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ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

こんなん出ましたけどー

2006-02-14 13:20:48 | 着物・古布

今日はちょっとお気楽に~・・っていつもお気楽でした、すみません。
えーと、今日届いた「古本」です。昭和36年「婦人生活」1月号の「付録」。
このテの本を年中探しているのですが、いえ、あるんですよあるとこには・・。
でもすっごくお高いのです。たかが「付録」じゃないか、と思うんですが
たいがいゼロがみっつもついてたりする・・・。実は、私の持っている
「編み物」のふる~い本、よく本屋さんで売ってる「家中の編み物」とか
「今年のセーター」とか、あの類の本ですが、そのお店で価格調べたら
4800円と3600円だった!大事にとっておこーっと!
でも、こっちが古本屋さんに売るときは安いんですけどね。

で、この本の最初には、ご覧のような「訪問着」が・・。
「カクタスの花」という題ですが、なんかちょっと・・。
確かにサボテンってあの胴体が茎で、トゲが葉ですから、これで絵的には
マチガイないとは思うのですが、なんかイマイチ「サボテン」っぽく見えない。
どちらにしても、これを着た人はいるんだろーか・・と思ってしまいました。
ちなみに「高島屋」で販売したようです。

こういう「付録本」は、まず「季節の着物」、この本の場合は1月号ですから
「お正月用に訪問着・晴れ着」の特集と「コート類の特集」があります。
それから「留袖」など季節を問わないもの、そのあとは「家族と自分の普段物」
続いて「アイデアもの」とか「新しい工夫の着物」とか・・。
写真のコーナーのあとは全部作り方が載ってます。
だいたいこんな構成なのですが、面白いのは「普段着物」と「新しい工夫」。
実はこんなのが載ってました。



ページの紹介は「新しい素材の着物」となっていて、これは「カネカロン」
という化繊、聞いたことあります、このカネカロンって名前。
たぶん「鐘ケ淵紡績」つまりいまの「カネボウ」の製品でしょうね。
で、この着物は「洋服の感覚で着る着物」となっています。
着物は二部式で、着物と帯で用尺はW巾2.5メートル。
実は衿が「付け衿」、下にブラウスを着ているわけじゃないんですね。
この「付け衿を「伊達衿」のように、着物の衿にホックで止めているんです。
「替え衿を作っておくと便利」だとあります。
前に買った本にも「通勤着としての着物」というのがあって
「昨今外で働く女性も増えてきて・・」と簡単に着られる二部式着物の作り方が
載っていたのですが、そのころはまだ「着物を日常着として着る」という人が
少なからず残っていた・・ということなのでしょう。逆に着物離れを止めようとの
涙ぐましい努力だったかもしれませんが・・。
ともあれ、この着物を見て「へぇぇ~~」と思いました。
最近若い人がタートルネックのセーターの上から「銘仙」などの古着を着て
帽子をかぶったり・・なんていうかわいいファッションをしています。
この写真の着物は「実用的である」ということをうたっていますが、
服と着物をドッキングさせると、新しいテイストが生まれる・・という点で、
実は昔も考えられていたんだな・・と、妙に安心しました。

着物は日本の伝統衣装であり、世界に誇る芸術です。
さまざま守っていったほうがいい形、残しておいたほうがいいルールなど、
あると思います。でもだからと言って、古いものを何でもかんでも
「そのまま・そのまま」というのは、しょせんムリなことだと思うのです。
実際着物の長い歴史を見ても、それぞれの時代の人達が新しいものを取り入れ
古いものを切り捨ててきて、その集大成が、現在の着物なわけです。
着物や帯の巾や長さがかわり、色柄が変わり、着方もかわってきました。
いつの時代も「何を残していくか」だと思うのですが、その「残す」ために
大切なことは「基本をしっかり理解する」ということ、
その基本を踏まえて変えていくということ、変えてはならないものを
きちんととらえていくこと、だと思います。
今もし、安土桃山の時代の人が、今の私たちの着物や着方を見たら
「なんという着方じゃ、嘆かわしい」というかもしれません。
それが「かわってゆく」ということだとは思うのですが、
「長方形の布」をつなぎ合わせることで布を大切に扱って作った長着を着て
帯という美しい布で腰を抑え、更にはその結び方で美しく装う・・という基本は
変わっていないと思います。
これは以前書いたと思うのですが、何年か前に某有名デパートで
「おはしょりつき帯を使ったカンタン二部式着物」というのを見ました。
作務衣の上のような着物の上から、巻きスカート式の下部分を着て、
つけ帯を締める。その帯の下部分に「おはしょり」が縫い付けてあるので、
帯を締めると「おはしょりをしているように見える」というものでした。
愕然としました。こんなことまでしなければ「着物離れ」がとめられないのか
という思いと、こんな着物で育ってしまう人達に「着物文化」を
伝えていってもらえるのだろうか・・という思いと・・。
幸いそれっきり、本にもお店にも「便利着物」としてそれが並ぶ・・ということは
なかったようですが・・・。

