ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

七夕飾り作りましたぁ(やっぱり…)

2008-06-30 18:21:45 | 昔の道具・暮らし
写真は、我が家の番傘、今日は日も差したので急いで乾かしました。
家の周り程度は、これを使います。大きくていいんですよ。でも重たいです。
オットでさえ「昔の人はみんなこんな重たいもの指してたのか?」と
首をかしげています。最近の傘はみんなアルミ製で軽いですもんね。


先日薬玉のお話をしまして、ついついそのまま七夕飾りに突入しております。
物心ついたときから、折り紙が大好きでして、毎日のように折っては、
お菓子の空き箱につめて、ゴミを増やしておりました。
裕福ではありませんでしたから、折り紙がなくなると、
母がデパートの包装紙だの、色のついたチラシだのを出してくれましたっけ…。

遠い昔のことを思い出しながら、笹飾りを作ってみました。
こんな感じ…。


   


薬玉は、枚数がいるので時間とりますが、
ほかはどれもカンタンですから、時間はかかりません。

クリスマスだと、オーナメントといえば「星、ジンジャーボーイ、ステッキ、
リース、ベル…」といくらでも出てくるのですが、はて七夕は?
まずは「短冊、輪つなぎ、着物、薬玉…」あとはえぇぇぇとぉ。
毎年こうなんです。「でんぐり」があると野菜とか果物とかありますが、
あれって何の関係があるんだろ、なんて思いますね。
まぁ仏事にも無関係ではないというところでしょうか、お供え物感覚?
でもそれだけじゃ、いささかさびしいし、理由は勝手につけて、
天の川を渡る白鳥に、きらきらお星様、牽牛織女で男の子と女の子、
機織だから着物、天の川にゃお魚もおりましょうほどに「金魚」、
ついでに川のほとりにゃ花もある、であやめ、
だったら船着場もあろうかと「船」…なんかだんだんこじつけになってきました。
際限なくなりそうなので、このへんでやめておきました。

七夕飾りなさるかた、今からでもおそくありません、ご参考に。
まず、七夕飾りを作るときのポイント。

☆ カンタンな形にする。たとえば人形でも姉様人形のように凝らない。
☆ 無地の折り紙と柄の折り紙、できれば「両面」も使う。
☆ 面倒でも糊付けでとめないと、外にだすものなので風で飛ぶ。

こんなところでしょうか。

今日は「金魚」「ちょうちん」「あみ」「お人形のポイント」「星」
なんてことを書いてみましょう。

まずは「金魚」。
カンタンなほうの「かぶと」の折り方で、途中までいきます。

まず三角に折ります。


次に左右を上に折りあげます。


上下を入れ替えてください。さらに半分上に折り返し、真ん中から左右に、
写真のように折ります。


手前の一枚を上に折りますが、一番上まで行かず、
手前でとめて折ります。


下のあまっているところを折りあげます。
ここまでが「かぶと」の折り方です。


真ん中をつまむようにして広げます。


広げてぴったりあわせてください。


こんな感じで金魚らしく見えるラインを描きます。


あとはカットするだけ、しっぽの真ん中も切って広げるとそれらしく見えます。



お次は「ちょうちん」といきましょうか。

半分に折った折り紙の端を7~8ミリずつ、「2回」折ります。


しっかり「折りあと」をつけたら、1回分だけ戻します。
ちょっとわかりにくいのですが、上下とも1回ずつ折った形になります。


また半分に戻して、2回目の「折あと」のところで止めるようにしながら、
幅5~6ミリで、はさみを入れ行きます。


全部に切れ目が入ったら、上下の折り返してあるところを、
ツメで、内側に丸める感じにしごいていきます。これで少しカーブがつきます。


上下とも両端を少し重ねて、糊付けして止めます。


できあがり。


はさみを、今風のギザギザに切れるものなどを使ったり、
幅を不規則にしたりしても、面白いちょうちんができます。


お次は「網」です。

普通網は、紙を三角に折って作り、「投網」を表しますが、
あれはとても大きい紙が必要になります。
そこで我が家ではただのまっすぐ網です。

折り紙を半分に折ります。


さらに三等分にします。ピンボケですみません。


できるだけ細い間隔で、互い違いに切れ目を入れていきます。
切り離してしまうとそこで終わりですから、気をつけてください。
でも、できるだけぎりぎりまで切ってくださいね。


端まで切れ目を入れるとこんな感じ…。


広げるのは、ちと厄介です。無理にはがすと切れますから、
少しずつ慎重に、広げてください。


全部広げたら、そっとおさえて平らにします。


ゆっくりと引っ張ります。
15センチ角の折り紙が、こんなに伸びまーす。



男の子女の子の人形は、ポイントです。
ここでは細い紙を「結び文」のようにひと結びしたものを「頭」にしています。
たまたま肌色と黒の「両面折り紙」がありましたので、それを使いましたが、
お子様に首まで絵をかいてもらって切り抜いたものでもいいと思います。
いろいろ工夫してください。

