
しつこくコッコ羽裏のお話しですみません。表地はだいぶ色が汚れているし、
羽裏だけ、色落ちがなさそうでしたので先に洗おうかと思って解きました。
トップ写真は、今日のお天気で伸子張りができないため、
ころーんと転がしてある「元・羽織の本体」です。
元々ひろげたときから背中の羽裏が小さかったので、
「繰り回し」だとは思っていたのですが、
解こうとして衿をつかんだとき、右と左で衿の厚みがなんとなく違う…。
それによく見ると衿のハンパなところで継いであります。
羽織本体も繰り回しでした。継いである部分です。

通常、長着をリフォームして羽織にすると、どうしても衿は継ぎます。
大体は目立たない衿の真後ろで継ぐのですが、これは胸の上くらい。
元々が地紋のあるものなので、目立ちませんが…。
とりあえずまず衿から解き始めます。
羽織は最初から羽織として仕立てるときは、衿は反幅のままで、
2メートル以上使います。結構大きいパーツなんですね。
これが繰り回しになると、それだけの幅も長さも取れませんので、
長さは上記のように途中でつぎ、幅の方は中に別布を入れたりして縫います。
これもそうでした。
左右で厚みが違ったのは、中でその「中芯」がまた継いであり、
とちゅうまでは元々の生地、残りは「紗」だったからでした。

それがですねぇ、一応色はなんとなくあわせてあったこの「紗」部分、
開いたらなんと!おぉとんぼ柄じゃぁござんせんか!
もうひとつ「ハグロトンボ」もいましたが、残念ながら羽しかない~。

あぁ!オマエさんたちが着物であったときに、出会いたかったよぉ。
どんなにか粋な着物だったろかいねぇ。
こんな着物が今、なんでないんじゃぁ!…(落ち着けって)
さて、こちらはまたコッコさんですが、解いたので隠れたところも出てきました。
これも繰り回しで、てっきり丈を詰めただけだと思っていたところ、
実際には「元の袖を身頃に、元の身頃を袖に」かえてありました。
そのため、解いたら袖の裏地に元の「衿肩アキ」が…。

なんと細かく縫ってあることでしょう。
あれっ?普通羽織の肩って、U字型の半分にカットするんですよ…。
普通の衿肩アキということは…あとあとを考えてわざとそうしてた?
それともひょっとしてこれは、元はじゅばんだった?
わぉ、それだったらステキなじゅばんだったでしょうねぇ。
相変わらずの「昔の人の知恵」と「もったいない精神」に感服です。
きれいに洗ったのですが、さすがに黒ずみは取れませんでした。
それでもサーッパリしました。おや、縫込みから出てきたアナタはだぁれ?
そんなこんなでこの羽裏、もう一度は無理かもしれませんが、
例えば渋い大島のバッグの中袋なんかにしたら、いいでしょうねぇ。
一枚の、ジミで薄汚れた羽織も、
解くたびに何かしら学ぶところ、感じるものがあります。
いろんな継ぎ目や、もう限界ぎりぎりのツギアテや、
よくまぁこんなテを考え出したものだと思うような工夫…。
着物って、そういうことができるのも、ミリョクですねぇ。
そういうものを縫った人は、さんざん考えて
「こうすれば、いいかな、いや、こっちのほうがいい」
「これでなんとかならないかしら…なったなった!」
そんなふうに薄暗い電灯の下で、一針一針縫い進めていたのでしょう。
モノがあふれる今、こういうものを見ると、
もういっか、と捨てようとした「穴あき靴下」をつまむ手が止まります。
確かに、そうはいっても穴を繕ってまでもはくのにも限界があります。
せめてちゃんと洗って、窓を磨いたりガスレンジを磨いたり…、
そうやって使ってから「ありがとうご苦労様」と捨てる…。
今はそれくらいしかできない私、とりあえず「安いから」と、
3足千円の靴下の買いだめは、やめるようになりました。
羽裏だけ、色落ちがなさそうでしたので先に洗おうかと思って解きました。
トップ写真は、今日のお天気で伸子張りができないため、
ころーんと転がしてある「元・羽織の本体」です。
元々ひろげたときから背中の羽裏が小さかったので、
「繰り回し」だとは思っていたのですが、
解こうとして衿をつかんだとき、右と左で衿の厚みがなんとなく違う…。
それによく見ると衿のハンパなところで継いであります。
羽織本体も繰り回しでした。継いである部分です。

