
先日オークションに出したものの残りです。
まだ少しありますので、出す予定でいます。
さて、この「錦紗」というのは、極く細い強撚糸を使ったちりめん。
ちりめんというと凸凹ザラザラなんですが、
錦紗ちりめんは糸が細くて織りが緻密なため、表面にも大きな凹凸が感じられず、
とてもしなやかです。それでもちりめんですから洗うと縮みます。
縮むとそのぶん厚みが出て、凸凹が戻りますからザラザラ感も出ます。
販売したのは、ざっと洗ってありますが「伸子張り」をしていません。
アイロンだけです。やってみるとわかるのですが、
アイロンで決まった幅に幅だしをするのはむずかしいんです。
それでも着物にするのでなければ、幅はなくてもいいし、
逆に少し厚みがあるほうが、素材として使うときには使いやすい場合があります。
それで、保管したままだったものを出品させていただいたのですが、
自分の「うそつき用の袖」分は残そうと思いまして、
伸子張りして幅を出しました。36センチまで出ました。
それで、比べてみました。

こんなに縮むんですよね。
それと、ツヤが出ているの、これだとちっとわかりづらいんですが…。
上の雀さんの方がちょっと輝いてます…それと下の柄が透けて見えますね。

凸凹があれば光は乱反射するわけで、伸ばして平らになればちゃんと反射する…、
それこそ顕微鏡の世界の話…というくらい、小さな世界のことなのですが、
ちゃんと結果としてこう出るわけです。
しなやかで平絹と同じように薄くて軽いのにつやがあって美しい、
だから今でも人気があるんですね。
伸子張りは、私は母がやっていたことの見よう見まね…どころか、
実は母も私が大きくなってからはしませんでした。
たぶん場所的に長くひっぱれる場所がだんだん減ったせいと、
少しずつ余裕ができてて、プロに頼むようになった…ということも
あったかと思います。ツギアテだらけの古ーい着物などで、
半天とかおでんちを作ってくれましたが、
そういうものにするようなのは、既に生地の分量も少なくなっていて、
伸子張りよりも「張り板」の方に貼っていました。
古いおなべに作ったふのりをつけて、まっすぐまっすぐ貼ってました。
張り板はその後ダメになってしまい、ジサマが二台目を作りましたが、
いまやそれも我が家に来ています。使ってみようと思いつつ、
半幅の伸子もあるものですから、つい使わないままです。
私の子供のころにも、伸子は少なくなっていましたが、
張り板は、よそのおたくでも見ました。きれいに乾いた木綿の生地が、
次にあったときにおばあちゃんのおでんちになっていたりして。
一枚のハギレもムダにしない…究極のエコ、なんて大仰に言わなくても、
昔は当たり前にやっていたんですね。
幅が広がっちゃったんですが、これは伸子張り済み、で、
残りも販売しようと思っています。
ああ本日も時間切れ…これでおやすみなさいです。
まだ少しありますので、出す予定でいます。
さて、この「錦紗」というのは、極く細い強撚糸を使ったちりめん。
ちりめんというと凸凹ザラザラなんですが、
錦紗ちりめんは糸が細くて織りが緻密なため、表面にも大きな凹凸が感じられず、
とてもしなやかです。それでもちりめんですから洗うと縮みます。
縮むとそのぶん厚みが出て、凸凹が戻りますからザラザラ感も出ます。
販売したのは、ざっと洗ってありますが「伸子張り」をしていません。
アイロンだけです。やってみるとわかるのですが、
アイロンで決まった幅に幅だしをするのはむずかしいんです。
それでも着物にするのでなければ、幅はなくてもいいし、
逆に少し厚みがあるほうが、素材として使うときには使いやすい場合があります。
それで、保管したままだったものを出品させていただいたのですが、
自分の「うそつき用の袖」分は残そうと思いまして、
伸子張りして幅を出しました。36センチまで出ました。
それで、比べてみました。

