
今年は雛あられを買いそこねるやら、桜餅を頼みわすれるやら…雪騒ぎがいかんのだよっ。
で、かろうじて間に合ったのが「さくらういろう」でした。ま、これもおいしいし、いっか。
そしてこうなるわけで…。
で、我が家の男性は「五目ずし」があんまりすきじゃないし…アサリやシジミの味噌汁は好きなのに、
ハマグリの潮汁は嫌いだし…あ、これは私もあんまり…。
なので我が家は、筍ごはんに、かきたま汁、となりました。
食べちゃった蛤の貝殻があったらくださーい。お雛様作りたいです。
トップ写真は、母からもらったもの、瀬戸物のお雛様です。
専用の金屏風がありましたが、もうあれこれゴチャゴチャ・・・。
毎年お雛様の並べ方とか、お話してきましたが、今年は呼び方。
「お内裏様」は、どれを指す? 男雛のことでしょうか。
実はこれもいろいろあるんですが、なんといいますか「誰かの言い間違い」が、
いつのまにかそれが正しくなる、とかありますね。
間違いだけでなく、言いにくいとか言いやすいとか…。
たとえば「山茶花」、おなじみ「さざんか」ですが、もともとはそのまま「さんさか」でした。
しかも、元々の「さんさか」も、漢名でこれは椿のこと。
椿も山茶花も、よく似た花の「お茶」も、椿のお仲間同士ですが、椿と山茶花は花がよく似てますから、
名前が混同されて、そのまま椿の漢名が、山茶花の和名になった…ややこしい。
さんさかも、山の茶の花…と思うと、お茶のあの梅みたいな花の真ん中、しべのおおきさとふさふさ感は、
椿よりさざんかに似ている気がします。あぁぁややっこしい、とにかく、そんなふうに、
元は違うのに、みんなが言い出すと、いつのまにか「それで固定」してしまう。
そうすると、椿を指さして「これはさんさか。あるいはさざんか」と言ったら「違うよ」と言われます。
もう、今更直せない…になってしまっているわけですね。
今、ふと思い出しましたが、橋幸夫さんの「潮来笠」。
♪潮来の伊太郎 ちょっと見なれば…という歌詞、実際には「見なれば」という言葉はないそうです。
「見慣れる」はありますが、歌の内容は「ちょっと、チラッとみるとさぁ」という意味。
これは「ちょっと見ればー」では言葉の数があわないため、耳に不快ではなく覚えやすい言葉として、
考えられたのだそうです。
こんな風に、耳になじんでしまうと、別に「それってヘン」なんて言いませんよね。
さて、またまた長ーい前置きになりましたが、お内裏様と呼ばれるのは「男雛」のことである。
○か×か…いや、クイズじゃありません。私も、どれが正解なのかはしりませんが、
私は「×」だと思っています。
「お内裏様」とはつまり「内裏の人」ですね。
「内裏」というのは、御所の中の「帝」の私的居住区域。ほら、だから内裏さまでいいんじゃない…?
いえいえ、内裏というのは広くて、帝がくつろぐ部屋もあれば、お仕事部屋もあれば、
皇后や女御更衣たちの居住空間もあります。
そのてっぺんなんだから「内裏さまでいいじゃないか」と思うかもですねぇ。そうともいえる…。
でも、たとえば会社にたとえてみましょう。
雛山株式会社の自社ビルがあったとします。
「大内裏」という呼び方がありますが、それは変遷はありましたが、要するに「御所全体のこと」。
これが自社ビルにあたります。そして「内裏」、ここは帝の私的空間ではありますが、
お仕事場もありますし、女性たちの生活空間もあります。
なので、これは自社ビルの中では、会社の中枢のあるところ。商品開発とか、経理とか 設計室とか…。
その中にあるのが「社長室」ですね。ここにいる「社長」が雛山株式会社でのトップです。
この社長室にあたるのは、帝の場合は「清涼殿」ですかねぇ。
そう考えてみると、社屋の中の「○階から上は、関係者以外立ち入り禁止」みたいな?
空間があって、これが「大内裏の中の内裏」ということになります。
つまり、お内裏様、というのは「中枢部分や、会社の大事な部署がまとまっているところで働く人たち」であって、
帝(社長)一人のことではない、と思っているわけです。
内裏雛(だいりびな)」、という呼び方があります。
あれは内裏の中で暮らす人たちの姿形を写したお雛様、という意味です。
だから衣冠束帯、十二単、お仕事はお世話係の女官や、お慰めする音楽隊、
というふうに、特徴的な衣装や道具で飾ってあるわけです。
なんでこんなことをいうのか…私はサトウハチロー様には、何の恨みもございませんが、
あの方の作られた、あの歌で…間違った印象が定着してしまった…という「説」を押します。
「お内裏さまにお雛様、二人並んですまし顔」と
学校や幼稚園で歌われる歌が、どんどん変わって久しいですが、
仰げは尊しを知らない年代でも、この歌はいつまでも歌われていますよね。
だからちっともかわらない…。疑問に思う人は悩むかもですが、
気にならない人は「あれは男雛がお内裏様で、女雛がお雛様の意味」と、思っていらっしゃるかも。
考えてみれば「お内裏様とお雛様」というのは、おかしな言い方ですよね。
お雛様は全部でお雛様なんですから。
というわけで、本当は「天皇様と妃(きさき)様」とでもしておけば、そのまんまだったものを、
やはり、耳になじみやすく優しい響きの言葉を使ったということなのでしょう。
それと、お雛様のことって、細かいことまで男性は特に知らないかもですよね。
私はいつも、男雛さん、女雛さん、と呼んでいます。
さて、今年も間違いなく並べられましたか?
