「死んだら何処へ行く?」は、今回が最終回、下図「霊界の構造」にあるように、人が死後行ける霊界の最高の階層にあたる浄明界についての解説となる
浄明界とはどのような世界なのだろうか
生きながらに霊界に訪問する方法とはどのようなものだろうか
その方法は体得できるのだろうか
「神道の生き方」は絶版、現時点で古本は存在するようだが、やはり数は少ないのでいつ入手困難になるかわからない
故山蔭基央氏は戦後の日本を憂慮しておられた
僭越ながら一助となるべく
山蔭神道家第79代故山蔭基央氏の著書「神道の生き方」学研パブリッシング社
心より哀悼の意を表し、敬意を持って引用させていただく
p301 5行
この三食世界のさらに上位の世界は、すべてが澄みきった半透明の世界である。
そこには多くの人々がいるような気配を感じるが、その姿は見えない。
深い静寂の時が流れ、不思議な充足感で心が満たされる明るい世界であり、心の中にはしみじみとした、平和で安らかな思いが浮かんでくる。
すべてのものが必要なときに必要なだけ与えられ、必要なときに必要な方にお会いできるとされる。山蔭神道では、この世界を浄明界と呼ぶ。
私は浄明界の入り口に立たせていただいたことがあるだけで、中には入れていただけなかったので、これ以上、高位の世界についてくわしくは知らない。
この澄みきった半透明の世界は「融合の世界」であると思う。
そこに住む人々には対立はない。むしろ必要に応じて人々は集合体となり、さらに強力なエネルギーとなって、さまざまな業務に携わっておられるようである。
浄明界に住む人々は、たがいの顔も姿がよく見えているようだが、現世に住むわれわれから、その様子を垣間見ることは不可能なようである。
このような高位世界の浄明界にあってもなお、尊い神霊のお姿を直接に拝することはできず、かろうじて神様にお仕え申し上げる方々のお姿のみ拝することができるとされる。
もちろん、神々にお仕えされる方も、強力なエネルギーを発しておられる方々であって、透明なお姿と拝される。
霊界の構造 山蔭基央氏の著書「神道の生き方」p257図 参考
高天原(根源神界)
諸神界
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全人類の守護神
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第九層
第八層
第七層
第六層
浄明界 第五層
第四層
第三層
第二層
浄明界 第一層
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天仙界・如来界
地域・国の守護神として
活動できる世界
遠祖明神の世界
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地仙界・菩薩界(聖使命自覚界)
縁者の守護霊となることができるが、
時に子孫のために下ってくることもある。
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第七層
第六層
第五層
霊界 第四層
第三層
第二層
第一層
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上部極楽世界
(精神的満足界)
子孫の守護霊となれるが、不安定である
からいっそうの浄霊供養を要する世界
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第五層
第四層
幽界 第三層
第二層
第一層
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下部極楽世界
(物質的満足界)
子孫に憑依し供養を受けないと
幸せになれない世界
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第三層
冥界 第二層
第一層
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迷妄界・苦悩界
(物心両面不満足)
重病をもたらす悪霊のいる世界
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地獄界
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生きながらにして、霊界に行く方法は存在するのだろうか?
山蔭基央氏は、「脱魂状態」になって幽界に限定すれば、行かせることは可能という
これは、「霊界各層での時間の流れの速さ」が存在するからで、例えば、「浄明界第九層の十日=現世の百年」という
相対性理論においても、ざっくり言えば、時間の流れる速さの違いが存在することがあると説明される
では、それ以外の霊界へはどのような方法を使えば行けるのだろうか
その方法が「感応」で、その実現には山蔭神道の鎮魂法を一心不乱に百ヵ日行えば誰でも可能である、浄明界、高級霊界に行くには、各霊界ごとの時間の流れの違いの壁が存在するから、「感応」の方法を用いる以外には他は無い
実際、このような未熟な私も、七十日手前で浄明界に感応することが出来た
その体験は、体験した者にしかわからないもので、一瞬でも体験すれば、この現世を含む宇宙の見方が全く変わってしまうものだった、それもそのはずで、山蔭基央氏曰く、「高級霊界に感応すれば膨大な情報が得られる」というのは本当で、「宇宙の隅々まで一瞬で把握できる」感覚が生まれる、だから
宇宙のすべてを知りたければ、自分の「感応」を研ぎ澄ませるだけで良い
逆は、「感応」を鍛えなければ、宇宙の真理からは遠ざかってしまうことになる
このことを、古代日本人はわかっていて、現代よりも霊的世界を遙かに重んじていた、この理由は、何よりも宇宙の真理から遠ざかることを嫌っていたからだろう
p120 1行
六、古神道の超時間とは
一瞬の純粋無を会得せよ
われわれ一般人には一瞬の長ささど、どうでもよいことだが、修行者にとっては一瞬(一秒)は重要な時間である。その一瞬の谷間は、永遠につながる絶対の空間であるからだ。そればかりではない。タテの広がり、ヨコの広がりをもつ。
一瞬またたきは無窮の時間に近い。そして、その瞬きの間に認識したことは無限の量に比敵する。そのときに認識したことは忘れることはなく、さらなる刺激によって、多くの答のヒントを与えてくれる。
それゆえ、太古神道の修行者で、この一瞬(一秒)の谷間に落ちた体験を一回でももつ者は、天才と見ゆる知能を発揮できる。
では、どうすれば一瞬の谷間に入れるのであろうか?これはきわめて難しいようだが、一心不乱に百ヵ日も修行していると経験できる。
中略
かくに一瞬の谷間に入れば超人をつくるものだ。瞬きまたたきの谷間は心の中に湧き上がる知恵の泉を掌握でき、まさに無限に近いものがある。しかも百ヵ日の鎮魂行をしていると、背中・肩・頭上から、ほのかな白光を放つようになる。そうなった人間は、必ず一瞬の谷間に落ち、すばらしい“光の幻想”に入ったはずである。
p286 4行
世の中には、この浄明界へ自由に出入りしていると自称する人があるが、じつのところ、肉体では入ることが出来ず、また脱魂だっこん状態での幽体飛行も無理である。この浄明界一層に三十九分滞在するにあたり、現世では百日間の脱魂状態が必要になるわけで、それはまったくの虚偽発言である。
かりに、脱魂二時間以内で出入りできる世界があるとすれば、それは低級な幽界でしかない。浄明界や高級霊界に出入りしようとするなら、感応という方法を用いるしかあるまい。
感応した擬似霊視状態であっても、浄明界に感応した場合は、「瞬またたきの間」に永遠を見ると感じるものだ。したがって、ほんとうに高級霊界に感応すれば膨大な情報が得られる。しかも充分に鮮明な記録として残っているものである。しかし、この感応を「脱魂して得た情報である」と称している人々があるとすれば、虚偽の発言となる。
中略
かくに、脱魂帰神の程度では神界・浄明界への訪問は不可能となるから、高級神界や浄明界へは感応を深めて知的理解をしていくことが重要である。それが多重次元を構成している顕幽相関の宇宙へのアプローチの仕方である。
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