こんなに縮むんですよね。
それと、ツヤが出ているの、これだとちっとわかりづらいんですが…。
上の雀さんの方がちょっと輝いてます…それと下の柄が透けて見えますね。

凸凹があれば光は乱反射するわけで、伸ばして平らになればちゃんと反射する…、
それこそ顕微鏡の世界の話…というくらい、小さな世界のことなのですが、
ちゃんと結果としてこう出るわけです。
しなやかで平絹と同じように薄くて軽いのにつやがあって美しい、
だから今でも人気があるんですね。
伸子張りは、私は母がやっていたことの見よう見まね…どころか、
実は母も私が大きくなってからはしませんでした。
たぶん場所的に長くひっぱれる場所がだんだん減ったせいと、
少しずつ余裕ができてて、プロに頼むようになった…ということも
あったかと思います。ツギアテだらけの古ーい着物などで、
半天とかおでんちを作ってくれましたが、
そういうものにするようなのは、既に生地の分量も少なくなっていて、
伸子張りよりも「張り板」の方に貼っていました。
古いおなべに作ったふのりをつけて、まっすぐまっすぐ貼ってました。
張り板はその後ダメになってしまい、ジサマが二台目を作りましたが、
いまやそれも我が家に来ています。使ってみようと思いつつ、
半幅の伸子もあるものですから、つい使わないままです。
私の子供のころにも、伸子は少なくなっていましたが、
張り板は、よそのおたくでも見ました。きれいに乾いた木綿の生地が、
次にあったときにおばあちゃんのおでんちになっていたりして。
一枚のハギレもムダにしない…究極のエコ、なんて大仰に言わなくても、
昔は当たり前にやっていたんですね。
幅が広がっちゃったんですが、これは伸子張り済み、で、
残りも販売しようと思っています。
ああ本日も時間切れ…これでおやすみなさいです。
こんなに幅が変わるんですものね。
うそつき袖やもう少し生地があれば
胴抜きの長襦袢もいいですね~
こうやって現物を比べて見せていただけるとよっく分かります。
こういうことを知ると「(絹物を)家でザブザブ洗っちゃう」の怖さがヒシヒシと感じられますねぇ。
この布、ホント可愛くて、長襦袢分あったら欲しい!と思ってしまいます。
実は古い結城縮みを仕立て直しするために、洗い張りに出そうとおもうのですが、小穴が少々ありまして・・・
糸印を付けておくべきか、溶ける糸と小ぎれを切り刻んで孔をアイロンで塞いでおくべきか、悩んでおります・・・・
良いアイディアありましたら ご伝授ください。
実は先日
私も着物を洗ってみました~!
(この話は明日私のブログにUPされます)
でもうちにはこんないい道具はないし
弱っていた布でしたので
目が詰まってちょうどよくなったように感じ、
アイロンもかけず、そのままにしました。
>逆に少し厚みがあるほうが、素材として使うときには使いやすい場合があります。
というとんぼさんのお言葉を読んで
「おお、正解だった!」
と安心しました。
張り板って、どんなもので代用できますか?
私でもできますでしょうか?
アイロンよりいいのかな・・・。
過去ログを検索してみようと思ったのですが
あまりにも膨大なデータで(汗)。
もしまだでしたら
新しいお題にしていただきたいです!
なみだをのんでいますが
一度はやってみたいですね^^
そうなんですよ、柄もかわいいし、
きれいになっちゃってしなやかで…。
売るつもりが欲がでてますー。
残りの長さをチェックしよーっと!
今は和裁も特別技術になっちゃいましたから、
洗うことから全部お任せ…。
解くだけでも何千円だかかかるんですよね。
ちっとでも、自分でできたら、と思います。
これ、着分ないんですけど、
こんな色柄、何で今ないかなー、ですね。
私の場合は、ほとんどあとは手芸素材に
なることが多いので、
小さい穴はあまり気にしません、
よこに広がるので、
それで穴が大きくなりそうな場合、
布が裂けそうな場合はかがっておく程度です。
手元に入ってくる「洗い張り済み」の反物が
いろいろありますが、ほとんど「ツギアテ」が
してあります。中にはバッとひろげて
ツギアテのないところが30センチもない、
みたいなものすごいのもありますよ。
アイロンパッチ式の威力は、
私にはわからないのですが、
「ツギアテ」をして出しても、ちっとも
かまわないと思います。
「応急」ということであれば、その旨、
先方にお伝えになればよろしいかと。
さっそくお題として使わせていただきました。
ただ、あんまりちゃんとしたお答えには
なっていないかと思います。
「板」ならなんでもよさそうなものですが、
たとえばカンナかけてつるつるにしちゃうと、
布が乾いたとき、するりと落ちて飛んでゆく
なんて可能性があるんじゃないかと…。
ちょっとまさつがあったほうがいいわけです。
布をはがすと、ぴぴぴって、音がしてました。
手伝わされましたからねぇ覚えてます。
なんたって「快感」ですよ。
のりつけなくてもぴしーっとしますしね。
アイロンかけではうまれない「ハリ」が
でるんです。洗い張りとは、
よく言ったものだと思います。