
写真はまた無関係写真ですみません。
先日まだ白っぽかった「むらさきしきぶ」です。
いい色になりました。
先日「タビカバー」「タビックス」のお話しを致しました。
その中でも書きましたが、というより以前にも書いていますが、
「足袋は気合で履く」というのは、大切なこと、と私は親に教わりました。
着物を着るとき、最初にするのが「足袋を履くこと」です。
着物を着ることは、いつのまにか覚えていましたが、
まだ親に着せてもらっているころから、足袋は自分で履いたわけで、
そのとき「どてっとお尻を落として座るな、前かがみになって膝を立てて
足も前にできるだけださず、面積使わずに履け」と教わりました。
これは、よそ様の玄関で履き替えることがあるかもしれないための
練習でもありました。オナカが出っ張った今では、実はキツイんですが。
さて、足袋は半分に外へ折り返しておいて履きますが、
これに足を入れるときにクッとちからを入れて履く、
そのあとかかとをくるみ、コハゼをかけるわけですね。
履き終わったときに余分なシワがないこと、これをうるさく言われました。
足袋は靴や靴下より、ワンサイズ下を履くというのは、
この余分なシワを出さないためでもあります。
なんでそんなにシワを気にするのか…。
カンタンな話で、まず「見栄えが悪いから」です。
ストッキングが足首でたるんでいたら、みっともないですよね。あれと同じです。
普通の足袋には、ストッキングやタビックスのような伸縮性がありません。
だから少し大きいと、すぐにシワがたまるのです。
足袋のシワくらい、と思うかもしれませんが、これ、以外にめだつものなのです。
毎年の成人式の振袖姿、最近はテレビでもあまり放送しませんが、
それを見るとき足元に眼をやると、たまにいます、ズブズブ足袋のお嬢さんが。
せっかくの振袖も台無しです。
なんというのか、最後のシメがきまっていないといいますかね。
実は着物本を何冊か出して、足元を見てみました。
さすがにみんなきれいでしたが、よく見ると「これ、チトおおきいな」と
思える写真もチラホラ…。ピチッとしたたびを履いても、
伸びない素材を足につけているわけですから、足首の動きなどで、
ある程度シワは当然寄ります。でも、それは決まった場所に決まった方向で
できるものです。それ以外のシワが「みっともない」のです。
こちらの写真は、着物関係の本からとりました。
すみません、足元だけといえども画像をお借りします。
上はぴっちりですね。下はわかりますか、全体にゆるいです。

実際に歩くと、赤い矢印のあたりは足が曲がるところですから、
当然シワがよりますが、こういう平らにした状態では、こんなに浮いて見えません。
これは「甲」の高さもあってないし、先もちっとあまり気味…。
足袋も、専門店に行きますと、オーダーメイドまで行かなくても、
甲高の人用など、多少足の形にあわせたものを選ぶことができますが、
普通の和小物店では、そうもいきません。そのためにも、少し小さめのほうが、
シワができないのです。
シワがあるみっともない足袋はこちら…どーしちゃったんでしょ…です。
いくら少し足が曲がる状態でも、これはないでしょ。中で浮いてます。
鼻緒の前坪を中心に左右を見比べると、親指側はいいんですが、
外側、なんかヘンですね。

とりあえずシワだけでも修正…。

いかがですか?比べるとシワのない良さがわかると思うのですが…。
ダレも足元なんて見ない…なんて思わないことです。
着物だというだけで、テッペンからつま先まで見られますし、
もうひとつは「足」って動くところで、しかも着物は足そのものは見えません。
洋服なら「足(脚)と靴」ワンセットで見られますが、
着物は「足首から先」しか見えない、しかもそこできっちり色が違いますから、
いやでも眼が行くんですよ。
シワ足袋と汚れ足袋は、ホントに目立ちます。
もうひとつ、きっちりとした足袋を履く理由、足の保護になります。
