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ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

とりあえずイブです!

2013-12-24 13:18:14 | つれづれ

 

先に…

腰の件では、ご心配おかけしました。

腰痛は20年来の付き合いですので、痛みの起き方や場所、痛みの具合で、

「現状」はだいたいわかります。新たに起きた腰痛は、あの「爪をはがして、ねんざして」のとき。

あれはきつかったですが、今回は古傷の「サイン」でした。

今の暮らしでは完治するところまではムリなので、なだめる方法は各種取り揃え…

だもんですから、一晩で押さえました。

まだ動きはゆっくり目にしていますが、年も考えて、無理は禁物・・・でいきます。

 

というわけで、本日は「イブ」…まぁ宗教的には、クリスマスを祝うのはおこがましい立場ですが、

たのしい季節の行事…として、行く年に思いをはせたり…なんてカッコのいいこといってますが、

実は腰をさすりさすり、ゴロリンしながら考えていたことを…。

よそ様のサイトで・・・着物の袖の中に、待ち針が入ってた…というお話を拝読しました。

ほんっとに危ないですねぇ。幸い大きな怪我にはなられなかったようでしたが、

針は「刺して折れる」とたいへんなことになりますし。

針を刺す怪我というのは、刃物でスッと切れてしまった怪我より、面積は極小でも、

深くなるので傷病みするわけです。針の先なんてバイキンだらけですから。

 

で、待ち針のお話ですが、この「入っていた針」がアタマの先の丸い待ち針でした。

これって、洋裁用です。もちろん和裁でも使う場合もありますが。

待ち針にも種類があります。

ホームソーイングで使うのは、前述のアタマの丸いピンが多いと思います。

「さいころ待ち針」なんていう名前で、さいころ型のケースに、アタマの丸いピンが、

6面ぴっしり並んでささっているあれ…。

一般的には、あれが一個あれば、だいたい用が足りると思いますが、主に洋裁用。

そして、今はアタマ部分はプラが多いですが、元々はグラスピン(ガラスピン)、今でもあります。

アタマ部分がガラス製です。これは、アイロンの熱に強いというのが特徴。

洋裁は、ピッタリ作るには修正を細かくしますから、アイロンもよく使います。

和裁でもところどころで「コテ」は使いますが、大きな面のアイロンかけはありません。

和裁用は花形ピン、セル待ち針といいます。アタマが平らなタイプ。

待ち針は、もちろんこのほかに「長さ」というのも、いろいろです。 

ほかにも「~~用」というものがあり、それぞれに特徴があるわけです。

それは洋裁と和裁の違いでもあるんですね。今の時代だと、ミシンか手縫いか…という違いもあります。

 

セルは、平らなので、布ズレが少なく、長い直線を手縫いする和裁にむいているわけです。

カーブの多い洋裁は、細かくとめて縫い線がズレないようにするのにあっているんですね。

シルクピンという更に小さい針も使います。仮縫いのときのズレなどを細かく修正したり…。

 

とはいえ、和裁をやる人も丸ピンを使うこともありますし、和裁用の丸ピンもあります。

縫う場所や自分のやり方にあっていれば、待ち針の特徴を知った上で、何を使ってもいいと思いますが、

「針の残り」だけは、洋の東西わ問わず「ぜーッタイ、だめっ」ですね。

着物は縫い代が洋服より大きくなりますし、袷はまるまるすっぽり、同じ広さの裏になります。

しかも、体にピッタリするのは胴体だけですから、袖や裾などに忘れ針があると、

着てすぐにわからなかったりします。

古着で、端っこの方に入っていたことがありますが、すっかり錆びて食い込んでいました。

入っていることさえ、気づかれないままだったんですね。

すわったとたんにお尻にプッツリ…なんてことのないように、作業前後の「針数え」は大事だし、

プロの場合は「検針」の作業でのハンコまでつくわけです。

私は和裁はほとんどやりませんで、今はおもにバッグなどの小物になりますが、

それでも「針を踏んだ」イタさはよぉく知っていますので、けっこう神経質になります。

皆様も、作業の時はお気をつけて。 

 

では、今夜はイブ、皆様たのしいクリスマスをお迎えください。


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6 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (じじ)
2013-12-24 21:48:14

子供の頃母に「使う前に数を数え、終わったらまた数える。足りないときは出てくるまで探す」と教えられました。
今もその通りにしています。
行きなおしで針が足りず、そしたら袖付けをはずしたときにはいったのでしょう、身頃の中から出てきました。
怖いです、針。
うっかりしてた。メリークリスマス♪
我が家はなにも無し。
返信する
Unknown (陽花)
2013-12-24 23:50:19
待ち針の抜き忘れは本当に怖いですね。
和裁を習う所によるのでしょうが、待ち針は
頭に何もついていない長めのを使うという所も
あるように聞きました。
袷などは仮に針が残っていても頭がなければ
解く事無く、抜きやすいからだとか・・・
返信する
Unknown (古布遊び)
2013-12-25 07:14:52
針は怖いですね。
私の知人も仕立てあがってきた着物に針が残っていてトラブルになった事がありました。

私も注意しなくては、と思っています。
返信する
Unknown (とんぼ)
2013-12-25 18:00:32
じじ様

私も母には、ほんとにうるさく言われました。
針が折れたり曲がったりすると、
小さな薬の空き瓶にきっちり入れて、
減った分をすぐ針刺しに足す…。
忘れると、次のときになくしたのか、処分したのか
わからなくなるから…と。
私、けっこうズボラなので、そこまでやってませんが、
針刺しはよく見ます。いつもと違わないかどうか…。
怪我するのは、自分だけとは限りませんものねぇ。
返信する
Unknown (とんぼ)
2013-12-25 18:05:37
陽花様

なるほど、アタマのないものなら、すぐ抜けますもんね。
自分が忘れたことはほとんどないのですが、
古着は、けっこう気をつけます。

昔、買ったコートに入っていたときは、
厚地だったせいか、時々びっと引っ掛けて痛いのに、
いくら触ってもわからなくて、
座り込んで1cm刻みにそろそろ触っていったら、
大きな待ち針が入ってました。
ほんとに怖いですよね。
返信する
Unknown (とんぼ)
2013-12-25 18:06:37
古布遊び様

人間ですから、完全はありませんけれど、
怪我をさしたりしたら、いやですものねぇ。
しっかり調べてほしいと思います。
返信する

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