goo blog サービス終了のお知らせ 

ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

ポワロさんのファンです。

2014-10-16 22:51:19 | つれづれ

 

最近、DVDをよく見ています。

NHKで放送していた「エルキュール・ポワロ」…全部ちゃんと見てなくて、

いつも「あっ今日放送だったー」なんてことばかり。

それがDVDで、ポワロシリーズが出ていたので、ずーっときになって、へそくりに、ちと上乗せして、

ついにセットを大人買いしたものです。何度でも好きな時に楽しめるというのはありがたいものです。

 

元々、推理小説が好きでした。初めて読んだ推理小説は、小学生のころの「モルグ街の殺人」。

モルグ街…はエドガー・アラン・ポーの作品ですが、私が読んだ彼の作品は「モルグ」と「黄金虫」だけ。

それがきっかけだったかどうかは覚えていませんが、

その後、推理小説とか探偵小説とか呼ばれるものは、いろいろ読みました。

なぜか外国ものから入りまして、当然のようにシャーロック・ホームズ、エラリー・クィーン、ドルリー・レーン、

そしてエルキュール・ポワロ…。

国内では、確か私が20代半ばのころに「横溝正史」のブームでした。私も一通り読みましたねぇ。

 

私はトリックとか謎解きとか、とても弱いので、おかしな話ですが、読んでいて「犯人は誰だ」って、

あんまり考えたことがありません。とんでもない「ファン」と言えます。

小説ですから最後にはわかるわけだし、それを探偵さんが推理すればいいことだし…なんて考えてる。

要するに「物語として」を見るので、人間関係とか、登場人物の心の機微とか、そんなことに目が行きます。

なので…はい、邪道ですが、結末から読むこともあります。ははは。

 

いろいろな「本」が映像化されることは、近代当たり前のように行われますが、

それまで「文字」でしか知らなかった「ヒト」が、動く人間で現れると戸惑います。

でも、シャーロックとポワロは、とにかく俳優さんのうまさですねぇ、違和感ありませんでした。

そして、映像になってなによりうれしかったのは「町並み」「風景」「風俗」…。

特にヨーロッパの石造りの家や街並み、時代的に当然の馬車、汽車、そして女性のドレスや髪型…。

 

私は日本の時代小説も好きで、そんなときは頭の中に江戸の町や、巻き羽織姿の同心、

ちょいと粋な長唄の師匠が、長火鉢の向こうで…なんて光景を想像するわけです。

着物の方は割とあっさり想像できるけれど、ヨーロッパは断片的にしかわかりません。

そもそも、私が初めてイギリスの貴族なるものを知ったのは、小学校の低学年で読んだ「小公子」。

「伯爵の城」なんてのを、あのシンデレラ城のようなお城を想像したりしてました。

後年「文学全集」で再読した折の「挿絵」で、セドリック・フォントルロイ卿が、仔馬に乗っているのを見て、

ウチに馬がいるんだぁ…なんてね。

 

もちろん、情報があふれだし、こちらも年を取るにしたがって「こういうものだ」という知識は少しはありましたが、

やはり映像で「○○荘」「○○館(やかた)」などと呼ばれる、広大な敷地に建つ石造りの洋館を見ると、

なるほどねぇ…と。そして、新シリーズは、少し時代が新しいので「自動車」がたくさん出てきます。

あのころの車って、ほんとカッコいいんですよ。

そんなこんなで、最近時々このDVDを出してはじーっと見てる…もうストーリーはわかってますから、

建物だのドレスだの車だの…そればっかり見ています。

執事、メイド、シェフ、ナニー、ガヴァネス、マスター・オブ・ホース…そんな使用人がいる暮らし、

実際には大変なことだろうなぁと、思わず経費を考えたりして…えぇ血筋正しき「庶民」なもんで…。

 

