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WEB想音

音楽、小説、アート等、多趣味人間の日記です

今度は真面目に第四弾

2006-05-09 19:21:30 | 設定公開

準備が出来ているので、今回はちょっと早めに
シャロムのお相手であるイリのプロフィールです。
うちのサークル発行物の中では、
初めての長編のヒロインでもありました。

①フルネーム
イリ・シェザーナ。のちに意志の乙女、シリクの国母と尊称された。

②生年月・出身地
アシアン暦253年6月、アシアン王国北方の町ファリルで生まれる。

③身分・素性
貧しい鉱夫のフェザント・シェザーナと、
その従姉にして妻フィリテの間に生まれる。
伯母は魔女マジャスティナク。
生後間もなく父は些細な争い事で殺され、女手ひとつで育てられる。
同じ未亡人の一家であったウルダとエムス・ヴァルト兄弟とは
実の家族のような親交があった。
マジャスティナクがソロン侯家とつながりを持つまでは、
かなり劣悪な環境で育ったが、のちにやや改善される。

10代前半で洗濯娘として働き始め、16歳でその代表者となる。
比較的裕福な少女ばかりのギルドで、懸命に働き、同僚に慕われていた。
17歳で幼馴染みのヴァルトと婚約。
しかし母フィリテが娘夫婦に扶養されることを拒んで
富裕な商人レザンと再婚したことから、
ヴァルトは貧しさを憎んで稼ぎの良い鉱夫に転職、
鉱山の事故で帰らぬ人となる。

山ほどの縁談を断って失意の日々を送っていた2年後、
エムスの掘り出した水晶の原石に何者かの気配を感じ、
内部より赤毛の若者を見出す。
彼をシャロムと名付け、ヴァルトの生まれ変わりと信じて愛した。
シャロムの運命に関わったことにより、
炎の魔女の策略のほか、幾多の困難に遭うが、誘惑を退け、シャロムを信じ、
ついには自分が持っていた“かけら”(シャロムの魂と能力の一部)を彼に与えて、
その闘いを助けた。
しかしその“かけら”は彼女の生命の一部でもあった為、
森に平安が戻ったのち、彼女は心身を病むことになる。

シャロムを受け入れ、新しい王国の王妃になると同時に、
マジャスティナクとフィダム・レイの間の子、シーリンとリリカを養子として迎える。
幸福な日々を送り、2年後シャロムの子を身籠もったが、難産となり力尽きた。
生まれた女児も1ヶ月も生きられなかった。
臨終の際、シャロムに次の伴侶を得ることを許したという。

④外見
割と長身(170㎝くらい)。しっかりした骨格に意志の強そうな顔立ち。
栗色の長い髪、青い瞳。
非常に美しいが、気の弱い男では声をかけられないような、
凛とした雰囲気を持つ。
生命力のなかばを失ったのちは、やや病み衰えた。

⑤性格
しっかり者で真面目で働き者。
伯母が魔女でやや疎外感を感じながら育った為、
自分の考え以外を拒絶する傾向にある。
心を許した相手には一途でけなげ。
時には身体を張って愛する者を守る烈しい一面もある。

⑥趣味・特技
家事全般が得意。仕事柄、裁縫と編み物、染色の技術はプロ級。
趣味は特になし。
シャロムの存在や状況を感じ取る能力があったが、
“かけら”の譲渡とともに失われた。
魔女の姪だが、その他の能力はまったく持たない。

⑦その他 作者コメント
シャロムの最初の女性、イリ。
小説本編では完全無欠な彼女ですが、こうやってまとめると、
その強さがかたくなで、実は最大の欠点だと知れます。
彼女を大好きって方はなかなかいないので、悲しいです。
まあ、友達には向かないですけどね…。

イリの名は、ある小説の主人公の、出身地から。
一時主人公の呼び名でもありましたが。
姓のシェザーナは、尾崎豊の歌に出てくる女性名、
シェリーとロザーナの合成ではないかと…(滝汗)。
もうやだ、私の昔のネーミング…(号泣)。

彼女が長生きしないのは、早い段階で決まっていました。
シャロムの子のせいではありません。
のちに他の妻たちとの間には生まれるので、完全に自然死です。
でも、もし何十年もこのカップルが幸福だったら、
シャロムは人並みの寿命で満足して、彼女の後を追っていたかもしれません。
しかしイリは何者の意志も介在しない状況で逝ってしまった。
シャロムと周囲に生きろと言い残して…。
シャロムが創造者の能力を使えば、イリは生きられたかもしれない。
けれどもそれはシャロムを人間の生から遠ざけることになる…。
その時の迷いは、イリとよく似た彼女の従妹リリカの死の際に、
シャロムを違う選択へと歩ませることになります。
作者が言うのも変ですが、もう大変!

