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時計の国家資格(時計修理技能士)試験のお話 2020

2020-01-22 11:37:44 | おしらせ

昨年もこの時期に似た内容で投稿しましたが、今年も引き続き・・・

先日お客様から「『時計修理技能士』に興味があって」といくつか質問がありました。

今の時期はまさに試験期間真っ最中です

私自身も受験しましたが、すごく緊張したことはとても覚えています。技能士の等級は1~3級まであって1級が一番難しい試験となります。1.2級は受験資格に「勤務年数」等の項目もあります。順調に行けば3回の試験で1級まで取得できますが私は4回受験しました・・・。

合格発表はWEBでも確認できましたが、都庁にて掲示されるのを見に行った記憶もあります。1級合格したときはとてもうれしかったですね。

1級時計修理技能士になってから数年後、時計組合の方からお話頂き、「検定委員」(=試験監督や運営・採点)をさせて頂く事となり、5年程、検定委員として技能検定に関わらせてもらいました。「検定委員」でのお仕事内容は、守秘義務もありますのであまり詳しく説明は出来ませんが「採点は厳格・公正」「全ての検定委員さんがプロ」であったこと。また日々受験者さんの緊張感が伝わり非常に「ピリッ」とした空気に中で行われていたことはとても覚えています。

なので毎年この時期になると思い出します。

現在は検定には関わっていませんが、近年受験者が増加しているようです。時計に興味を持つ方や生業としようとしている方々が増えるのは心強いことですね。

 

以下は全日本時計宝飾眼鏡小売協同組合ホームページからの引用です

興味のある方は参考にしていただければと思います

時計修理技能検定とは

時計修理作業技能検定は、技能を一定の基準により検定し、国が証明する国家検定制度のひとつで、1級、2級、3級の等級区分されています。
1級は機械式時計や電子時計を含んだ各種の時計などの修理と工数見積りができるレベルとしており、2級は機械式時計を含まない各種時計の修理などができるレベルで、工数見積りは含まれません。3級は電池交換、歩度測定、カレンダー付携帯時計の表示合わせ、バンド交換、時計の仕上げ等の時計修理作業に関する技能・知識となっており、2級に含まれている故障診断、修理再生可否判定、交換部品の選定・交換などは含まれていません。知識に関しては、時計、時計修理法、材料、電子・電気、安全衛生等も含まれています。
技能に対する社会一般の評価を高め、働く人々の技能と地位の向上を図ることを目的として、厚生労働省が定めた実施計画に基づき、中央職業能力開発協会が試験問題などの作成を行い、試験実施については各都道府県がそれぞれ行っています。

 

2019/1/9 全国の会場で技能検定 時計修理職種始まる

写真:2019-01-09 全国の会場で技能検定 時計修理職種始まる

中央職業能力開発協会が職業能力開発促進法に基づき、受検者がもっている技能や知識を一定の基準によって検定し、公試験で、技能と社会的・経済的地位の向上を図ることを目的とする技能検定。ジョウ・ジャパンでも技能検定によって得られる資格が消費者との信頼・信用に繋がり、販売にも好影響があるとして積極的な活用を訴えている。その技能検定の時計修理の実技試験が全国の会場で開始された。
 今年度の時計修理職種は、全国17都道府県にて実施されており、受検者数は、1138名。昨年よりも若干減少したものの依然として高い人気を誇っている。級別受検者数の内訳は1級218名、2級470名、3級450名。都道府県別では、東京都が最も多く593名となっており、次いで大阪府、埼玉県、岩手県、長野県、福岡県となる。
 試験は学科と実技があり、実技試験は1級が機械式腕時計とアナログ水晶腕時計、2級、3級がアナログ水晶腕時計によって行なわれる。学科試験は後日行なわれ、合格発表は3月中旬となる。



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