靴というのは足先全体をしっかりした皮や布で、包み込むものです。
ゲタや草履は、足を保護するものが、まわりにありません。
頼るのは、たった一本の「前坪」だけなのです。
つまり、足は台の上を「動く」のですね。
足の親指と二番目の指で、前坪を摘むようにして履くわけですが、
そのとき足袋の中で足が動くと、足袋がすべって足の安定がよくないのです。
足袋は足に皮膚のようにくっついていたほうが、足元がしっかりするんですね。
「タビックス」や「タビカバー」のように伸びる素材は
滑る上に伸びます。だからこそ、よけいに「サイズ」に気を使うわけです。
普通の足袋の裏は、杉あや模様の厚手の裏地が付いています。
この模様は、滑り止めの役目もはたすわけです。
以前、京都旅行に履いた足袋が安物で、裏の模様がほとんどなかったために、
あとで筋肉痛がするほど歩けなかった…というドジ話をしましたが、
草履がすっ飛ぶほど滑りました。
たかが足袋、されど足袋です。
きつい眼に、とか、サイズ小さく、というだけで
「なんかきついなんてイヤ」と思われるかもしれませんが、
実はぴったりとシワなく履けるきっちり足袋は、いったん履いてしまえば、
別に苦しくもなんともありません。
むしろ足に足袋がすいついているようで、動きやすいのです。
足の形によって、コハゼをかける太い糸、コハゼかけ、といいますが、
あれのきついほうとゆるいほうを選びますが、
中途半端なときは、まずゆるいほうにかけて、
下から順番にきついほうにかけなおします。
ちょっとやりにくくてコツがいりますが…。
コレでもかからない場合は、ゆるいほうで。
足袋は買ってきたら一度洗濯すると、最初に履くときも足になじみます。
私は紬でも長く着付けるほうなのですが、短めに着付ける方は、
五枚コハゼのほうが、足首がスッキリします。
ただし、これで座るのはタイヘンなので、正座の予定のないときに。
それと、自分の着物生活念頭で考えてましたので、
書き忘れていたのですが、毎日のように着物で過ごされる方は、
タビカバーは、よほど寒いときか雨のとき程度にしてください。
化繊ですから、絹より強いのです。静電気による汚れも呼ぶと同時に、
とくによくすれる部分、前の裾、八掛のふき部分が早くいたみます。
昔の人のように前裾だけでも「ガロンテープ」を縫い付けておくと、
いいでしょうねぇ…といいつつ、私はテープかってあるのに、
まだ一枚もつけてませんわ。
ガロンのほしい方はこちらで。
先日まだ白っぽかった「むらさきしきぶ」です。
いい色になりました。
先日「タビカバー」「タビックス」のお話しを致しました。
その中でも書きましたが、というより以前にも書いていますが、
「足袋は気合で履く」というのは、大切なこと、と私は親に教わりました。
着物を着るとき、最初にするのが「足袋を履くこと」です。
着物を着ることは、いつのまにか覚えていましたが、
まだ親に着せてもらっているころから、足袋は自分で履いたわけで、
そのとき「どてっとお尻を落として座るな、前かがみになって膝を立てて
足も前にできるだけださず、面積使わずに履け」と教わりました。
これは、よそ様の玄関で履き替えることがあるかもしれないための
練習でもありました。オナカが出っ張った今では、実はキツイんですが。
さて、足袋は半分に外へ折り返しておいて履きますが、
これに足を入れるときにクッとちからを入れて履く、
そのあとかかとをくるみ、コハゼをかけるわけですね。
履き終わったときに余分なシワがないこと、これをうるさく言われました。
足袋は靴や靴下より、ワンサイズ下を履くというのは、
この余分なシワを出さないためでもあります。
なんでそんなにシワを気にするのか…。
カンタンな話で、まず「見栄えが悪いから」です。
ストッキングが足首でたるんでいたら、みっともないですよね。あれと同じです。
普通の足袋には、ストッキングやタビックスのような伸縮性がありません。