しかしシャロムとイリって、いつ男女の関係になれたんでしょーねー。
シャロムはなりは大人で頭も良いけど、中身は幼児だし、
イリは子を産むなら若いうちに、と思うだろうし、
ちょっと気の毒な状況を想像しちゃいます・汗。
結局シャロムがまともな家族を持つようになるのは、
覚醒後20年とか経ってからになるのでした…。
つくづくごめんイリ…。

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間が開きまくりの第三弾

2006-05-06 19:47:54 | 設定公開

え~、連休で暇だったはずが、むしろ家人が暇で、
PCを触らせて貰えなかったGWでした。
ネタは書きためておりましたので、張り切っていきますよ~。
今回は、ある意味「アシアン年代記」のマンダラの中心人物でもある
シャロムの物語です。では。

①フルネーム
シャロム・ルディア・フラウ。不死王と尊称される。

②生年月・出身地
アシアン暦272年10月(シリク暦では前2年)
アシアン王国北部の町(当時)ファリルにて覚醒。

③身分・素性
世界の創造者シャ・フロウ・ディアの内宇宙での姿。
が、魂の中心部分に過ぎず、多くの能力は世界の各処及び人間に
分散してしまっている。それらを取り戻すことは可能だが、
創造者=神に戻ることは内宇宙の人間とは違う
時間と世界で生きることを意味する。

鉱脈の中で眠り続けていたが、イリとエムスの二人の人間の
願いを受けるかたちで目覚める。
当初は普通の人間と変わらなかったが、
彼を取り戻そうとする炎の魔女ルミアエルダン
(正体は彼の実姉ルゥ・ミラウ・ディア)の策略により命を落とし、
再生する。その為人々より迫害を受けるが、彼自身は愚直にイリ達を愛し、
人間の側に立ち続けた。
しかしルミアエルダンがエムスを殺し、イリを害そうとした為、
遂に全面対決を決心する。
ルミアエルダンは彼に本来いるべき世界を見せ、諭すが、
彼は現実を拒否、みずからの内宇宙に舞い戻る。
怒るルミアエルダンとの死闘を、イリの持つ彼の魂の力を得て勝利する。
この時、アシアン王国の予言者シャリオルフィン、
異端の力を持つ魔女マジャスティナク達とも共闘した。

戦いの後、シャリオルフィンの命を受けたフィダム・レイとマジャスティナクにより、
王者の教育を受け、一年後にシリク国の王として即位する。
イリとの結婚、フィダム・レイとマジャスティナクの間の双生児
シーリンとリリカとの養子縁組、アシアン王との親交…と
充実した日々をしばし送った。
数年後イリは出産後死去。遺された女児も長くは生きなかった。
シャリオルフィンも未だ若くして世を去り、
シャロムの生き甲斐はシーリンとリリカの成長となる。

しかし18歳を目前にリリカはシャロムに恨みを持つ蛮族の手によって殺される。
妹の復讐に燃えるシーリンに、シャロムは自分の力の一部を剣と為して与えるが、人智を超えた力と憎しみはシーリンの心を狂わせていく。
そして蛮族達の言葉から、憎しみの連鎖のおおもとがシャロムであることを知った
シーリンは祖国を裏切り、シリク国の都ファリルを攻めほろぼす。

シャロムはリリカの親友ニナと結婚、娘ルファをもうけていたが、
シーリンが新しい都ハイデンタクトをも攻撃したことを哀しみ、
最愛の息子を討つ決心をする。
源を同じくする力の持ち主であるシーリンとの闘いは困難をきわめるが、
シーリンとリリカの実母マジャスティナク、
次のアシアン王ラウルファーレンの助力を得て遂にシーリンを倒した。
その後はマジャスティナクの弟子ローゼアヴァーズをはじめ、
折々に女性を愛しながらシリク国を統治する。

1000年あまりのち、東方蛮族の攻勢を受けて王国を解体、
戦乱の前に多くの国民を西方へ逃がした。
王位を捨てた彼は放浪者となるが、世界に危機迫る時は、
しばしばアシアン王の末裔とめぐり逢い、力を合わせてそれを救ったという。