先日、NHKで、ポワロの「ファイナル」がありました。俳優自身があれこれリポートしたりも入って、

なかなか楽しい番組でした。タキシードも着ない、髭もない「ポワロ」さん、ちょっと不思議な気がしました。

主役デヴィッド・スーシェは、この役をライフワークと捉え、

自分の名前も英語読みの「デビッド・サシェット」を、フランス語読みの「スーシェ」に変えたのだそうです。

ついでに「エルキュール・ポワロ・Hercule Poirot」は、フランス語圏のベルギー南方の人、という設定で、

名前のフランス語読みを貫きましたが、ギリシャ神話の「ヘラクレス」、英語だと「ハーキュリー・パーロット」、

ヘラクレスもハーキュリーも強そうだけど、ポワロのイメージではありませんね。

映画では名刺を受取った、特に庶民系の人たちが読めなくて「ポイロットさん」などと間違える…。

ただ、ファイナルのストーリーは、ポワロがついに天国に召されるストーリーでしたから、さみしい思いをしました。

しかも…あれだけ「殺人」という行為を憎み、許さなかった彼が、

その罪を自身がを犯すことを、人生最期の役目として行う…というストーリーは、悲しかったです。

 

昨夜は、女性のドレスに注目してみていました。

今夜も息子の就寝がちと読めないので、また見ることになりそうです。

今夜は「車」をじっくり見ようかな。 


コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 紙…も捨てられない… | トップ | 今年は手抜きで… »
最新の画像もっと見る

4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
私も好きです (みやこ忘れ)
2014-10-17 08:31:26
私も、NHKの海外ミステリーのドラマ、大好きです。ミス・マープルも、ホームズも、刑事コロンボも!

BBC製作なのでしょうか?
如何にも何か起りそうなガス灯でほの暗い町並みや、ご婦人方のフリル一杯でアイロンはどうやって掛けるのかしら、みたいなドレスも素敵。

ポワロの「ファイナル」は、録画予約を忘れて、再放送待ちです。再放送も済んだのでしょうか?見たかった…

DVD、すっかり欲しくなってしまいました!

後先になってしまいましたが、昨日はコメントをありがとうございました。
きっと、とんぼさんなら一刀両断して下さるだろうと思って、甘ったれなコメを送ってしまいました。
お忙しいのに丁寧なコメを、本当にありがとうございました。

返信する
Unknown (とんぼ)
2014-10-17 10:29:33
みやこ忘れ様

NHK・ポワロで検索すると出てきますが、
再放送も終わっているはず…
残念ながら「放送予定はナシ」になっていました。
オンデマンドでもまだありません。
ただ、人気番組ですから、少し経ったら、
放送されるのではないかと、私も期待しています。

スーシェが撮影に使われたところなど、
案内したりするのですが、町の人がまんま
「ポワロ」と呼びかけたりして、楽しかったですよ。
ひげなくてもわかりますからね。

「一刀両断」、よく言われます。アンタってそうよねって。
バッサリ斬って捨てること、もちろん気持ちの
ずっと内側だけのことですが、整理してしまわないと、
いつまでもイラついたりしなきゃなりませんでしょ。
そんな時間はもったいないと、そう思うだけなんです。
基本、ケチなんですね
返信する
Unknown (古布遊び)
2014-10-18 08:01:29
実は私もポワロのファンです。
そしてシャーロックホームズもーーとんぼさんのおっしゃるように画像で見る街並みや生活の様子が楽しくて見ていました。
終わってしまって残念です~
返信する
Unknown (とんぼ)
2014-10-18 16:48:43
古布遊び様

モダンなイマドキのシティもそりゃすてきですが、
あの石造りの街並みや家並みは、独特ですね。
メイドのコスチュームだとか、女性の帽子だとか、
眼を皿のようにして見ています。
あぁいう帽子かぶりたいわぁぁぁなんて。
いずれ再放送もあるのでは…と思っていますが、
いつのことやら、ですね。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

つれづれ」カテゴリの最新記事