通常、長着をリフォームして羽織にすると、どうしても衿は継ぎます。
大体は目立たない衿の真後ろで継ぐのですが、これは胸の上くらい。
元々が地紋のあるものなので、目立ちませんが…。
とりあえずまず衿から解き始めます。
羽織は最初から羽織として仕立てるときは、衿は反幅のままで、
2メートル以上使います。結構大きいパーツなんですね。
これが繰り回しになると、それだけの幅も長さも取れませんので、
長さは上記のように途中でつぎ、幅の方は中に別布を入れたりして縫います。
これもそうでした。
左右で厚みが違ったのは、中でその「中芯」がまた継いであり、
とちゅうまでは元々の生地、残りは「紗」だったからでした。

それがですねぇ、一応色はなんとなくあわせてあったこの「紗」部分、
開いたらなんと!おぉとんぼ柄じゃぁござんせんか!

もうひとつ「ハグロトンボ」もいましたが、残念ながら羽しかない~。

あぁ!オマエさんたちが着物であったときに、出会いたかったよぉ。
どんなにか粋な着物だったろかいねぇ。
こんな着物が今、なんでないんじゃぁ!…(落ち着けって)
さて、こちらはまたコッコさんですが、解いたので隠れたところも出てきました。
これも繰り回しで、てっきり丈を詰めただけだと思っていたところ、
実際には「元の袖を身頃に、元の身頃を袖に」かえてありました。
そのため、解いたら袖の裏地に元の「衿肩アキ」が…。

なんと細かく縫ってあることでしょう。
あれっ?普通羽織の肩って、U字型の半分にカットするんですよ…。
普通の衿肩アキということは…あとあとを考えてわざとそうしてた?
それともひょっとしてこれは、元はじゅばんだった?
わぉ、それだったらステキなじゅばんだったでしょうねぇ。
相変わらずの「昔の人の知恵」と「もったいない精神」に感服です。
きれいに洗ったのですが、さすがに黒ずみは取れませんでした。
それでもサーッパリしました。おや、縫込みから出てきたアナタはだぁれ?

そんなこんなでこの羽裏、もう一度は無理かもしれませんが、
例えば渋い大島のバッグの中袋なんかにしたら、いいでしょうねぇ。
一枚の、ジミで薄汚れた羽織も、
解くたびに何かしら学ぶところ、感じるものがあります。
いろんな継ぎ目や、もう限界ぎりぎりのツギアテや、
よくまぁこんなテを考え出したものだと思うような工夫…。
着物って、そういうことができるのも、ミリョクですねぇ。
そういうものを縫った人は、さんざん考えて
「こうすれば、いいかな、いや、こっちのほうがいい」
「これでなんとかならないかしら…なったなった!」
そんなふうに薄暗い電灯の下で、一針一針縫い進めていたのでしょう。
モノがあふれる今、こういうものを見ると、
もういっか、と捨てようとした「穴あき靴下」をつまむ手が止まります。
確かに、そうはいっても穴を繕ってまでもはくのにも限界があります。
せめてちゃんと洗って、窓を磨いたりガスレンジを磨いたり…、
そうやって使ってから「ありがとうご苦労様」と捨てる…。
今はそれくらいしかできない私、とりあえず「安いから」と、
3足千円の靴下の買いだめは、やめるようになりました。
しれませんね。
それにしても、子供の頃は靴下もズボンも
繕いをして穿くのが当たり前だったんですけど
最近は本当に繕い物をしなくなりましたね。
先日お気に入りのシャツのわきがほころんでしまって、
つくろうとしたら
ぬいしろがほとんどなくて、つくろいようにもつくろえない!
ロスのないようにぬいしろもギリギリなんですね。
一度洗ったら着られなくなったものもありました。
なんなんかなぁって感じです。
羽裏だと足りませんか??
そして又しても・・・なんでこういう色柄を作らないかねぇ??と・・・・
そうなんです、じゅばんだったのかもですね。
昔はふつうでしたね。タイツまで、
伝線したところをかがってもらって…。
でもそこが凸凹して、座ると痛かったり
やだなーなんて思ってました。
ほんとに繕ういうことがなくなりましたね。
ははは、わざわざあけたりね。
>ぬいしろがほとんどなくて、つくろいようにもつくろえない!
今日それだったんです。
息子のトレーナーが…。
腹立ちますわー。
それもいいですね。
接着芯で保護して、別布合わせて…。
それにしても、いい柄でしょう?
ないんですよ、ほんっとに。