全部お好みです。昔の姉様人形を作る気分で…。

半衿をちょっとのぞかせ、衿の部分を着せたら、
下の左右を折って胴体にします。


左右を折ったら下を広げて形をつけます。


帯用の紙は、輪つなぎ用のを一枚使います。
胴に巻いたら、残りをカットして帯結びにします。


男の子も同じように作りますが、胴を少し太めにして前はあけず
帯も下のほうにします。これでカップルのできあがり。


おしまいは「星」ですが、星の折り方はいろいろあります。
ただ、どんな折り方をしても、絵に描いたイメージは難しいので、
そういう時は「素材」を変えましょう。
まずは折り方ですが、真ん中に角を四箇所折りこむ基本形。
さらにもう一度四角角を折り込みます。


後から折りこんだほうを少し折り返します。


最後に一番中側の部分を外に向けて折ります。


これだけでも、黄色とか金色銀色の折り紙で作ればいいのですが、
最近は「アルミ箔」の折り紙とか、プリズムとか、
ほんとにいろいろな素材が出ています。少し割高ですが、
こんな感じのもあります。こちらは銀とグリーンの両面です。
きっと日に当たったらキラキラすると思うんですが。



七夕祭りは、お雛様や五月人形以上に、飾られないものになっています。
作った後、昔のように川に流すこともできないし、
どんど焼きのように燃やすこともできません。
ゴミを増やすだけ…ではあるのですが、もともと子供のおもちゃである「折り紙」
いつ折られても、いずれは紙のゴミになるものです。
こんな風に華やかにして季節の行事を思い起こすのも、
年に一回くらい、いいんじゃないでしょうか。
とかなんとか、何年もやってなかった私がいうこっちゃありませんが。
さぁ、飾る!…はいいけど、さぁ天気はどーだ!



とりあえずぶらぶらとつけてみました。
どんなでしょ。


    






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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (陽花)
2008-06-30 20:18:01
こまめですね~
私なんか何十年も七夕飾りしていませんわ。
かぶとを折るのもあやしいものだと思って
いたら、ちょうど載せていただいて、アァー
そうだったわと思い出しました。
娘が小さい頃はこよりを作ったり折ったり
したのですが、もう、すっかり忘れていました。
返信する
Unknown (とんぼ)
2008-06-30 23:47:24
陽花様
私も何年ぶりかです。
お孫さんがきたら、一緒にいかがですかー。
イガイと覚えているものですよ。
返信する
すてきですね (sayo)
2008-06-30 23:55:34
本当にとんぼさんはまめですね。
見習いたいと思います。

仙台の七夕は旧暦なので8月です。
せっかくですから、来月まで飾っては?
私は以前に作った折り紙の七夕色紙を
飾ってみようかな
返信する
Unknown (とんぼ)
2008-07-01 00:04:15
sayo様
仙台は、旧暦でしたね。
私も旧暦までおいときましょうかね。
お天気に合わせて出したり入れたりして、
長持ちさせないと!
返信する
Unknown (蜆子)
2008-07-01 09:42:38
お久しぶりです。
ブログ拝見しています。
七夕飾り、こんな七夕ならば素敵。織女はおりひめ、だからとんぼさん器用に着物のあれこれなさるんですね~。基本の所がしっかりしていらっしゃる。
町内中かかってナイロンのでっかい飾り物の七夕、一年中で一番町が賑わっています。

ひょんなことかMIXI内のコミュ「お茶しま専科」の管理人引き受けています。会員数310人くらい。
なんだかお茶漬けかも。
本の第二段、唆されています。これもお茶関係。
でも着物好きなので、とんぼさんのブログは読むだけになってます。

お元気でご活躍のご様子、まぶしく思っております。
返信する
Unknown (とんぼ)
2008-07-01 12:07:55
蜆子様
子供だけのお祭りとしなくても、
いいんじゃないかと思いつつ、
自分でたのしんでおります。

MIXYの管理人さん、お疲れ様です。
また新しいネットでの出会い、
きっと楽しいことでしょうね。
本のことも、お体きをつけて、
がんばってください。
返信する
オールマイティーですね (otyukun)
2008-07-01 18:34:56
なんでも来いですな。
感心します。
ギリシャの哲学者の誰だった忘れましたが、知識は広く浅く求めるべしと言ったとか。
狭くて深くより遥かに価値が高いと。
広く知識を求めると興味が湧いて勝手に深くなるそうです。
とんぼさんは正にその通り。
困った時のとんぼ頼みをよろしくお願い致します。

前日の着物素晴しい。
良く手に入りましたね。
今時、こんな良く出来た骨董品、世間にはありませんぞ。
返信する

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