 ④外見
中肉中背(173,4㎝)。戦士らしくないすらりとした容姿に人なつっこい童顔。
銅色の髪はやわらかく、猫っ毛。瞳は新緑。
年齢は20歳くらいに見えるが、表情が落ち着いてきた頃には
もう少し上に見られるようになった。
常にみずみずしく、少年らしさを残している若者である。

⑤性格
素直。常に謙虚で負の感情を表に出すことはない。
聡明だが理屈っぽい物の考え方は苦手。
その一方で、決めたことは貫きとおす意志の強さも持っている。
王位を離れたのちは、世慣れてしたたかな面も持つようになった。
女性に対しては一途で、先に老いて死んでいく妻たちを常に変わらず愛し、
最期を見届けた。

⑥趣味・特技
案外器用で大工仕事と木彫が得意。
特技…というか、特徴は不老不死。厳密には世界と同じだけの寿命がある。
再生の速度はその時の生への執着度により、緩急する。
武術は体格の不利もあり、腕前は中の上というところ。
負傷離脱があり得ないため、最強の称号を帯びるに至っている。
ちなみに記憶は古いものから失われ、覚えていることもあるが、
忘れてしまっていることも多々あるらしい。


⑦その他 作者コメント
今回の企画で紹介する中で、最も古いキャラ、不死王です。
初めて設定にあらわれた時、彼は既に王でした。
その後実際に書いた短編でも王でした。
その頃のシャロムは当然ながらもっとずっと落ち着いていて大人で、
内に秘めているものが大きかったように思います。
で、遡るかたちで「森の王」と「春の冠」を書き、
生まれたばかりの彼と付き合うことになりました。
2歳で現実から閉ざされた神の化身である彼は、
作者が思っているよりずっと幼くて脆弱で、
でもその一方で諦めることさえ知らず、愚直で愛しかったですね。
次の(といっても時期は未定・汗)のシーリンのエピソードでは、
彼は改めて自分の存在の意味を知り、
“世界とともにゆく者”として周囲とどう折り合っていくのか
自覚することになります。
悲劇と引き換えではありますが、その出来事がいわば彼を大人にし、
シャ・フロウの夢の世界を、他者からの干渉ないままに、
細く長く存続させているのだとしたら、意味のあることだったのでしょう。

彼の存在は富江拓世の世界観と密接に関わっているので、
説明が難しいですね・涙。
「森の王」本編より端的にっていうのは無理かと…汗。

命名は片山愁氏のコミック「学園便利屋」シリーズに登場する猫の名前から。
登場時のイメージはあしべゆうほ氏の「クリスタルドラゴン」のとあるシーンから。
昔の自分って、気に入ったものを非常にダイレクトに取り入れていて、
とても恥ずかしいです…。

彼のことはまだまだ書きます。(となると「森の王」はやはり再版か…)
今のところ宇宙の終焉は作者にとっても想像の彼方なので、
シャロムはいつの時代の出来事も乗りこえて、飄々と生きていくのでしょう。
それはちょっと頼もしいことだと思っています。

コメント (2)
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第二弾

2006-04-23 21:49:17 | 設定公開
しまった、投稿がまた消えた!ああ私の2000文字が~。がっくり。
というわけで、もう1回マジャスさんのキャラ設定です。もう、ちょいと疲れました…。

①フルネーム
本名レンシーア・シェザーナ。愛称レニ。
のちに師より魔女としての名マジャスティナクを授かる。通称は石の魔女。

②生年月・出身地
アシアン暦235年6月生まれ 王国北方の貧しい村に生まれる。

③身分・素性
異端の能力を持って生まれ、それがもとになった災害で村は離散。
弟フェザント、従妹フィリテとともに、10代前半を浮浪児として過ごす。
10代半ばでファリルの町に辿り着くが、能力を制御しきれないことに加え、
弟の素行も悪く窮地に陥る。
結局彼女が普通人としての人生を諦め、魔女シルマオンブルに弟子入りして
町を離れることで、弟の罪も赦されることになった。
魔女の弟子としての時間は穏やかに流れ、
フェザントもフィリテと結婚して娘イリをもうける。
しかし喜びも束の間、フェザントは些細な争い事で殺され、
彼女は大きなトラウマを負う。
その後師の許を訪れたソロン侯の世継ぎフェダム・レイと出会い、
同じ年頃で別れた弟の面影が重なり、能力を暴発させるが、
フィダム・レイの優しさに触れ、正気を取り戻す。
その後も何度か彼に救われることがあり、
好意を隠そうとしない少年に遂に心を奪われる。
その時信頼の証として、真実の名と自分を無力化するすべを彼に贈った。
その後師シルマオンブルの死去にともない魔女となり、
巨樹のふもとの石屋に住居を定める。
が、襲ってきた盗賊を殺して身を守った為に領主達に敵視される。
真相を確かめに来たフィダム・レイに壮絶な戦いの場を見られ、
混乱の中で彼と結ばれる。
しかしもっと大きな王国の動乱の中でフィダム・レイと引き離されるが、
彼の願いを守り、彼の弟クリシス・ノイが当主となったソロン家に助力することで、
大きな信頼と安息を得るようになった。

