「AKIRA」という漫画がある
ストーリーは幼い子供アキラが、自らの力を覚醒させ、その力で1982年の東京を崩壊させてしまう
のち2019年の再建された東京は物質的豊かさとは逆に、人々の精神は堕落し、若者は未来に希望をなくし、混沌とした社会に生きていた
鉄雄と金田は幼なじみで、互いに親との縁の薄い境遇で助け合って生きてきた
そんな鉄雄があることをキッカケに自らの力の覚醒が起きる
心は空虚なまま、物質界の価値観のみを追い求め、流され、覚醒した力で我欲の限りを行ってゆく
鉄雄はやがて、大きくなりすぎたその力のコントロールを失い
人間の姿は消え失せ、魑魅魍魎(ちみもうりょう)となり、化け物と化す
一体、鉄雄に何が起こったのだろうか?
これは一見すると、他人事のようだがそうではない
鎮魂行を行う上で注意しなければならない教訓が得られる
「己貴秘伝」は絶版、古本は高価となっており入手困難と思われる
故山蔭基央氏は戦後の日本を憂慮しておられた
僭越ながら一助となるべく
山蔭神道家第79代故山蔭基央氏の著書「己貴秘伝」霞ヶ関書房p117~
心より哀悼の意を表し、敬意を持って引用させていただく
妖魔の行道者破滅心得
妖魔が行道者を破壊する方法は、先づ行道者を慢心に至らしめ、高慢の嶺に追い上げることである。即ち、その人の知性、徳力に相応して、高慢の嶺に登ることを誘うのである。その登り方にも要慎をさせながら、心を戒めながら、使命感という名の高慢心を誘発するのである。
如何に徳力のある行者と雖も、明日を自らに期待して、その使命感の故にという理由で、己れに威張り、己れを高く尊き者なりと思うことは妖魔の望むところである。
つづく
参考動画
鎮魂法のわかる参考図書
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