まさか、パンツの写真をトップにというのもなんなので…。
今日の話題は、もし男性読者の方がいらしたら…スルーしてください。アナタ様のためにも…。
ただいま、例の「テキスト製作中」でして、テキストその3…みたいな形で、
揃えるものについて書いています。
肌じゅばん、裾よけ…から始まって、ずっと来たのですが「和装ショーツ」で、止まってしまいました。
若いママさんですから、たぶん普段もいわゆる「ローライズ」のショーツだとは思うのですが…。
和装ショーツは、もう慣れてしまっている場合は問題ないのですが、ビギナーの場合実に難問で、
着慣れていないこともですが、ショーツの形状以前に「トイレにはいることがタイヘンな作業」なのですね。
何度も書き直しましたが、結局は最初から「ショーツをさげて用をたす」か「さげずに用をたすか」
この二者択一…なわけです。あ、もうひとつあります。「ショーツを穿かない」。
実は着物というものにとっては、ショーツという下着は、まったく新しいもので、
しかも和装にはもっとも合わない形状のもの…なのですね。
元々着物には「ショーツ」や「ズボン」形式の下着や着るものは、
一部を除いて男性のものしかありませんでした。
女性も、体の関係でお世話になることはありますが、
それとても今のようなサニタリーショーツなんてものは当然無いわけで…。
ちょっと生臭い話になりますが、女性はそうなったときは「何かをあてがうか」「中に入れるか」。
江戸時代の記録では「丁字帯」、今でもお産用などで販売されているアレ、つまり越中褌スタイル。
それが、馬の前掛けに似ているということで、「馬褌」とか、その日を「お馬の日」などと言っていました。
もちろん当時は手作り、そしてあてがうものは浅草紙といわれる、今のトイレットペーパーかボロ布。
衛生的なことはいまよりずっと劣悪ですから、明治に入って「脱脂綿」というものが使われ始めるまで、
女性にとっては、今の何倍も不潔で不快な日だったわけですね。
ちなみに、母のハナシでは、自分がそういう体になったとき、
ばぁば(祖母)は、赤い布でお腰を作れといったそうです。冬用にはネルのもの。
つまりたとえ漏れて汚れてもわからないし、洗って落ちなくても目立たないから。
たまたまテレビの「夏の暑さの対処法」みたいなリポートで、最近「女性用褌」が人気があると…。
かわいらしいプリント柄で、寝るときなど「チョー涼しい」と、好評だそうです。
他にも褌というよりTバックタイプのものも売られています。
越中のように、前紐に通して前にひらひら下げるタイプもあれば…こんなの
これはパンドル・ショーツというそうです。
ただゴムに長い布を渡しただけのものもありました。これは「ふんどしパンツ」という名前。
なんといいますか…ははは、まぁ慣れてしまえば、でしょうねぇ。
えーと、なんかアタマぐるぐるしてきましたがな。
要するに…元々女性は、必要なとき以外は「穿かない」暮らしだったわけです。
男性は…これはもう「体の形状の違い」と「排泄の姿勢や状況の違い」です。
以前、書いたことがありますが、子供のころ、母と雑木林に山菜採りだったかに行ったとき、
すぐそばの畑で野良仕事していたおばぁちゃんが、ひょこひょこと林の中に入り、用をたしました。
履いていたもんぺの紐を解き、もんぺの後ろ側だけ股から前に回してつかみ、
短い着物のうしろをちょいと引いて、足を開いて立ったまま…。つまり「穿いてなかった」わけです。
母は、昔はみんなあんなやで…と言いましたっけ。
実は、女性は足を開いてたったまま出来るわけです。男性と違って前に飛ぶことはありませんが、
下から跳ね返りますから桶にまたがり、そのまま…これが京都にあった「公衆トイレ」です。
女性はなんのためにショーツを穿くのか…まあ女性ならではの体のこともありますからね。