だから少し大きいと、すぐにシワがたまるのです。
足袋のシワくらい、と思うかもしれませんが、これ、以外にめだつものなのです。
毎年の成人式の振袖姿、最近はテレビでもあまり放送しませんが、
それを見るとき足元に眼をやると、たまにいます、ズブズブ足袋のお嬢さんが。
せっかくの振袖も台無しです。
なんというのか、最後のシメがきまっていないといいますかね。
実は着物本を何冊か出して、足元を見てみました。
さすがにみんなきれいでしたが、よく見ると「これ、チトおおきいな」と
思える写真もチラホラ…。ピチッとしたたびを履いても、
伸びない素材を足につけているわけですから、足首の動きなどで、
ある程度シワは当然寄ります。でも、それは決まった場所に決まった方向で
できるものです。それ以外のシワが「みっともない」のです。
こちらの写真は、着物関係の本からとりました。
すみません、足元だけといえども画像をお借りします。
上はぴっちりですね。下はわかりますか、全体にゆるいです。


実際に歩くと、赤い矢印のあたりは足が曲がるところですから、
当然シワがよりますが、こういう平らにした状態では、こんなに浮いて見えません。
これは「甲」の高さもあってないし、先もちっとあまり気味…。
足袋も、専門店に行きますと、オーダーメイドまで行かなくても、
甲高の人用など、多少足の形にあわせたものを選ぶことができますが、
普通の和小物店では、そうもいきません。そのためにも、少し小さめのほうが、
シワができないのです。
シワがあるみっともない足袋はこちら…どーしちゃったんでしょ…です。
いくら少し足が曲がる状態でも、これはないでしょ。中で浮いてます。
鼻緒の前坪を中心に左右を見比べると、親指側はいいんですが、
外側、なんかヘンですね。

とりあえずシワだけでも修正…。

いかがですか?比べるとシワのない良さがわかると思うのですが…。
ダレも足元なんて見ない…なんて思わないことです。
着物だというだけで、テッペンからつま先まで見られますし、
もうひとつは「足」って動くところで、しかも着物は足そのものは見えません。
洋服なら「足(脚)と靴」ワンセットで見られますが、
着物は「足首から先」しか見えない、しかもそこできっちり色が違いますから、
いやでも眼が行くんですよ。
シワ足袋と汚れ足袋は、ホントに目立ちます。
もうひとつ、きっちりとした足袋を履く理由、足の保護になります。
靴というのは足先全体をしっかりした皮や布で、包み込むものです。
ゲタや草履は、足を保護するものが、まわりにありません。
頼るのは、たった一本の「前坪」だけなのです。
つまり、足は台の上を「動く」のですね。
足の親指と二番目の指で、前坪を摘むようにして履くわけですが、
そのとき足袋の中で足が動くと、足袋がすべって足の安定がよくないのです。
足袋は足に皮膚のようにくっついていたほうが、足元がしっかりするんですね。
「タビックス」や「タビカバー」のように伸びる素材は
滑る上に伸びます。だからこそ、よけいに「サイズ」に気を使うわけです。
普通の足袋の裏は、杉あや模様の厚手の裏地が付いています。
この模様は、滑り止めの役目もはたすわけです。
以前、京都旅行に履いた足袋が安物で、裏の模様がほとんどなかったために、
あとで筋肉痛がするほど歩けなかった…というドジ話をしましたが、
草履がすっ飛ぶほど滑りました。
たかが足袋、されど足袋です。
きつい眼に、とか、サイズ小さく、というだけで
「なんかきついなんてイヤ」と思われるかもしれませんが、
実はぴったりとシワなく履けるきっちり足袋は、いったん履いてしまえば、
別に苦しくもなんともありません。
むしろ足に足袋がすいついているようで、動きやすいのです。
足の形によって、コハゼをかける太い糸、コハゼかけ、といいますが、
あれのきついほうとゆるいほうを選びますが、
中途半端なときは、まずゆるいほうにかけて、
下から順番にきついほうにかけなおします。