着物というものを「変えつつ変えないで」伝えていくということは、
着物について少しでも知っている年代、着物にいつも触れている人の
大事な仕事のひとつではないかと思っています。
着物についてのさまざまなことを、暮らしのなかで親から教えられる、
ということがスポッと抜けてしまった今の若い世代の人達に、
少しでもそういうことが伝えていけたらいいな・・と思っているとんぼです。
思っているだけで、なかなか難しいのですが・・。

ちょっとカタにちからがはいっちゃいました。
別の写真もお見せしましょう。こちら「組み合わせを楽しむ農村着一揃い」。



いや、ここまでモデル立ちしてくれんでも、ふつーにトマトの収穫してる写真、
なんて方が、ずっと自然でいいと思うんだけどなぁ・・。
しかしこれ、すごいんです、この左にまだ写真があるのですが
まずこの上下、それに同じ柄の「袖なし半てん」、これがリバーシブルで
その裏側と同じ生地で、仕事用の「スカーフ」があり、
更に腰から下の「巻きスカート着物」があって、家に帰ったら着物として着る、
そのときの帯は、リバーシブル半てんの裏側と同柄・・。
なるほど「組み合わせ」楽しめますわ・・。

おしまいのおまけ写真、さて、この二人が誰だかわかった人は・・
やっぱり私と同じ年代でーす。左側の人はちょっとわかりにくいかも。
右の人は、今でもときどきドラマに出てると思います。
答えはずーっと下にチョボッと書いておきます。
わざと見づらくしてありまーす。いじわるとんぼ・・。







左 塩沢トキさん 右 磯村みどりさん



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伝えて欲しいひとり。 (武者子)
2006-02-14 16:07:27
決して若かぁないですが(ToT)、私もそういう『着物の基本』を伝えて欲しいひとりです。

着物好きの母も今は亡く、独学で本を読んだり、着付の先生や、G店さんや、とんぼさんにいろいろご伝授戴いて、今日に至ります。

基本を知っていてアレンジするのと、知らずしていいとこ取りファッションをするのとでは、やはり全く違いますよね。

基盤ができていないと、どんなに上乗せしてもカンタンに崩れてしまいます、コレ、何にでも当てはまりますが・・・。



そんなワケで、今後ともよろしくお願いします。(^^)
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はーい!先生! (萬屋千兵衛)
2006-02-14 18:32:17
塩沢トキさんは、すぐ判りましたが、磯村みどりさんは、判りませんでした。

ところが、本当は磯村みどりさんの事の方が、よく知っておりましたから、むしろ、彼女の方に気がつかなければいけなかったのです。(残念)

彼女の弟さんと私は、高校が同じ日大二でして、クラスは違ってましたが、スキーの合宿で一週間同室で、寝食を共に過ごした仲なものですから、すっかり友人になっていたのです。

ですから、当然、美しいお姉様の事も興味ありましたから、よーく知っていたはずだったのですが、長い年月が私の脳味噌を砂の器と化してしまっていたようです。(涙)それでも、とっても懐かしい写真でした。ありがとうございます!(^_^)v



ところで、ここでお詫びをしたいのですが、最近の私は、とんぼさんへの親しみから、少々、口のきき方が乱暴になっていると自ら反省しております。

今後は、気をつけますので、お許しください!m(_ _)m
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Unknown (とんぼ)
2006-02-14 19:45:43
武者子様



知識や思いは、いくらひとさまにお分けしても減るものではありません。たいしたものは持っておりませんが、少しでもお役に立てたら・・・と日々思っております。私にもわからないことは一緒に考えましょう。何かありましたらブックマーク「とんぼへのお便り」でも「和之介」の方へでも、メール下さい。お嬢様にも伝えてあげていかれるように、やっていきましょう!



