こういう柄は、どちらかというと羽裏より、じゅばんで見かけることが多いのですが…。
なんといいましょうか…ガレ風ランプ、フランスの本…
でも後ろは「桃山風俗図屏風」、和洋折衷で明治から大正にかけての「ハヤリ」だったのでしょうか。
ガレ風ランプは、ほんとに「パッと見」だけガレ…です。ちなみに私はラリックの方が好き…。
ガレはよく「きのこ型ランプ」を作りましたが、これは…きのこ…かなぁ。
フタのずれた「菓子鉢」のようにも見えたりする…。
台座に立っている女性は、これまたおデブに見えますが、よく見ると左手をまげて胸に当てています。
腕の輪郭が薄くなっていて、ボテって見えているんですね。ベリーダンスの女性のような感じですねぇ。
ぶどうや蔦の葉も、ガレのランプにはあるモチーフで、そういうときの動物は、鳥やリス…
リス…というより、おキツネさまのように見えるんですけど…。いや顔はおタヌさま?
思わず「こんな動物、いてへん…」。
気を取り直して…置いてある本は、表紙にフランス語、テアトル・ド・10?
要するに「映像やお芝居関係」の本でしょうか。
フランス語は、まったくだめなので「me Pera」…も、わかりません。
その右側、コレは更にわからないのです。本にも見えないのですよね。
「Sport」は、スポーツのこと、その下は「トルキッシュ」でトルコの…スポーツ?
テニスラケットみたいなものがありますが、あとはわかりません。コレ、ナニ?
本の左にパイプがあるので「タバコ」かなとも思ったのですが…。
で、左のパイプ、一応「…に、見える」レベル…。
横道にそれますが、結婚したばかりのころに、主人が「パイプ」をやっていたことがあります。
パイプは紙巻タバコのように、肺まで吸い込みません。あくまで「ふかすだけ」。
しかも時間が長い。そのかわり、煙の匂いがいろいろで、なんといいますかいいにおいに当たれば、
洋風お香、じゃありませんが、あまーい香りが漂ったりします。
主人は半年くらいでやめてしまいました。理由は?「じれったいんだよね」…。
気の長いほうの主人が言うんですから、これは江戸っ子向きではなかったでしょうねぇ。
最後に後ろの屏風です。これもまぁ「とりあえず桃山風俗図」。
どの人物も、ドコカの有名な桃山風俗浮世絵だの、洛中洛外図だので、見たことがあるようなないような。
こうしてみていると、まぁそれなりに体の線なんか、けっこういいかな…なんですが。
お願いです、おカオもおぐしもしっかり描いてください。
こっちの女性は、まぁまぁでしょうか。
背景の破れ障子のような格子は、こういう絵によくある「金箔を貼った」表現。
いや、これはどう見ても「破れ障子」ですが…。
むかーしアップした羽裏ですが、桃山風俗の屏風絵の感じに染めてあるもの。
雲取りの俯瞰で、遊郭の前にたむろする男性たちの絵です。
雲取りの中が「金箔風」です。
ちと、色目が違いますが、部分アップ
こちらなどは、まんま「ワタクシ、金箔でございますっ!」の感じ。
京都、三舟祭りでの「鷁首(げきす)船」の図柄です。
この「金箔が貼ってある」という図柄は、屏風絵の柄などでもよく使われますが、
実際に金色で染めてあるものは、ほとんどありません。大体が「茶の濃淡」で、雰囲気を出しています。
それでも私たちは、こういうものは金箔を貼ってあるものだ…という知識から、ちゃんとそう見えるわけですね。
この羽裏の絵は、例によって「ヘタウマ」タイプで、パッと見るとあっ大正ロマン~と感じるのですが、
ひとつひとつじっくり見ると、あらら惜しいねぇ…のレベル。
このタイプのものは、私、勝手に「あーら・ヌーボー」と呼んでおります。
あーら、もうちょっとなのに惜しいやねぇ…の意味で…。
それでも、こういう図柄そのものが、いつも言うことですが「今はありません」。
最近は道具も写真技術も、いわゆる「デザイン力」「デッサン力」なども、進んでいます。
今、こういうものを描くとしたら、もっとそれらしく、もっと写実的に描ける人はいると思います。
それでも、それが写真に撮られて、ぱっと印刷されて羽裏になるとしたら…
私は「あーら・ヌーボー」の方がいいなぁ、と思っています。
さて、まずはこの羽裏はずしましょう。またお仕事が増えました~。
わたくしの場合は もっぱら長襦袢です!