その後姪のイリが不死の英雄シャロムと深く関わったことにより、
炎の魔女との戦いにおいて、同胞たちを代表する存在となる。
戦いが終息したのちは王の命によりファリルの町にとどまり、
同じくシャロムの教育係となったフィダム・レイとともに多くの時間を過ごした。
2年の妊娠のすえ、息子シーリンと娘リリカを出産。
その頃既にフィダム・レイは王都に戻っており、
平穏な暮らしを願って子ども達の養育はシャロムとイリ夫妻にゆだねられる。
その後彼女は森の石屋に戻るが、度々ファリルを訪れ、
魔女らしくもなく人々の尊敬を集めた。

娘リリカが蛮族に殺された後、復讐に狂った息子シーリンを討つシャロムに
あえて助力し、生み出した責任を全うする。
その後戦災孤児を引き取って弟子とし、その娘は不死王の千年恋人として
名を馳せた魔女ローゼアヴァーズとなった。
先に去っていった人々の冥福を祈りつつ、長い晩年を森で過ごす。
最後は同胞達が看取った。

④外見
長身(173,4㎝くらい)でグラマラスな色白美女。
波打つ艶のある栗色の髪に、深青の瞳。
弟子時代はきつめの顔立ちとナイスバディに、おどおどした表情が似合わず、
痛々しい感じ。
魔女となってからはしばしば顔・身体に独特の紋様を描き、
堂々として華のある女性となった。
その美貌は100歳近くになっても衰えなかったという。


⑤性格
弟子時代は能力が暴発しないよう、感情を抑制されていた為、
何事にも控えめで引っ込み思案。
自分に自信がなく、途方に暮れているようなところがあった。
身内には深い愛情を覚えながらも、近付くことをためらう。
魔女となった後は落ち着きを取り戻し、エキセントリックな人物が多い
魔女の世界では異彩を放った。
幼い頃の育ちが育ちなので、身内に対する言葉遣いは少々ぞんざいだが、
情が深く、思慮深い女性である。

⑥趣味・特技
趣味は料理と庭仕事。菓子作りが楽しいらしい。
庭は半分魔女の実益としての薬草育て。
特技というか、魔法使いとしては地属性の術が得意。
数体の使い魔は貴石が核となっている。

⑦その他 作者コメント
マジャスとの付き合いも、もう10年くらいになります。
アンニュイな大人の女性だった彼女にも、少女時代があり、恋があり、
蜜月があり、別離がありました。
自分自身に振り回されっぱなしだった彼女が、
自分から身を引くことを申し出るようになるとは、強くなったものです。
魔女という特殊な立場にありながら、彼女は現実の女性の問題を
色濃く負っています。
彼女に共感する方が多いのは、そのせいなのかもしれません。

マジャスティナクの命名由来は不明ですが、英語のmajesty(マジェスティ
・威厳、荘厳の意。呼びかけだと陛下の意味も)が近いような気がします。
本名のレンシーアは割とはっきりしていて、当初“蓮息”(レンシー)
という言葉が頭にあったのを、こんなかぐわしい名は、
それなりに華のあるひとでないと…と思い、マジャスの本名に設定。
レンシーのままではすわりが悪いので、女性名を強調してレンシーア。
レニはその短縮形です。

けなげさとあだっぽさと力とトラウマを併せ持つ、彼女は人気があります。
うんと姉さん女房なのも、ポイント高いのかもしれませんが。
絵心もさそうみたいで、手元にないのも含めると、3名様より、
彼女のイメージをいただきました。眼福眼福。
読者サイドに限らず、作中でも有名人のようです。
ま、一般人と付き合ってる魔女だってだけで、
魔女の世界ではゴシップの華に違いありませんが!