千兵衛様



お気遣い、いたみいります。親しく思っていただけることはありがたいことです。ちと漫才コンビっぽいですが、今後ともよろしくお願い致します。

磯村みどりさん、一度だけ新幹線のホームでおみかけしたことがあります。もう20年くらい前ですが「やっぱり女優さんというのは、素からして違うものだ」と思いました。私の同級生の弟さんはねっ!!・・・織田無道氏です・・消えちゃいましたネェ、ブラウン管から・・。
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雑誌とほぼ同じ年式の… (りさこ)
2006-02-14 21:07:09
とんぼ先生♪



いつも勉強になるお話、ありがとうございます♪りさこはご紹介の雑誌と同じくらいの年式ですわたしが小学校の頃、母が黒絵羽織を着て、巻貝のような?ヘアスタイルで参観日に来てくれたのを記憶しています。母が着物を全く着なくなったのは、昭和五十年くらいかと思います。でも、お向かいのお母さんは、その頃でも毎朝、紬に白い割烹着を着て、竹箒でお家の前を掃いていた姿を鮮明に覚えています。今はわたしが紬に割烹着を着て、家事に勤しんでいます。先日、実家に荷物を取りに寄ったとき、わたしの割烹着姿を見た父が、気持ち悪いほど優しかったのは、昔の母の姿を思い出したからかもしれませんね
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過去のこととも思えず、 (蜆子)
2006-02-14 23:11:06
昭和36年「婦人生活」とのこと

まさにその年代、母は「婦人生活」とか「婦人倶楽部」なんてのを買い、その付録には必ず作り方、型紙がついていました。

洋服なんて、もうちょっとあとかもしれないけど、中村乃武夫なんていうデザイナーのものまで型紙がついていまして、その型紙に従って色々なものを作って私に着せました。学生でありましたので、着物の工夫は自分用でしたが、洋服はほとんど私のため、ためしにというかよく着ました。

ちなみに妹になると、親の作ったものはもう嫌がりましたね、

どんな型紙がついていますでしょう?

過去のこととも思えず、懐かしいです。
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初訪問です (Mt.fuji3776m)
2006-02-14 23:18:23
こんばんはご訪問ありがとうございました.



いや~、このての本数年前まで我が家にもありました.(母の)

メークとヘアーが時代を物語っていますね.



写真の衿付き着物、こしから下はどうなっているんでしょうねぇ?

シルエットからするとタイトなスリット入りのスカートかと思いますが、どうなんでしょうかね。



塩沢トキさん、この頃はまだあの辺なメガネ掛けてないんですね.

私の知っている塩沢トキさんは頭の大きい、派手なメガネのおばさんです.



とんぼさんのHPは奥が深いんですね、感心させらせました.

今後ともよろしくお願いいたします.



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Unknown (とんぼ)
2006-02-15 00:08:26
りさこ様



私の母もそうでした。薄いブルーの色無地に黒絵羽で・・。家でもよく着物着ていました「割烹着」も・・。懐かしいですね。お父様はひととき「新婚時代」を思い出されていたのでしょう。昔はカミサンもやさしかったよなぁ・・ちゃうちゃう!!なんつーことをっ!





蜆子様



古本になって「型紙」がついているものはまずありません。結局別にして使ってしまうからでしょうね。本文を読んで「型紙参照」なんて書いてあると、ないんじゃーっとくやしがってる私です。





Mt.fuji3776m様



ようこそ!今後ともよろしくお願い致します。

あの下のスカートはふつーの二部式着物と同じ、巻きスカート型の着物の下です。裁ち方図がついているのですが、W巾2.5メートルで、良くぞここまでパズルのように考えたものだと思います。

塩沢さん、私もあのデカデカ頭とメガネの姿しか知りません。この本見てびっくりしました。
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Unknown (陽花)
2006-02-15 09:41:07
とんぼ先生

農村着の写真懐かしいです。

実は私お嫁に来るとき持ってきたんです。

いつの間にか処分してしまいましたが、

2~3着持ってきた記憶があります。

田舎育ちなもので母が持たしてくれたん

です。昭和45年頃嫁に来てすぐの頃は

普段ウールの着物を着て割烹着をして籠

のような物を持って買い物に行っていました。

本当に懐かしく思い出しました。
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私も・・ (とんぼ)
2006-02-15 16:00:31
陽花様



母のイナカは農家でしたので、毎年遊びにいくと伯母たちが写真のような野良着(と呼んでました)を着ていました。とれたてのきゅうりを食べさせてもらったり、稲刈りの手伝いをしたり・・懐かしい思い出です。
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