衛生的には穿いたほうがいいわけですが、元々「穿かない」暮らしの中で育まれた着物文化には、
腰紐や帯という、ショーツからみれば「ジャマ」なものがあるわけで、
洋装の「穿く下着」が当たり前になったときには、これをナントカするために、
腰紐から下に収めるか、脱がずに済ますべく股をあけるか…だったわけですね。
股われパンツは、私が子供のころからありますし、母も穿いていました。
昔はメリヤス素材で、ゴムもゴロゴロするし、およそ使いづらいものでしたが、
最近のものは、薄手に出来ています。
でも、真ん中の厚手になる部分があたるのはビミョウなところですし、
太ってくるとあのモタモタ感は、若いころの「あの日」のようで実に不快です。
また、ボディスーツのように、股でボタンやホック、マジックテープでとめるタイプもありますが…。
女性が用をたすとき、洋式トイレにすわって、止め具をハズしたら…そこから後ろの生地部分は、
トイレの中にぶら下がるわけです。垂れないようにショーツを上に上げるわけですが、
ショーツをあげたら、今度それを後ろから持ってくるのに…
いずれにしても自分でも見たくないカッコですねぇ。ははは。
また、今はすっかりなくなった和式トイレと洋式トイレのカタチによる使う姿勢の違いも、
ショーツの形状によっては使いやすい使いづらいがあるわけです。これがけっこう大きい…。
和式だと、しっかり座り込んで足も開きますから、股われでも止めるタイプでも、
割と開きやすいし、ちょっと手をかけるだけでなんとかなるかな、です。
ふんどしパンツ、つまり「お股ゆるゆるのふんどし」、
用をたすときそのまま布を引っ張れば…とありました。
これは今の素材でも、とてもよく伸びる素材が股部分に使われていて、
用をたすときは、左右どちらかにひっぱって前をあける…というショーツもあります。
まぁホントに女性にはとんでもない苦労があるわけで…。
とんぼはどうなのよ…といわれますと…要するに昔っから「ビキニ」できましたから、今もかわりません。
腰骨よりはるか下にあるショーツを引っ張り下ろしてフツウに用をたしています。
ただし、いつのころからか、普段に穿くショーツのビキニは卒業しました。トシですねぇ。
おなか出っぱって、ビキニ穿くと自分でショーツが見えない…なんて現状になりましたし、
ビキニだとなんだか頼りなくて、ちゃんとオナカまでカバーしてくれるタイプのショーツの方が安心。
それでも、着物のときにビキニを穿くのは、何の抵抗もありません。脇は1センチあるかしらん。
まさしくふんどしパンツみたい。おかしなもので、どこかで着る感覚を切り替えているのでしょうね。
ただし、おなかの冷え、というものを感じるようになってからは、その上に絹の薄い腹巻をしています。
最近になって「腹巻でおなかの冷えが防げるなら、ほんとはショーツなしの方がラクだよな」…と
そんなことも考え始めました。
「穿かない」となんかへん…というのは、要するに物心ついたときから、
「パンツはきなさい」できているから、そこにそういう形の布があることが、当たり前だからです。
例えば「ビキニの水着」を着て水の中に入るのは、何の抵抗もありませんが、
ブラとショーツをつけたままおふろに入るのは、ちょっと変な感覚でしょう。そういうことなのですよね。
私は今回先方にお話をするときには、ショーツの形状と使い方を説明し、実際に自分でやってみて、
選んでいただこうと思っています。まぁ当面は「超ビキニ」でなんとかなるとは思いますが。
先の長い話ですしね。
というわけで…テキストは、つまずいたところから立ち上がり、なんとか進んでいます。
いやぁ「たかがパンツ、されどパンツ」でした。
たかがパンツ、されどパンツ・・・まさしくそんなお話ですね~!
