真央の天才たるゆえんを見せつけられたな~、と思います。正直、プログラム自体は浅田真央のイメージにあまり合っていないと思っていますが、とにかく、彼女にしか滑ることのできないプログラムであり、改めて凄い選手だと思ったので入れました。
男女シングル(EX)
1.鈴木明子「リベルタンゴ」
鈴木明子にはタンゴがよく似合う。いやいや、カッコ良すぎです。衣装も良かったんですよね、黒でスカートの内側だけ赤で。荒川さんか八木沼さんか、誰かも言っていましたがこれ競技用のプログラムにならないのかなあ?それはさておき、あっこちゃんには今後もタンゴ・フラメンコ路線を追求してほしいです。
2.ブライアン・ジュベール「ハレルヤ」
世界選手権のエキシビで滑ったプログラム。ジュべールといえばキレのある「剛」のスケートですけれど、これは彼のスケートの別の一面を見せてくれたプログラムでした。少し哀しげな曲を、しっとりと、柔らかに滑っていて、とても良かったです。
3.ヤニック・ポンセロ「Le skieur」
スキーを履いて滑った、あのNHK杯の時のエキシビが忘れられなくて(笑)キャンデロロといい、彼といい、フランスのスケーターってユニークな演出でお客さんを楽しませてくれる人が多いですね。これで滑っているときのポン君は笑顔もキュートで大変良いです。
アイスダンス
1.マイア&アレックス・シブタニ FD「ニュー・シネマ・パラダイス」
アイスダンスはやっぱり一押しシブタニズ!!ということで、このブログの以前のエントリーにも動画貼ってありますのでぜひ見てみてください。クリーンで滑らかなスケーティングとシニア顔負けのしっとりとした表現力。まるで森の奥に流れる清らかな小川の澄んだ水のような、あるいはそっと頬に触れて吹き抜けていく一陣の風のような、そんな清楚で可憐な魅力のあるペアです。
2.ベルビン/アゴスト OD「Stepping out」
何といっても華のあるペアと言ったらベルアゴ!美女と洒落者って感じでカッコいいですし。そんなベルアゴの魅力がよく出ているプログラムだと思います。このODは衣装も素敵ですよね。ベルビンなんてお人形さんみたい。
3.デイヴィス/ホワイト FD「サムソンとデリラ」
このカップルは、同じシュピルバンド門下のテサモエにはなかなか勝てないけれど、FDなら私はこちらの方が好きです。前半と後半で曲調がガラッと変わりますが、やはり前半のしっとり部分が良いですね。情感のこもった美しいダンスだと思います。
他にもいろいろ印象に残ったプログラムはあるのですが、いやー、きりがないですね…。
来季はいよいよオリンピックイヤーですし、けがから復帰する選手もいますし、引退から現役復帰する選手がいるとかいないとかという話もありますし、今からシーズンインが待ち遠しいです!