8月13日 SAT 30℃
今日は、お盆の「ナカヌヒー」(中の日)。
そして、7年前の今日、沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落して炎上した、あの大事故のあった日です。
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午後、チョイさんと車で西原中央公民館へ、京大原子炉実験所の小出裕章さんの講演「放射能と子どもたち」を聞きに行きました。
(写真家・石川真生さんもスタッフの一人として汗ダクダクで働いておられました。9月末に新しい写真集が出るとのこと。楽しみ!)
会場入り口
小出裕章さん
会場に入りきれないほどの聴衆がつめかけて(700人ぐらい)、廊下で、音声だけ聞く人も出るぐらいでした。(原発から離れている沖縄なのに、小さな子ども連れのお母さん方はじめ、こんなに多くの人が駆けつけられたのに驚きました。関東から放射能被曝をのがれて沖縄に避難して来られた人も、たくさんおられるようでした)
那覇とか宜野湾ではなく、交通不便な西原町で、どうして小出さんの講演会があるのかな?と少し不思議に思いつつ参加したのですが、開会後、理由がすぐにわかりました。
7年前の沖国大への米軍ヘリ墜落の時に、ヘリコプターの回転翼から落下して行方不明になった放射性物質ストロンチウムの調査のために、沖縄へ来られたのが小出先生だったとのことで、その頃からの人のつながりが今日の講演会に結びついたそうです。
小出さんのお話は明確そのもの、画像を駆使して誰にでもわかりやすく放射能の発見から、放射性物質の人体に与える影響、原爆のこと、原発を都会に作らないわけ、それは沖縄の基地問題に通底すること等々、2時間にわたって話されました。
何度も読んだり、インターネット上で聞いたりしたお話でしたが、やはりナマで小出さんの話を聞けたのは良かったです。
講演後の会場からの質疑応答で、関東から子どもを連れて避難してきているお母さんたちの涙ながらの訴えを、共感をこめたまなざしで聞いて、ひとつひとつに明確に丁寧に答えておられる姿勢に、永年「反原発」を訴えながら、世に入れられなかった学者の人間的な誠実さを感じました。(なんせ、3,11以後、小出先生エライ人気で、今日も会場の外で多くの人に取り囲まれて大変でした!!)
小出さんの一番言いたいことは、「子どもを放射能被曝から守るのが、この事態を招いた責任のある大人の義務だ」ということだと感じました。
確かにその通りだと思います。
その意味で、沖縄まで逃げてこられた関東圏(東京、横浜など)の人たちは、それぞれに必死の思い、ぎりぎりの決断をされたに違いありませんが、実際に自力で遠くへ避難できたこの方々はよかったのです。
でも、今一番問題なのは、東京、横浜どころか、原発にもっと近い福島の子どもたちが何万人も避難もできないまま、低線量かもしれないけれど日常的に被曝させられ続けていることだ、と感じます。
これを何とかするのが、政治だと思うのですが、そんなことを考えている政治家はだれもいないのかな? 莫大な費用がかかるし大変な事業になるから、面倒くさい、子供たちに黙って被曝させておこう!と思っているのかな?
何年か経った時に、もし多くの子どもたちが癌を発症した時に誰が責任をとるのでしょう?
それよりも、万難を排してなんとか子ども達を避難させて、あとで「馬鹿みたいだったね、みんなで集団疎開みたいに逃げちゃって! 大層なことする必要はなかったかも!」と笑い話にする方がずっといいと思いますが・・・。
というのも、小出先生の資料にあった、BEIRーⅦ報告(2005年)とやらによれば、「利用できる生物学的、生物物理学的なデータを総合的に検討した結果、委員会は以下の結論に達した。被曝のリスクは低線量にいたるまで直線的に存在し続け、しきい値はない」そうですから。
子どもたちだけでも避難させないといけないのに・・・。
小出さんの6ページにわたる資料の最初のページにレイモンド・チャンドラーの次の言葉があったのに、思わずクスッと笑ってしまいました!(私立探偵フィリップ・マーロウが好きな私たちの世代なんだな~、と思って・・)
そして最後のページは、次の言葉で締めくくられていました。
異議なし! これが至難のことではありますが・・・。
今日は、お盆の「ナカヌヒー」(中の日)。
そして、7年前の今日、沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落して炎上した、あの大事故のあった日です。
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午後、チョイさんと車で西原中央公民館へ、京大原子炉実験所の小出裕章さんの講演「放射能と子どもたち」を聞きに行きました。
(写真家・石川真生さんもスタッフの一人として汗ダクダクで働いておられました。9月末に新しい写真集が出るとのこと。楽しみ!)