私は、ずいぶん長いこと、関東風に飾ってきましたが、持ち物が武家風でも、
やっぱり関西のほうがよくなって、ここ数年はずっと関西風です。
さぁ、今年もまた、さっさと片付けねばなりません。
嫁に行く女の子がいるわけではありませんが、なんかキマリゴトでねぇ。
ちょっと前までは「私もオンナノコだから、もし定年離婚するようなことがあったら
すぐに次のいい人がみつかるように、早く片付けてる」なーんて言ってましたが、
ここまで来ると、定年離婚なんてめんどくさいこともする気ないし…。
えぇっと…来世のいいご縁を祈って…コラコラ。
雛祭り・・・
全部をお雛さまと呼ぶのに・・・
と
以前より 書く度に違和感がありました。
仰る通り 童謡に
それで 良いのか・・・
と
自分を無理やり納得させていたのですが・・・
因みに我が家のお雛様は
私と娘二人の3セット 全て 木目込みです
何もしませんでした。
小さい時からあの歌で馴染んでいますから
間違えて覚えていても仕方が無いような気も
しますね。
物日は献立考えなくていいので、嬉しいです。
これから人形を飾って、旧のお節句までおいておきます。
旧のお祝いもしようかなあ。その頃なら桜餅もありますね。
お内裏様って変な呼び名ですね。
ちょっと大雑把すぎるというか…源氏物語で、中宮や女御が住んでいる部屋(というか一つ一つが離れの建物みたいなものですが)の名前で呼ばれていますが、そのくらいが限度かなあと。
一時期韓国の歴史ドラマをせっせと見ていたのですが、あちらでも宮中に住んでいる人は建物の名前で人を呼んでいたようです。
正室=中宮は中宮殿の略称「中殿」と字幕がでてましたし、母后は字幕は大妃なのですが聞いていると「大妃殿」と呼ばれているようでした。
あと、臣下は役職で呼んで、身分が高い人を名前では呼ばない、という辺りとか日本と共通する慣習のようなものを感じました。
古いものを読んでいると、天皇は「上」とか、時々「内」とかのようですね。
「内」と呼ぶなら、お内裏様でもいいのか?違うような気もしますが。
よく考えると、お雛様というのはもっと変で、「雛型」の人形で雛人形ですから、全部がお雛様なのか?だんだんわからなくなってきますね。
赤いお顔の・・・・方は本当は左大臣だそうで。
この前から、お内裏様とお雛様でなかったら
なんと呼べばよかったんだっけ・・・と悩んでいましたが、
そういえば男雛女雛でしたね。
あぁ、すっきりしました。ありがとうございました。
私もずっとヘンだと思っていました。
一生懸命思い出してみると、母は「お雛さん出そなぁ」で、
お内裏様ともいいませんでした。
男雛女雛、それで私もずっとそれできました。
これから片付けますが、お雛さんひとつひとつ、
筆の先でホコリを払い、紙でくるみ・・・出すときより、
しまうほうが、時間がかかりますねぇ。
いつの間にかそのまま覚えて・・・ということは、
他にもたくさんありますよね。
今年は雛あられナシですが、ま、いっか、と、
だんだん手抜きになります。
内裏の女性たちのいるところは「殿」と「舎」ですが、
元々女性はあの時代、名前もないような状況ですから、
今とはシステムも違うのでしょうね。
元々日本のさまざまな身分制度とか、役職とかは
大陸から伝わってきたものが基本ですし、
それが日本の都合の言いようにかわってきたりで、
さまざま変化もしているようですね。
帝の呼び方もいろいろですが「主上」で「おかみ」だったりね
これも時代によりますね。
元々宮中には「直接言うことが失礼」という文化がありましたから、
遠まわしだったり、直接名前を言わなかったり・・・。
いまならハンドルネームですが、にたようなものかも?
これは、左大臣、ではなく「右大臣左大臣」ではなくて
「随身(随臣)」である・・・という説ですね。
「少し白酒召されたか 赤いお顔の右大臣」で、
歌詞には、どっちから見てとかありませんから、
右か左かではなく「随身」か「大臣か」・・・。
大臣ですと、ほんとは五人囃の上になります。
私も長い間に「ウチのはどっちにするべ」と、
毎年変えてみたりしてます。
以前は、五人囃の上に飾ってました。
随身だと、下です。随身は「警護主体」なので、
だいたい矢筒背負ってますよね。
結局こんなことも、いつのまにかごちゃごちゃ・・・
といいますか、大臣も随身も、帝にお仕えする男性ですから、
みんなまとめての「代表」みたいなことなのかなーと。
ほんに難しいことですわ。