私の母の話ですが
数年前までは、着物では、パンツをはかない派でした。
裾よけの下に湯文字をつけておしまい。
それが、冬だとやはり、どうしても寒いそうで
結局行き着いたのは、ふんどしでした(笑)
しかも、冬用ふんどしを自作してます。
柔らかいフリースで、腰のところを二重仕立てにして
腰の冷えも皆無だとか。
股の間に布が1枚あるかないかで
寒さの感じ方がまったく違うと力説して
ふんどしを勧めてくる母です。
そのうちチャレンジしてみると言ってますが
まず、はかないというチャレンジからと思ってます^_^;
普段はおへその上までのを穿いていますが、
着物の時はおへそより下のにしています。
腰紐にさえ掛かっていなければ苦にならないので
これも慣れですね。
ただ、結婚式などにしか着物を着ない妹は股割れが楽だったようで穿いてましたから、時々しか着ない人にはいいのかと思います。
一時期、湯文字を作って使っていたことがありますが、快適でしたよ。
最近、肌がゴムに負けるようになってきて、湯文字に浴衣にしようかなあと思って、丁度下着について色々考えていたところでした。
自作の湯文字はどこかのサイトで見て、晒半幅の力布+晒一幅、50cm位が標準の丈の寸法なんですが、それだと巻くと膝より5~10cmくらい短くて、心許ない感じでした。
やはり、膝を超すくらいの長さが欲しいなあと。
冬用のネルは広幅の生地で長く作ればいいんですが、ネル以外だと晒のように柔らかい木綿地というのがなかなかなくて、二幅にすると横に縫い目が走るのは着心地が悪そうだなあと思って、それきりになってました。
それに加えて、夏場は脚の間に汗をかくのでステテコみたいなものを穿きたいので、股割れで重なりの余りないものを作れないかなあとか、いろいろ考えてみてます。
最近は着物の時は脇3~4cm位のビキニだったのですが、低めに腰紐を締めると厳しいので、もっと短いのを探しているのですが、なかなかありません。
冬に外出するとき以外は、湯文字をしてればショーツなしで十分ですが、冬はやはりショーツ+ズボン下(?)が暖かいです。
着物だからと他の物を履くという事はせず(出来ず)
ウエスト部分を少々ずらし 紐に掛らない様にする・・・
なんて事で お茶を濁しています。
着物好きの知人は女性用の褌を愛好しているので
勧められていますが
後に下着の線が出ないか
柔らか物でなければ大丈夫かと
躊躇中です。
柔らか物は滅多に着ないのですが
でかパンは無し
シルクの幅広のズボン下?の様な物を履き
すぐに上に長襦袢を着ます。
少なくとも 後に下着の線が出ないので
それだけでも 安心していられます。
この快適さは手放せません。
秋から初夏にかけて着物の生活なので
そろそろ暑くなり始めると洋服になるのですが
パンティーとブラジャーの生活が苦痛です(笑)
こちらこそです。
いやほんと「たかがされど」ですね。
フリースふんどし、いいかもです。
ま最近やはり「冷え」というものを感じるので、
絹の薄い腹巻はありがたいのですが、
湯文字とふんどしを季節で使い分ける…ってのも
ありですねぇ。
物が豊かということは、こういうところでありがたいです。
そうそう「慣れ」ですね。
どんな形でも、慣れると別に苦にならないですよね。
最近はちっと「冷え」を気にして、この冬は…と、
いろいろ考えています。
ショーツラインは余り気にしていないのですが、
色の濃いものや紬ばっかりだからですね。
薄い色を着るときは気をつけようと思います。
いつも「なるほど」とか、「そうそう」とか思いながら読ませて頂いています。
さて、下着のことですが・・・ わたしは、”湯もじ”派です。これは、中谷比佐子先生という着物研究家の方のお話伺ってからです。 湯もじは、骨盤を安定させる為、体にとてもよろしい、また着物を着た時に気になる下着の線がでないです。
おむつが取れてからは、人は、ほぼずっとパンツをはいていますから、下着でいうとクロッチの部分が無いというのは、不安ですし、考えられないという方もおられます。が、ただ一言、「慣れ」です。 湯文字は、快適、トイレが簡単、着物をきるには、一番適してるのでは、ないかとおもう程です。初めて着物を着る方には、ちょっと難しいかも知れませんが・・・
でも湯もじ、お勧めです。
湯文字、今日の生地に追記で「販売物」をリンクしました。
作れるものですが、ご存じない方もいらっしゃるかと思って。
幅広となると洋服地ですかしら。薄手のシーチングではだめですかねぇ。
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夏場と冬場でいろいろ変えたいものですよね。
人それぞれではありますが、これまた「たかが、されど」の世界です。
下着のラインが…ということで、今日の記事に追記で写真を載せました。
まずでないと確信しているのですが…。
お肉がはみ出たらアウトですねぇ。