
今日はいいお天気で、空もいい色でした。
夏の痛いような日差しではなく、ちょっとやわらかめ、
でも動くと暑いです。まだしまってなかった半袖でお仕事…。
これは男物羽織の衿部分なんですが、もともとのままですから、
開けば2.5m以上ののまっすぐで切り込みのない布に戻ります。(これは270)
それはよかったんですけどね、この羽織、最初に触ったときに
なんともいえないベトつきといいますか、砂糖系のベタベタではないのですが
古着特有の「じとっ」とした汚れの感覚がありました。
古着には珍しくない感覚ですが、これは特にひどくて、
思わず「あっ解きたくないっ」と思ったくらい。
それでもしかたありません、解いたのですがなんというかもぉ…、
しばらくはお目にかかるのやめましょう…と、
かわいそうに袋に入れて幾年月…オイオイ…。
今日は思い切って、衿だけ洗ったのですが…なんと臭かったこと。
古着には特有のにおいがあり、水につけることでホワンとにおいます。
たいがいはホコリくささと樟脳の入り混じったにおいなのですが、これは違いました。
なんというのか動物的といいますか、いったいアンタはどこに入れられてたの、
と言いたくなるような、文字や言葉で表現できないニオイ。
かといってツンツンくるわけではありませんで、まぁそこはかとなく…。
それっていい香りのことですが、ともかくにおいました。
まずは水洗いして、さすがに香りのいいシャンプーを落とし泡立てたのですが、
シャンプーの香りなんか、あっという間にどっか飛びました。
おまけになんという泥水状態の色!
どんだけ汚れてんのよ…と思いながら、もうグッチャグッチャともみ洗い。
水をかえて二回洗ったら、やっと樟脳のニオイがしてきました。
こんな「猛者」は初めてですー。
もし白や薄い色目だったら、きっともう使い物にならないほどだったかも。
普通古い布を洗うと、汚れと元の染料の色が出るのですが(出ないのもあります)
これはとにかく「どう見ても汚れ」としか思えない色がどんどん出てきました。
4回目くらいのすすぎで、ようやく染料が…あら藍の色じゃん。
というわけで汗だくで洗いまして、伸子張りしました。
縮まなかったので、本当は伸子もそんなに細かくうたなくていいと思ったのですが
衿はシッカリ折って仕立てられますから、どうしても縦の折り線が
きっちりついてしまいます。
あとあとアイロンもめんどくさいので、細かくうって伸ばしました。
この日差しでは、いいものはヤケが心配ですがこれはまぁいいでしょ。
で、何のためにこれを出したかと言いますと、帯裏にしようかと思いまして…。
表地は昨日のおんまさんもいいし、銘仙とか、羽裏とか…。
半幅なら、オナカの裏でツギツギにすればいいし、作り帯ならあまるくらい。
角だしもできるタイプの付け帯がいいかな…などと考えながらやりましたが、
さて、本気でやるのはいつのこと…きたるべき「やる気」になったときのために、
今から洗ってとっとくんだもん…と、言いわけ言いわけ…。
実際、着物と言うのは解いて一番長いのは「衿」、
中でも男物羽織の衿は反幅で長い、その上色がたいがいジミでモノがいい、
というわけで、帯裏にはいいんですねぇ。
昔の昼夜帯は「黒繻子」が多かったのですが、イマドキ繻子はなかなかありませんし、
古い繻子だと弱くてたいがい裂けやすくなってます。
だから紋付などの黒い羽二重や、お召しなどがいいと思うんですよ。
ちょっと待ち針でとめて、こんな感じ…とやってみました。

今日は湿度も低くて、あっというまに乾きました。
これが実際の帯になって、このぶっとい胴に巻かれるのはいつのことやらですが、
とりあえず、いつでもナントカできるようにこれでしまうことにしましょう。
それにしても…あぁくさかったなー。
夏の痛いような日差しではなく、ちょっとやわらかめ、
でも動くと暑いです。まだしまってなかった半袖でお仕事…。
これは男物羽織の衿部分なんですが、もともとのままですから、
開けば2.5m以上ののまっすぐで切り込みのない布に戻ります。(これは270)
それはよかったんですけどね、この羽織、最初に触ったときに
なんともいえないベトつきといいますか、砂糖系のベタベタではないのですが
古着特有の「じとっ」とした汚れの感覚がありました。
古着には珍しくない感覚ですが、これは特にひどくて、
思わず「あっ解きたくないっ」と思ったくらい。
それでもしかたありません、解いたのですがなんというかもぉ…、
しばらくはお目にかかるのやめましょう…と、
かわいそうに袋に入れて幾年月…オイオイ…。
今日は思い切って、衿だけ洗ったのですが…なんと臭かったこと。
古着には特有のにおいがあり、水につけることでホワンとにおいます。
たいがいはホコリくささと樟脳の入り混じったにおいなのですが、これは違いました。
なんというのか動物的といいますか、いったいアンタはどこに入れられてたの、
と言いたくなるような、文字や言葉で表現できないニオイ。
かといってツンツンくるわけではありませんで、まぁそこはかとなく…。
それっていい香りのことですが、ともかくにおいました。
まずは水洗いして、さすがに香りのいいシャンプーを落とし泡立てたのですが、
シャンプーの香りなんか、あっという間にどっか飛びました。
おまけになんという泥水状態の色!
