
毎年、西陽の強い玄関前には、スダレをつるすのですが、
毎年同じように「いつにしようかな」と迷います。
梅雨が明けてから…なんて考えていた時期もありましたが、年々日差しの強さが気になり、
今日あたりのように、まだ5月のうちに夏のような暑さになると、あぁもうやっちゃおう…です。
考えてみれば、着るものだって5月いっぱいで袷は終わり…です。
京都は古い家ほど、今でも6月1日からは、夏こしらえに変わります。
そーだよね、かまわないよね、とさっさとつるしました。
去年から「燻しよし(葦)」という、色目が濃くて太目でがっしりしたものにしています。
丈夫だし、見た目も渋いので気に入っています。
昔住んでいた小さな家は、ふすまも障子もありましたが、それを「葦戸」に変える余裕はナシ。
なので母は、まず窓の外にスダレ、そして障子は、下から三分の一くらいまで、
カミソリで障子紙を市松に切り取っていました。つまり風通しです。
クーラーなんてない時代ですから、風を通すのが涼をとる手段。
スダレをつるせば、窓全開でも外から見えないし、障子を市松に切り抜いておけば、
お客がきたとき、障子を閉めて台所を隠しても風は通るし、台所は見えにくくなる…というわけです。
もう暑いしな…と、おちゃわんやお皿が、白地に藍柄のものに変わったし、
ガラス食器も多用しました。どれも瀬戸物屋のハンパもので、100円200円のものばかりでしたが…。
いちいち見ていたわけではないけれど、思い出してみれば、
べったんこのせんべい座布団のカバーも麻の涼しげな柄になったし、ひとつしかない腰高窓のカーテンも、
小さな茶箪笥の上の花瓶も花瓶敷きも…いつの間にか「夏物」になっていました。
母そんなことで暮らしを楽しむ人でしたね。
なかなかマネできませんが、ひとつでもふたつでも…私はこれで夏のしつらえ…とごまかします。
日差しがちょっと和らいで、ほっとしています。
まだこれから梅雨がきますが、それまでのお天気は大事に使わないと…で、
毛布洗い、伸子張りなど、あたまのなかにだけは、渦巻いています。ははは。
昨今の温暖化で「春」は短いし、
梅雨の前にこんな暑さだし、
ということを理由にしたりして…。
昔の人は、こまめでしたよね。
我が家は障子もふすまもなくて、
ほんとつまんないです。
あればあったで手間がたいへん、とか
いうんですけどね。
こちらも今日、厚かったです。
続くのですと。夏はどうなるんでしょ、です。
私も「あーあれやったらいいだろなぁ」とか
「ここはこういうのがあるといいな」とか
頭の中ではとっくに部屋中「夏」です…。
今日あたりも夏のような日差しで、
つるしておいてよかったーと思いました。
私もせいぜい、スダレと暖簾くらいですが、
やっぱりそれだけでも…って思いますね。
夏しつらえはきちんとしていました。
でも私ときたら ・・・
まだ 段ボールの山に囲まれて
汗だくで 片付けつつ 想い出に浸っている状態
家じゅうが 暑苦しい
我が家も早速 障子の上段を市松模様にして
風を取り入れる事にしましょう っと
(上の方が 外からの視線の心配が無いので
北海道も一昨日は30度というところがあったようでびっくりです。
先ほども本州から見えた方がびっくりしていました。
私も早く夏の準備をしなくては。。。
気持ちは急くのですがさっぱり身体が動きません。。。
すだれを吊るしてもらいました。
夏のしつらえは、すだれとのれんぐらいの
手抜きです。
季節に合わせてのしつらえ、思うだけです。