彼女はまだもうちょっと書きます。
ヒロインでなく、重要人物の母として。
間違いなくその時の彼女が一番不幸で失意のどん底なのですが、
今私の頭のなかにいる、ある決意をする彼女は、揺るぎなく、凛としています。
その強さも、きっとフィーがくれたものなのでしょうね。
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企画始動~

2006-04-16 16:23:18 | 設定公開

えー、という訳でいささか見切り発車ですけれども、創作裏ネタというか、
「アシアン年代記」シリーズのメインキャラの設定その他を
多少述べさせていただこうかと思います。

完全ネタバレになるので、どうしたものかと思っていたのですが、
文字色を白にすることで解決!どうぞ反転してご覧下さい~。

という訳で、第1回はフィダム・レイ氏から。
結構人気はあるようなんですが、
意外なことに絵にしてみたというお話はまだ聞かないキャラなのです。
彼はどうも読者様サイドに立っているというか、
感情移入しやすいタイプなのかもしれません。
なので、今回の企画にも、入り口としてご登場いただきました。では。

①フルネーム
フィダム・レイ・ソロン 愛称はフィー

②生年月・出身地
アシアン暦245年3月生まれ 王国北部マイオス出身

③身分・素性
七大諸侯と呼ばれる大貴族であるソロン家に生まれる。
父は当主オンラード・ウル・ソロン。
母はナサレフ家の娘ルスキニア・ナサレフ。
北の雄の別名を持つ一族の、次期頭領として育てられた。
しかし、王子シャリオルフィンに出会い、
彼の治世に向けての企てに関わったことと、
魔女の弟子レニ(のちの魔女マジャスティナク)を愛したことから、
定められた道を外れていくことになる。
最終的には生家を継がず、王家の補佐役として生きていくことを決意、
3代の王に仕え、友として後見人として大いに信頼を得た。

一度は離別したマジャスティナクとはのちに、
王国の脅威・炎の魔女との戦いの中で再会を果たし、
その戦いを集結させた英雄“不死王”シャロムの教育係を
ともに引き受けることになる。
1年間の役目の間、彼女とは夫婦同然に暮らし、
男女の双生児をもうけるが、養育をシャロムに託し、王家に戻った。
その後も妻帯はせず、遠くから愛するものを想い続けた。

④外見
長身(187,8㎝くらい)で筋肉質。
パワーだけでなく、スピードにも秀でたバランスのよい肉体を持つ。
髪はクセのない淡めの金褐色で短髪。瞳はグレイ。
彫りの深いシャープな顔立ちをしていて、
生粋の武人らしい、正統派の男前でもある。

⑤性格
幼少期より戦士となるべく教育された為、
不完全ではあるが二面性を持っている。
本来は生真面目で頼られるとイヤといえない性格。心配性で苦労性。
一度決めたことはなかなか覆さない、ある意味まっすぐな、もしくは頑固な人物。
文武ともにすぐれるが、独創性には乏しい。
戦闘時には勇敢で、戦術のセオリー通りに動き、
冷酷な判断も辞さないが、そのストレスは蓄積されていく模様。
女性に言い寄られるのは苦手だが、自分から言うのは意外ときちんとする。

⑥趣味・特技
趣味は乗馬と音楽鑑賞。剣術と素手での格闘が得意。
特技はあまり寝ないで済むことと、速記。字も綺麗。

⑦その他 作者コメント
意外性の無いキャラだけに、裏話的な設定も何もありませんです、彼は…。
「森の王」を書いている途中でシャリオをきちんと登場させることにした時、
一人じゃあんまりだ、と思い、お付きをつけただけ、
というのが誕生秘話だったりなかったり。
ソロン家の人ってことだけ決めて、命名はなんとなく語感で。
あとになって、フィダムの音がフリーダムに近いことに気付いた。
凄い幸せな人ではないのですが、
常に何らかの目標を持ち(というかシャリオに持たされ)、
それにある程度の充足感を持ちつつ生きていけた人だと思います。
彼は大好きっていうより、出来の悪い弟のような存在です。
もうちょっとちゃんとしろよ!って思ったり、
あれっ意外と男らしいとこあるじゃん見直した、と思ったり。
「かがやく夜の唄」でも彼のしでかす色々な失敗や
「ちょっといいところ」は作者の楽しみでもありました。
今後彼をメインに書くことはないと思いますが、
今までの彼のお話はまた何度も読み返すことと思います。
 

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