どんだけ汚れてんのよ…と思いながら、もうグッチャグッチャともみ洗い。
水をかえて二回洗ったら、やっと樟脳のニオイがしてきました。
こんな「猛者」は初めてですー。
もし白や薄い色目だったら、きっともう使い物にならないほどだったかも。
普通古い布を洗うと、汚れと元の染料の色が出るのですが(出ないのもあります)
これはとにかく「どう見ても汚れ」としか思えない色がどんどん出てきました。
4回目くらいのすすぎで、ようやく染料が…あら藍の色じゃん。
というわけで汗だくで洗いまして、伸子張りしました。
縮まなかったので、本当は伸子もそんなに細かくうたなくていいと思ったのですが
衿はシッカリ折って仕立てられますから、どうしても縦の折り線が
きっちりついてしまいます。
あとあとアイロンもめんどくさいので、細かくうって伸ばしました。
この日差しでは、いいものはヤケが心配ですがこれはまぁいいでしょ。
で、何のためにこれを出したかと言いますと、帯裏にしようかと思いまして…。
表地は昨日のおんまさんもいいし、銘仙とか、羽裏とか…。
半幅なら、オナカの裏でツギツギにすればいいし、作り帯ならあまるくらい。
角だしもできるタイプの付け帯がいいかな…などと考えながらやりましたが、
さて、本気でやるのはいつのこと…きたるべき「やる気」になったときのために、
今から洗ってとっとくんだもん…と、言いわけ言いわけ…。
実際、着物と言うのは解いて一番長いのは「衿」、
中でも男物羽織の衿は反幅で長い、その上色がたいがいジミでモノがいい、
というわけで、帯裏にはいいんですねぇ。
昔の昼夜帯は「黒繻子」が多かったのですが、イマドキ繻子はなかなかありませんし、
古い繻子だと弱くてたいがい裂けやすくなってます。
だから紋付などの黒い羽二重や、お召しなどがいいと思うんですよ。
ちょっと待ち針でとめて、こんな感じ…とやってみました。

今日は湿度も低くて、あっというまに乾きました。
これが実際の帯になって、このぶっとい胴に巻かれるのはいつのことやらですが、
とりあえず、いつでもナントカできるようにこれでしまうことにしましょう。
それにしても…あぁくさかったなー。
とってもおしゃれな帯になりますね。
羽織の衿と羽裏で帯を作るなんて考えも
及びませんでした。ほんとステキです。
縮紬を自分に怒りながら洗った記憶と重ねてしまいました。
あれもほっんと、すごかったです。(遠い目)とんぼさんのは
さらに上回る様相で、大変だったと思います。
それにしても、いい感じの帯になりますね^^いいなぁ。
いいなぁ~(よだれ)。さすがです。
誰のかもわかんないのは もっと。
読み進むうち、あるお方が思い浮かびました。
黒い羽織ってーことで、「反省猿」さんです。
なんちゃって、人間よりキレイにされてる気がしますけど(^m^)
とんぼさんにお聞きしたいことがあります(またかっ)。
とんぼさんの体にサイズぴったりの仕立てのキモノ、
おはしょりの下、何センチくらい衿先が出ますか?
私のキモノ、どれも長い気が・・・。
着崩れなくていいのだろうけど、どーもスマートじゃないな・と。
好みなのでしょうけど、とんぼさんはどれくらいですか?
最近は裏の黒い帯とかありませんから、
目新しいかな、なんて思ってます。
早く作ってみたいと思いつつ…、
いつのことですかねぇ…。
ほんとに「におい」は困ります。
ホコリはマスクでなんとかなりますが、
ニオイは花につきますしねぇ。
それにしても「究極の汚れ」でしたー。
古着は、汚れ、ほこり、におい、は
つき物だと思っていますが、
正体わからないと、ちと困りますね。
今回のはちっと動物系のニオイもあったので、
もしかすると「犬好きネコ好き」だった?
なんて想像しちゃいました。
衿ですが、ほんとは出ないほうが…
と言われますが、私そのときによりますけど
2~3センチくらいだと思います。
もらった着物で長いのありますけど、
なんかきになりますね。
「花」についてどーする…「鼻」のマチガイです。
すみませーん。
ド赤っ恥かくのも慣れました(威っ!)。
普通は出ないモンなのですか? ・・・ってなくらい、
わたしのキモノはどれも20センチは出てますから(汗)。
昔の仕立ての人は、いくら寸法を伝えても、身丈と裄が短く仕上がってきました。
勝手に「そんな大オンナ、いないだろ」と思うようです。
ゆえに「衿下短い=衿長い」となるワケですな。
今度仕立てるときは「IKKO」と名乗ろうか
「マツコ・デラックス」を名乗ろうか・・・(悩)
ありがとうございました。
次の仕立ては、衿を短く(爆)してもらいます。
私ももらい物で長いのがあります。
見た目のモンダイってやっぱりありますね。
あまり見えないところなので、
特別気にしたことはなかったんですが、
自分のでも長いのは、ちときにしてみます。
今頃こんなこと言ってる…へへへ。