なぜかというと 生地の量が多い!という 単純な貧乏性!だからでありまして・・・
羽裏の場合いは お気に入りでも いざ使うとなると
足りなかったりして 残念!なことに成る場ワイが多いので・・・
羽裏はもっぱら 容量があまりいらない 雨コート 単衣の道行・コートー・羽織などの 肩すべりにということになります!
「あーら・ヌーボ」とは面白いです。
凝った絵だったり、手抜きだったり・・
色々あって楽しめますね。
今朝窓を拭いていたら外にイタチ?テン?
どっちなんだろう~~あちらも窓をガリガリ。。。
そのうち山へ崖を上っていきました。
しかしすごいものがあるものですね~~
この手のものは初めて見ました。
昔の人はアイディアマンだなあ。。。
やっぱり、ちらっと見せるものだから、あっ、何か変わった意匠だ、と分かればいいというレベルなんでしょうか。
それにしても、これは当時のちょっと上流のお宅の書斎、って感じでしょうか。昔ながらの屏風の前に、最近のはやり物の小物類がある、っていう感じでしょうか。
パイプは気の長いもの、というので思い出しましたが、江戸時代の煙管は二口位吸ったら終わるくらいしか煙草が詰められなかったらしくて、気性に合った形に進化したんでしょうか。
葉を詰めて火を付けて二口位吸ったら、さっさと灰を落として席を立つ、みたいな。
古着の羽裏は羽裏として使おうとすると、
サイズが合わない場合がありますから、
不経済な買い物、といえるかもしれませんね。
私はほとんどは「今はない柄」のコレクションと、
使うとしても別の使い方…が多いかと思います。
本来「見えないところ」のものですが、
バッグの内側や、スカーフのようなものとか…。
額裏は、細かく切りたくないものが多いので、
観賞用か、大きく使うものに…とやっています。
自分の羽織の裏は、できれば総柄より額裏…ですね。
写真は撮らなかったのですが、
左側に木の実を持つ座ったリスがいます。
それをみなければ、コレがリスとはとても…ですね。
いたち…ホンモノは動物園でしかみていませんが、
そっち系ですよねぇ、どう見ても。
羽裏は本みたいなもので、良質の小説もあれば、
おとぼけのマンガもあり…で楽しいですね。
おぉ、実物がいますか。見たいですー。
昔の人の努力といいますか、情報が少ない中で、
新しいものを掴むとか、チャレンジするとか、
そういうのはすごいなぁとおもいます。
なんでもそうですが、ピンキリなのだと思います。
たいへん精巧で、表にして着たいというものもあれば、
ウマヘタで「がんばったんだろうなぁ」なのもあれば…。
いまのように著作権とか肖像権とか、
うるさいことのない時代だと、まねものもたくさんありますしね。
キセルはですねぇ、これは「煙草の歴史」ということになります。
日本人があのタイプのキセルを好んで使ったのは、装飾品や、
動くアクセサリーとしての価値に重きを置いたということもあると思いますし、
実際、大きなものを持ち歩くよりも手軽ということもあったと思います。
元々煙草は「噛み・嗅ぎ・吸引」という三種ですが、この吸引が「燃やして煙を吸う」です。
日本人は器用ですから「刻み煙草」の「刻み」を、毛髪のように細くすることもしました。
江戸っ子は気が短いといわれますが、江戸に限らず、キセルは愛用されています。
早く終わらせるために小さいのではなく、手軽にちょいとすうために小ぶりになった…
ということではないかと思っています。
外国の水ギセルなんて、花瓶一個ぶら下げてるみたいに大きいですからね。
二三回吸うとおわりなので、もっと吸いたいときは、灰を落として、
何度も詰め替えては吸ったわけです。
ほんの少しの休憩のことを「ちょいと一服」というのは、元々お茶が薬として使われていて、
一回服用を一服…これが薬でなくなっても、使われ、お茶、煙草など
嗜好品の服用を言うようになったと言われています。
だから冗談で「三服しないと休んだ気にならない」なんていうわけです。
検索かけたのは2月頃なのですが、知識のある方のwitに富んだ語り口と捌かれる題材の面白さに惹かれ、毎日楽しませていただいております
はじめまして。コメントありがとうございます。
羽裏ばかり、ずいぶん溜め込んでいます。
着物については親からおそわったことばかりで、
浅慮な部分もあるかとおもいますが、
楽しんでいただけたら幸いです。
今後ともよろしく願い致します。