「メジャーの打法」~ブログ編

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ナックル(5)

2008年05月15日 | ナックル
 握り。

 ナックルの握り方はいろいろあるようだ。
英語版ウィキペディアには以下のように書いてある。
As used by Cicotte, the knuckleball was originally thrown by holding the ball with the knuckles, hence the name of the pitch. Ed Summers, a Pittsburgh teammate of Cicotte who adopted the pitch and helped develop it, modified this by holding the ball with his fingertips and using the thumb for balance. This grip can also include digging the fingernails into the surface of the ball. The fingertip grip is actually more commonly used today ・・・

シコッティは例のブラックソックス事件に絡んだ投手。こちらでは、ナックルを最初に投げたのは彼だとしている。


 今は指先をあてるのだが、昔は関節や爪をあてる投げ方もあったようだ。子供の頃から関節をあてるものだと思い込んでいたから、あとで指先をあてる握りを知ったときは俗説を信じていたのか?と思った。しかしそうではなく、昔の握り方が伝わっていたということなのだ。今でも、「ナックルの投げ方」としてネット上に掲載されている(日本の)記事に添えられた写真を見ると、関節や爪を当てる握りが結構多い。

 いろいろな握り(Knuckleball Headquartersより)。

 こちらにあるナックルボーラーのリストには、広島に在籍したフェルナンデスも名を連ねていて、「彼は関節をあてて投げる数少ない投手のひとりだ」と書いてある。映像を見ると、そんな感じがしないでもない。

指先から第一関節、第二関節、第三関節と呼ぶ。ナックルの握りのばあいは第一関節だ。
5月12日の大リーグ中継で解説者が「ウェイクフィールドは第一関節を反らして握る」と言っていたが、第三関節の間違い。
それより、アナウンサーが「ナックル・カーブ」を連発していたのには参った。ナックルとナックル・カーブは違う。



 


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