「メジャーの打法」~ブログ編

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アーロン(4)

2008年09月04日 | 打法
 アーロンは右股関節を屈曲する。

 この写真は『科学する野球』にも載っていたのでご存知の方もあると思うが、打ち損じではない。打ち損じを打撃の指導書に載せるわけがない。腸腰筋を駆使して右腰を折ると、こういう格好になるのであって、低めは特に目立つのだ。そのほかの写真もだいたい同じ感じで、これは715号のインパクト。

 アーロンは「ダウンスイングがいい」と言っている。しかし、ダウン、アッパーは加速様式の違いと考えたほうがいいのかもしれない。

テッド・ウィリアムスが「なぜ、アッパーか?」と訊かれて、「その方が力が入る」と答えた

というのをどこかで読んだことがある。「投球の軌道がいくらかダウンワードだから」という説明をよく聞くが、あと付けと思えなくもない。アーロンがダウンに振るのも「その方が力が入る」、つまり「腸腰筋が使えている」というだけのことかもしれないのだ。ボンズもA-ロッドもダウンワードに出てくる。

 それはともかく、アーロンの言う「ダウンに打ってバックスピンをかけた方が、打球がするどい」というのは本当かもしれない。最近のB型はほとんどがレベルで、ジャストミートの確率は高いが打球にエグ味がない。思ったよりアベレージが上がってないのではないか? その代わり野手の見かけのファインプレーは増える。

ホームランは年間50も打たなくても、2~30でたくさん。それよりアベレージ高い方がいい

というのが今のセオリーで、B型はそれに打って付けというわけだが、100本打ってヒット2~3本しか違わないとしたらどうだろうか? B型の出塁率(OBP)が高いのは球の見極めがいいからだが、長距離打者も警戒されるから高くなる。

 確かにマウアーはすごいが、グリフィーもすごい。ボンズは別格。



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