会場入り口
小出裕章さん
会場に入りきれないほどの聴衆がつめかけて(700人ぐらい)、廊下で、音声だけ聞く人も出るぐらいでした。(原発から離れている沖縄なのに、小さな子ども連れのお母さん方はじめ、こんなに多くの人が駆けつけられたのに驚きました。関東から放射能被曝をのがれて沖縄に避難して来られた人も、たくさんおられるようでした)
那覇とか宜野湾ではなく、交通不便な西原町で、どうして小出さんの講演会があるのかな?と少し不思議に思いつつ参加したのですが、開会後、理由がすぐにわかりました。
7年前の沖国大への米軍ヘリ墜落の時に、ヘリコプターの回転翼から落下して行方不明になった放射性物質ストロンチウムの調査のために、沖縄へ来られたのが小出先生だったとのことで、その頃からの人のつながりが今日の講演会に結びついたそうです。
小出さんのお話は明確そのもの、画像を駆使して誰にでもわかりやすく放射能の発見から、放射性物質の人体に与える影響、原爆のこと、原発を都会に作らないわけ、それは沖縄の基地問題に通底すること等々、2時間にわたって話されました。
何度も読んだり、インターネット上で聞いたりしたお話でしたが、やはりナマで小出さんの話を聞けたのは良かったです。
講演後の会場からの質疑応答で、関東から子どもを連れて避難してきているお母さんたちの涙ながらの訴えを、共感をこめたまなざしで聞いて、ひとつひとつに明確に丁寧に答えておられる姿勢に、永年「反原発」を訴えながら、世に入れられなかった学者の人間的な誠実さを感じました。(なんせ、3,11以後、小出先生エライ人気で、今日も会場の外で多くの人に取り囲まれて大変でした!!)
小出さんの一番言いたいことは、「子どもを放射能被曝から守るのが、この事態を招いた責任のある大人の義務だ」ということだと感じました。
確かにその通りだと思います。
その意味で、沖縄まで逃げてこられた関東圏(東京、横浜など)の人たちは、それぞれに必死の思い、ぎりぎりの決断をされたに違いありませんが、実際に自力で遠くへ避難できたこの方々はよかったのです。
でも、今一番問題なのは、東京、横浜どころか、原発にもっと近い福島の子どもたちが何万人も避難もできないまま、低線量かもしれないけれど日常的に被曝させられ続けていることだ、と感じます。
これを何とかするのが、政治だと思うのですが、そんなことを考えている政治家はだれもいないのかな? 莫大な費用がかかるし大変な事業になるから、面倒くさい、子供たちに黙って被曝させておこう!と思っているのかな?
何年か経った時に、もし多くの子どもたちが癌を発症した時に誰が責任をとるのでしょう?
それよりも、万難を排してなんとか子ども達を避難させて、あとで「馬鹿みたいだったね、みんなで集団疎開みたいに逃げちゃって! 大層なことする必要はなかったかも!」と笑い話にする方がずっといいと思いますが・・・。
というのも、小出先生の資料にあった、BEIRーⅦ報告(2005年)とやらによれば、「利用できる生物学的、生物物理学的なデータを総合的に検討した結果、委員会は以下の結論に達した。被曝のリスクは低線量にいたるまで直線的に存在し続け、しきい値はない」そうですから。
子どもたちだけでも避難させないといけないのに・・・。
小出さんの6ページにわたる資料の最初のページにレイモンド・チャンドラーの次の言葉があったのに、思わずクスッと笑ってしまいました!(私立探偵フィリップ・マーロウが好きな私たちの世代なんだな~、と思って・・)
そして最後のページは、次の言葉で締めくくられていました。
異議なし! これが至難のことではありますが・・・。