ちょっとやりにくくてコツがいりますが…。
コレでもかからない場合は、ゆるいほうで。
足袋は買ってきたら一度洗濯すると、最初に履くときも足になじみます。
私は紬でも長く着付けるほうなのですが、短めに着付ける方は、
五枚コハゼのほうが、足首がスッキリします。
ただし、これで座るのはタイヘンなので、正座の予定のないときに。
それと、自分の着物生活念頭で考えてましたので、
書き忘れていたのですが、毎日のように着物で過ごされる方は、
タビカバーは、よほど寒いときか雨のとき程度にしてください。
化繊ですから、絹より強いのです。静電気による汚れも呼ぶと同時に、
とくによくすれる部分、前の裾、八掛のふき部分が早くいたみます。
昔の人のように前裾だけでも「ガロンテープ」を縫い付けておくと、
いいでしょうねぇ…といいつつ、私はテープかってあるのに、
まだ一枚もつけてませんわ。
ガロンのほしい方はこちらで。
大切さ分かりますね。
「どてっとお尻を落して座るな」そうですよね。誰も見ていないと時々していますわ。
気を付けよう・・・
化繊が入ってるから毎日はくのはよくないのかもしれませんね。毎日はかないからいいか・・・
爪の形が出るくらいぴったりした物が好きです。
あれ、慣れなんだと思いますけど、疲れないんですよねぇ、却って。
今回画像を出してくださって、よく分りますけれど、「教え込まれた価値観」ということだけでなく、やはり真っ白な足元は目立ちますねぇ。
それと、きっちりした足袋の効用って足の形が綺麗に見えるというのもあると思います。
ブログを始めたばかりの頃、足袋の寸法が製造元によってかなり違うということを書いたのですが、あれこれ試して自分の足の形に合うものを見つけておくと楽です。
注文仕立てしてもらうのが一番なんでしょうけれど・・・・
私は、銀座のむさしやさんの物が合うので、10代の頃からずっと買っています。
今は帰国すると買い溜めてくるようにしています。
きつめの足袋を履くと人差し指が痛く、楽な足袋を履くと親指の先が余ります。
オーダーも考えましたが、形を想像すると、どうしてもできません・・・。
私もやってます、誰もいないしーって、
どてーっとお尻落として…。
旅は最初に履くけど、着姿のシメ、
という感じですね。
本とは洗濯もラクですしねぇ。
ただ、これで化繊の着物を着たときは、
お互い仲良く静電気~って、
一日で裾が真っ黒になって
あーやっぱり、と思いました。
たまーにならいいんですよ。
そうそう、違うんですよね「デキ」が。
「くのやさん」で「めうがや」さんのを
引き継いだって話を聞いたんですが…。
20年くらい前でしたか、
くのやさんの足袋、気に入ってたんですよ。
最近は買いにいけなくて、ついそのへんで
「福助」買ってます。ちと前がきついです。
足袋って、靴とおんなじで大事ですよね。
私も典型的な「ギリシャ型」です。
福助だと(今はわかりませんけどね)
私はまぁまぁなんですが、
たまーに親指が大きいものは、
ほんのちっとだけ綿つめしてます。
見栄えがいいように、の程度ですが。
お誂えしてみたいものですねぇ。
足袋をはいた足もかっこ悪いですぅ とほほ・・・とはいえ足袋も母と姑のお下がりですが、幸い、やや大きめなのでそれを有難く履いております。
昨今 そういう人は多いんじゃないでしょうか?
着物を着るようになって、足のためには草履や下駄は良く出来てるなぁと、つくづく思います。
足の指をいじめませんもの。
最近のかたは、靴でずっとすごしておられるから、
足が靴型になっているんでしょうね。
私は幸いにも、結婚してからハイヒールなどから
縁が切れましたので、昔ながらの
いえ、昔以上のドテ足になりました。
ゆるんでドナルドダックみたいになった足を、
足袋で必死に締めております。
足袋も昔のように履けというのが、
無理なのかもしれませんね。
子供のころから、ゲタはいて遊ぶと
足にもいいんですけどねぇ。